富岡製糸場を世界遺産にすることで、非人間的なほどの長時間労働を賛美するよと世界に示したアベノミクス。解散に追い込んでも同じこととあきらめた前政権党のふがいなさもあって、やりたい放題です。コンピュータネタ、目次へ
というわけで、深夜勤務管理も不要となりそうです。これは困った。深夜勤務を行う場合は、届け出をして、というのを社内提案しようとしていたのよ。ものすごーくありがちですね。なぜわざわざお前ほどの人間が、と思われた方多いのではないでしょうか。私も思います。
届出を「紙とハンコ」でなく、電子化しようと思ったわけですよ。今時全然珍しくないですね。私も思います。ただね、「電子決裁」とか「ワークフロー」といったものがここまでポピュラーになると、逆に見えなくなってしまった大事なものを伝えようと思ったのですわ。
いやあ、ドイツ代表クローゼのガーナ戦ゴール、よかったねえ。逆転されて残り時間が減っていくうち、選手が下を向き始めた、そのタイミングで投入。ファーストタッチでゴール。これは単なる同点以上の価値がある。エジル、ミューラーといった世代が予定より早く伸びてきたがゆえに「ドイツ魂」を伝える時間がとれなかったのでは、と危惧していたのですよ。だから私がクローゼに期待したのは「あきらめない心」を若手に見せること。ホントは決勝トーナメントロスタイムに起死回生のゴール!がよかったのですが、ガーナへの1点で十分。ドイツ魂はどうやら継承されたようです。そして決勝戦、交代出場の若いゲッツェに「お前には特別なものがある」と告げて退いたシーン。そのゲッツェが決勝点。鮮やかすぎます。カッコよすぎです。
さて深夜勤務届を電子決裁するということは、そのデータが電子化されるってことです。これを使うということが「業務系システム」から「情報系システム」が生まれるということなのですね。深夜勤務を紙で申請すると「今日は回ってくるのが多いなあ」で終わります。が、電子データとすると、「今月はどの課が多い?」「誰か特定の人が多くなってないか?」「日によって偏りがないか?」ということがすぐにわかる。すると「組織構成考えないとね」「課内の応援体制を充実させようか」「会議の曜日を分散させて、資料作成を平準化させないとしんどそうだな」という対策を立てられるわけだ。
というわけで、深夜勤務の届を電子データで作って、表に入れる。MS-Excelで十分です。(深夜0時越えをどうしよう。)んでもって、調べさせる。「これから○○が分かると役に立つ。なぜなら△△ができるから」という形式でたくさんね。役職によって考えることが違うだろうね。なかには「分からないより分かった方がいいんじゃないか?」ってスタンスの意見も出るだろう。ここでユーザーの要望の聞き方、計り方を単純ながら実例を交えて体験させる。
要望に沿う計表を作るとしても簡単ですよ。ひょっとしてフィルタだけで済むかもしれない。計算式でたいていのことはできるでしょう。だけど、それで作ったものに対してユーザー(ぶっちゃけ同じ組織内の人ですが)の反応を感じられる。この経験は小さくない。事務系・業務系のシステム化は、いわば「いまあるものをシステムに置き換える」なので、比較的直観しやすい。が情報系は「データをそろえて何をするか」だから特定のセンスが必要なわけだ。このセンスが急速に失われつつある現在。どこかで「わかりやすい」教材を用意して教え込むことは必要と思うんだがなあ。
センスが急速に失われたのは、IT化の推進で電子データがありふれてしまい「○○が分かれば△△が導き出せるんだけどなあ」の飢えがなくなったことが一因か?んで私が考えたそのセンスを再び得るためのカリキュラムはアベノミクスのおかげで光を見る前につぶれてしまったのかな