ソフトウェアは重くなるのよ

 HP-100LXに始まって、ThinkPad220とかPC-110、モバイルギア、シグマリオン、Palmと細かいパソコン、ないしその類似物を使い続けてきたが、ここんとこそういうものがなかった。いろいろと規制が厳しくなって私用パソコンに見えるものを持っているだけであらぬ疑いをかけられるのはかなわないというところもある。
 ところがスマートフォンというのが出てきて、ようするにこれはAndroidを載せた、つまり正体は今一つ良く分からないがLinuxを載せたPCである。最初にITRONでJavaを動かすのが日本のこれからの道、と主張した人間としては寂しいものがあるが、まあLinuxマシンが周囲で当たり前に動いているのは、Ver0.99のころから使ってみた人間として歓迎しないことではない。
 そこでAndroidマシンを買ってきた。パソコンじゃないか?いいえ、中身はスマフォですよ。これ見よがしに使わない限りお咎めなしである。安くなったしね。NECのLife Touch Noteである。

 従来、この種の小型機を使うときは、パソコン通信との連携で使っていた。連携用のソフトを自分で書いたりしてね。テキストベースで通信負担が軽いので、そういう用途に使えた。が世はまさにインターネット時代、インターネットに接続できないと使いづらい、というか使い道がない。Life Touch Noteのいいところは、通信キャリアのしがらみがないので情報が漏れまくる心配は少ないということだが、そのままでは使えないということでもある。自宅の無線LANにはもちろんつないでいるが・・・なにか「プロバイダ」はいるなあ、ということで地下鉄通勤者らしくWirelessGateと契約した。全然快適ではないが乗換の待ち時間にアクセスができるというのは多少はましである。

 東京都の中心部にくると俄然アクセスポイントが増え、路上でも通信できる。ビルに入っても何とかなる・・・ん?ビルに入っても?
 おかげさまで、また新しいセキュリティ上の問題に気がつきました。最近のパソコン、無線LAN機能が当たり前のように付いている。それを社内ネットワークにつなぐ。自然とDUAL HOMEになるよな。つまり端末を通すと社内LANの情報が公衆無線LANに漏らし放題だ。DUAL HOMEなのでネットワークアナライザを使ってもどっかの端末が別の無線LANに「繋がっていることもある」は検知できないみたいだ。
 それこそ自衛隊みたいに、電波を使った通信が遮断できればよいのだが、携帯電話の会話が必要だったりするからそれも難しい。そもそもコストがかかりすぎる。なんかいい手だてはないかしら。10年前の自分であれば、Microsoft Windowsのセキュリティホールをつついて、各マシンでipconfigを実行させ結果を返してくるプログラムくらい書いただろうなあ、、、ipconfigはその時に持っている接続LAN情報を表示しますので、複数のLANに繋がっていればそれがわかる。
 現代の日本はリスクに気が付くと疎まれる国なので余り派手に騒ぐと「秩序を乱す」として排除される(見ない振りしてきた原発リスクが発現してもこれだぜ)し、リスクを言い立てると1000年に1度のために35メートルの防波堤を作れ(船はどこから出て行くのだろう)という極端なところなので、当方、自分に影響がない限り面倒なことはやめました。

 みなさん、できるだけ上のフロアで仕事してね。電波届かないくらいの。
 これが災害対策なら「考えられる最大の津波が来ても、止める防波堤を作る(1000年間メンテナンスをし続ける覚悟があるらしい)」の代わりに「何があっても原子炉を止める仕組みを作れ」という解決策もあるんですがね。
 物理的絶対安全を求めるから達成不可能になって再稼動にこぎつけられない。
 まあ、東電や自治体の人間に絶対止める設備と手順をつくり、人材を育てろって言ったって土台無理な話ですが。
 それにソフトってだんだん重くなります。軽かったはずのLinux、これだけのCPUを載せているのにAndroidってどうしてもたもたとしか動かないのですか?

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