マイクロソフトがWebに準拠(はじめからしとけ)

 マイクロソフトがサポートポリシーとやらを変更したそうな。
 ようするに今までは「予告した期間についてはセキュリティパッチを出しますよ」と言っていたのが「基準を変えました。モノによってはやめます」ということにしたわけ。 世間では対応に大わらわなのかもしれない。

 Windows8もパッチが出なくなるようだが、影響が大きいのはInternet Explorerだろう。
 IE11に急遽あげなさい、ってことだが、果たして間に合うのか。企業によっては「外部に公開しているサーバーですがIE11でなければ接続拒否します」なんてことを言いだして、大弱りとか。

 普段、IEなんぞ使うことはないのだが、当方も一つだけ使用した例がある。Microsoft ExcelのVBAでブラウザを自動実行する場合だ。もともとは出席者が少ない時に応援で隣りの作業(定例のオペレーション)をやってくれと頼まれた(なんとありがち)時に「正直うっとうしい」と感じ、更には引き続き頼むよ、といわれる予感があったので、(ありがちでないことだが)マクロで自動化させたのだ。随分苦労したし、サーバーとのタイミングがあるので無人実行とはいかないが、横目で見ていればそのうち終わるので随分な改善にはなった。
 これがIE11で動くのかどうか?
 ギリギリまでIE8を使うつもりらしくテストができない。(理由は推測するしかないが、最終パッチと同タイミングのパッチの当たった11でないと移行前後の比較がやりにくいというのだろうか。)

 そこで、自宅で掲示板メンテのスクリプトを書いた。マクロそのものを持ってくることはできないが、実際に書くときのポイントはまとめたので、似たような技法を使ったアプリケーションを作ってみることはできる。IE8では見事に動いた。
 が、IE11に持ってくると処理件数0で何食わぬ顔をして戻ってくる。

 何じゃこれは?と見るとVBAで取得したWebページのソースの行数が「1」。
 この辺の勘は不本意ながらできてきたのでアタリをつける。「改行コードかなあ?」
 わっはっはっはは、CR+LFだった改行コードがLFになっているわ。ひょっとして今までMicorosoftはサーバーから送られてくる改行コードをブラウザが入れ替えていたのかな?
 そうだとすると対応が面倒である。つまりIE11からは改行コードがLFになる、と一律に考えられないからである。サーバーがUNIX系(含むMacOS〜漢字talkではない)だとLFでMS-WindowsだとCR+LFの可能性があるからだ。
 ホンマかよ。ってことは今度サーバー更改でWindows系がUNIX系になった時の影響ってのがこういうところにも出るわけ???

 それでもまだ動かない。ようするにそれ以外にもソースを取得した結果がチョコチョコ変わっているわけだ。どうしてタグの大文字が小文字になるのかなあ。いままではIEがソースを独自のインターネット仕様に合うよう解釈しなおしていたってこと?確かにあたかもすべてのWebサーバーがマイクロソフトウィンドウズで動いているかのように反応してくれているわけだから、アプリケーション作る方は楽だったのだろうが。それが正常に戻るだけだから影響がないつもり、ってのはないでしょ?

 マイクロソフトは「ドキュメントモードが変わりました」とあっさり言っているだけだが、ようするにマイクロソフトが独自仕様でインターネットの標準を自社有利にしようとしていたのをやめたわけで、そもそも独自仕様をアプリケーション開発者に強要したのが失敗で、まちがいだった、というわけだ。

 きっぱりとIEをやめたらどうだろう。散々今まで「OSにブラウザをバンドルするのは使用を強制することになり、よくない」と言われて判決も下っていたのを言い訳でだらだら引き伸ばして結局これかい。
 まずは反省の意思を示して、社長が坊主にならないとね。え、当時の社長(ユダヤ人の方)が責任とって頭丸めてますってか?

 しかしこの手のバージョンアップ時の不具合の情報って、ホントに共有されないね。
 Officeの印刷のずれについて分かってても言わないのは理解できる。「こんな風にずれます」と申し出ると、素人が「直しといて」と軽く言うのであえて伏せておく、のは防衛本能として当然。でもIEの内部動作の違いなんてことについては開発者間の共有はあっていいのではないかな。

 NHKのニュースで「パッチがつくられなくなります」のパッチのアクセント、第一音節にあったな。今まで最後にアクセントつけていたのが大多数のIT関係者だと思うがどうだろう。確かに英単語のpatchは第一音節にアクセントが付く。確かに正しい。そうであれば「Yahoo」を「ヤッホー」とか「ヤーフー」と発音するのが筋なのだが。

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