こりゃバグだね。コンピュータネタ、目次へ
パナソニックのブルーレイディスクレコーダーDMR−BRW1010.
バグの原因は「モード」に頼っているくせに、モードの切り替えをおろそかにしているところにあるとみた。削除ボタンを押した記憶はないのだが、録画した番組が削除されるのだ。
いや、自分に記憶がなくても削除ボタンを押しているのかもしれない(正確にはメニューから「番組削除」を選択)。それでも通常は「消していいですか」の確認メッセージを出す。ところがそれを出さずに削除してしまうのだ。
怖くて再現するか試してないが、おそらくは
「一度別の番組を削除」
したのちに、続けて別の番組を編集して(多分まとめ番組を選択した場合でも)
「何らかの削除(番組編集で選択部分を削除)」
すると番組全体が消されてしまうようなのだ。メッセージをすっ飛ばして。私も素人ではないのでだいたい見当はつく。制御システムが「モード」に頼り過ぎているのだ。確かにこれを使うとプログラミングは楽になる。ついでにテストケースを絞ることができる・・・きちんと設計している限りだが。
パナソニックの制御システムは一度番組削除を選択したあと、「削除OK」を選択したら、その「即削除」となるモードを終わらせるトリガーが作られていないのだ。メニューからほかの選択をすればそちらのモードに移行するのだろうが、「部分削除」の場合は同じ「削除」とみなして戻らない、なので削除メッセージを表示しない、とそういうことのようだ。
おそらくは設計時にきちんとした状態遷移図が書けなかったのだ。「全く別の」メニューが選ばれたらそのモードに移行するのではなく、一度操作が終わったら、すくなくともメニューに戻ったら、ニュートラルモードになるようにせねばならない。この設計上の問題点を裏付ける例として、一つのモードに入って戻らないままであったので予約録画ができなかったというのもあった。(本当は、これのおかげでムカッときたついでにモードの問題だと判断したというのが気が付いた順序。)
具体的には媒体への書き込みエラーが生じ、エラーメッセージが表示されたまま。当然深夜なので[OK]が押されず、後続の予約が実行されなかったというものだ。
この辺はモードの問題だけとも思えない。確かにバッチ処理などであれば、前の処理が異常終了したら後続のジョブに入らないのは当然だ。しかし、予約録画は各々独立した処理である。先行録画の結果にかかわらず、整斉とすすめるのが望ましいという当然の判断ができなかったのだろう。
モードの問題といい、処理の優先度の問題といい、こいつらはシステムの設計ちゃんと学んでいるのか?とおもった。TRONが失敗した理由がよくわかる。松下が1000億かけて実装したそうだが、このOS,なんとドキュメントの保存に30分かかったとか。
え、坂村教授の仕様が悪かったって?それには納得する。なにしろ松下に実装させる条件として人身御供よろしく研究室の優秀な学生の就職先を決めちゃったような人だからなあ。しかし問題はシステム設計だけにあるのでもない。メッセージにも問題がある。これにまたカチンときたのだ。媒体への書き込みエラーで動作が止まったのは分かった。まだシャープよりましだ。それは認める。しかしそのエラーメッセージにこうあったのだ。
「パナソニックの媒体の使用をおすすめします」
あのー、レコーダーの内蔵ハードディスクを使用しているのですが、つまり御社の製品を使って、そこに書き込んでいたのですが、それでもこういうメッセージを出すのですね。
ではおすすめされてみます。買いましょう。バッファローの1.5倍の代金は払いましょう。(太っ腹)
パナソニックのハードディスク、どこで売ってますかしら?Let's Noteで自社生産のハードディスクつかってませんしね。
ビエラの内蔵ハードディスクでご不満を述べたのはそちらです。もはや御社のメッセージに従うとしたなら、自社生産しかないじゃないですか。創業者の「水道哲学」は資本主義における社会貢献を見事に具現化した発想であると思いますが、事実、単に製品の製造にとどまるものではないことを実証した例を聞いたことがあります。松下幸之助さんが、山陰に旅行に行ったときに旅館の仲居をしているお嬢さんが申し出たそうな。
「若い人はここにいても働くところがない。だから皆出て行ってしまう。ナショナルの工場作ってくれませんか。」
幸之助さんは作ったそうだ。だから、
「パナソニックの純正ハードディスクを作る工場」
建設してください。そこでディスクを作ってください。少なくとも1個は売れます。私が買います。生産中止のパナソニック ハードディスクDY-HD1000-Kのように1TBで48,999.-なんて非常識な値段でなければ。どうしてもそれができないとするならば、、、工場作ることに比べれば安いもんじゃないかな。(この文章で書かれたことをコンサルティング会社に書いてもらうとしたらいくらかかる?そもそも気が付いてもらえる?)
えっとー、ビエラのバグで飛んでしまった録画分であきらめがつかないものというと、
・けいおん!1期+2期(NHKの再放送)
・かぐや様は告らせたいの2期
・フルーツバスケットの2期
・ご注文はうさぎですかの2期
ボックスセット買ってくださいな。
それ以外はいいや。あまり強欲になっても仕方ない。
涼宮ハルヒの憂鬱は私の操作ミスの可能性もあるので自腹で買ったし。このくらいなら、エラーメッセージに「パナソニックのメディアを勧める文言入れたほうがゴマがすれるかな?」と考えた人も、それを承認した責任者も個人で責任とれる範囲だと思います。無茶は言ってないつもりです。ちょっとびっくりするかもしれませんが、エラーメッセージでゴマをすった分、ボーナスとかあがっているでしょうからそれくらいの負担は仕方ないとあきらめてください。
でもね、エラーメッセージがいい加減なのは御社の企業文化だと思いますよ。
次の例はさすがにひどいと思ったもん。
シリーズが年度末をまたいだので(というかコロナをまたいだので)
まとめ番組としては2つになった。まとめて1枚に収めようとして
まず「簡単ダビング」で、一つ目を選択した。
「続けて他の番組を選択する」を選択。
コロナで製作が思うに任せなかった分、再放送とかOVAが混ざっていたのでそれらの順序を編集しようと
「まとめ番組内を選択する」を選択。
ダビングして中身を確認すると一つ目に選択したまとめ番組がごっそり抜けていた。
たしかに「続けて他の番組を選択する」を選択したあと、
「"まとめ"に含まれる番組を表示します。
複数選択は解除されます。切り替えますか?」 というメッセージは出た。でも私「複数選択」なんて使ってない。「複数選択」という単語は青ボタンの機能としてしか表示していないのですね。まとめ番組を「複数選択」とはどこでも呼んでないのです。
ひょっとしてパナソニックは。「続けて他の番組を選択」というのが「複数選択」と思っている?そんなこと日本語使いならあり得ない。これでメディア1枚損した。ちゃんとパナソニックのBD/DL使ってるんですよ。ダビング時間も無駄にしたし、これ、結構いたいです。(ダビング回数1回消費するし。)
でもこれは手間かけてダビングしますか。
録画番組をディスクから消去した後にダビングされてないのが見つかったとすれば、買ってねと要求するBDに
・とある科学の超電磁砲T
が追加になっておりました。(え?さきほど「日本語使い」という用語が出てきたところで見当ついていたって?)
それこそ手間暇かけて、手動で(カタログには自動と書いてなかったか?)CMカットしたのですからちょーっと怒ってるんですよ。まあ、メッセージ文化の不備を認めるとするとこれは会社の問題。BDボックス4つを担当者に買わせて、と個人レベルで解決した形にするわけにもいかず費用は会社持ちになるなあ。会計処理としては私を外部コンサルタントとして雇ってくださって報酬にボックス4つ分の費用を上乗せする、がやりやすいかな。
(世の中にはプロジーのように、侍魂の作者に宣伝をOKさせるのに個人保有のルパンDVDボックスを供出させるという、社員教育が行き届きすぎている会社もありますが、そんなこと要求しません。)