シャープという会社が駄目になっているらしい。コンピュータネタ、目次へ
液晶が低価格化して利益が出ないそうだ。
要因を社会的影響としているが違うぞ。
会社がボロだからだ。シャープは液晶のよいものを自社専用とした。で差別化をはかった。
戦略としては間違っていない。が、自社製品の質が悪かったのだ。
ソフトウェアのできの悪さが許容範囲をはるかに超えていたのだ。
とてもプロが作ったものとは思えない。
だから液晶が多少白っぽくても・・・他社製品を買った。というわけで、製品は売れず。その間に他社の液晶パネルの品質が上がってきて・・・。
今更ですが、最初から高品質のパネルを外販していたらどうかねえ。シャープに対抗して開発/生産するだけの投資を例えばサムソンはためらったんじゃないかなあ。
結果的に判断が間違っていたわけだ。でも判断が間違っているのと分かるのは常に結果的にである。いいわけにはならない。なんでここまでシャープを酷評するかというと、シャープのビデオデッキがやたらひどかったからだ。DVD-Rの相性問題はまだ許す。取扱説明書に書いてあるメーカーのディスク(常にMade in Japanを選択)が使えなくても許すというのだからわれながら寛大だ。それだけであれば単に品質が悪いということである。
許せないのはエラーメッセージである。上手く動かないと「エラーが起こりました。確認してください。」のメッセージしか出ない。これが大問題なのである。さて、お仕事している。上手く行かないことが出たらしい部下が報告に来る。ここでそいつの能力分からないかな。
(2/29の扉ネタだが、消えたままにするには惜しい。
- レベル低:「変です。なぜかは分かりません」
- レベル中:「着手しましたが、ここまで進めてつまづきました」
- レベル高:「言われたことをするにはこれだけの要素が足りません」
ちなみにさらにレベルが上がると、何事もなかったように処理してしまう。)つまりシャープの作ったソフトウェアは「レベル低」なのだ。まあ相手が人間であれば「おい、それじゃ分からんよ。全部もってこい。」で、説明なんかしてやって「ここが上手く行かん原因だろう、だったら・・・。」とまあ人材育成するわけだが、シャープのビデオデッキはメモリダンプとソースコードを見せてくれるわけではない。媒体が不良品なのか、録音済みなのかすら教えてくれない。これでは対応のしようがない。
で、シャープさんはこの「レベル低」のメッセージを容認するのみならず、解析資料すら与えてくれない。組み込み系とはいえ、こんなレベルのソフトウェアをつくり、リリース承認をするなんてこの会社の社内コミュニケーションっどうなってんの?と思うわけだ。
部下「できません」。上司「あっそう」。
これでは進歩があるわけがない。
このノリで言っているみたいだ。
社長「業績が落ちました」。
これでは誰も助けてくれないと思うぞ。スマートフォンの品質も悪いらしいしね。
シャープペンシルの町工場から電子部品メーカーへの転進はそれなりに上手く行ったみたいだが「ソフトウェア」が絡むとどうしようもなくなったってことだろう。
ソフトウェアは製作者の考え方を映す面も(多分)ある。ということはやはりシャープの社風がソフトウェアに向いてなかったと、まあこういうことかな?
(読者:お前怒ってるか?>筆者:うん。でもさ、社風というか社の情報伝達のパターンがソフトウェアに反映するってのは認めてくれるでしょ。)