2年ほど前だが、うちの子が学校でタブレットを買うよう指示された。まあ流行りってやつだ。ここで私の作った穴埋め問題をHTMLで簡単に作ってしまうツールとかを使えばソコソコ効果はあったと思うが(提供を申し出たんだけど・・・)、ひょっとしたら穴埋め問題ってあまり応用が効かないことに気がついたのかもしれない。コンピュータネタ、目次へ
私の場合も高校の日本史世界史でオリジナル穴埋め教材を中心に勉強させられたが、おかげで歴史が苦手になった。ようするに流れを持っているはずの歴史の説明が、穴埋めによってぶち切られるため、極めて機械的な暗記科目になってしまったのである。
結局「学校や部活の連絡用」としての役割を中心的に果たしてきたようである。
それはそうだ。積極的にiPadが選考されているがプログラミングの授業はMacではないとか、そういうところが関係しているのだろうね。つまり教材はどんな小さなものであれ、外部から買ってくるしかない、ということだ。それでも全生徒がタブレットに馴染んでいるというのは大きく、実にスムーズにオンライン授業に移行した。アップルペンがないと字が書きにくい、という事実を克服するには、色々とあったようだが致命傷では・・・ひとり致命傷の先生がいたな。 しかしながら単純なテレビ会議の延長としての授業であればこれで形はできたが、ならばIT技術を活かしたことができるか?といえば断じて否。先程も言ったように技術を生かした教材は、外部から買ってくるしかないからである。
また正直なところ、オンライン授業での習熟度がどうも上がらない、という事情も影響しているのかもしれない。というわけで親としては「外部の教材、買ってきました」。正確にはオンラインサービスの契約です。
(学校行く必要ある???という疑問、そのうち湧いてくるよ。なりふり構わず外部教材導入できる私立と、そうはいかない公立の差がまた生まれる。)
しかしながら、バカみたいに単純な問題なんだけど「タブレットだと画面が狭い」のだよね。一応狭い画面に配慮してデザインしてくれているのだろうけど、しかしやっぱり狭い。さてどうするか。そのくせこういう教材、タブレット優先だしなあ。結論は簡単(というかシンプル)、画面の大きなパソコンにAndroidをインストールする。本来であればChromeBookでもほしいところだが、そこまで金銭的に余裕があるわけでもない。というわけで、我が家に転がっている7年前に購入したDellの15インチノートを再生できないか試してみることにした。OSが飛んだあと、Linux入れて遊んであきたそうだ。
本来であれば一般的なノートパソコンにはChromium OSしかインストールできないそうで(西川さんは才能を使い果たしたみたいだなあ。WinVは掛け値なくすごいと思ったが)、しかしこれではGooglePlayが使えない。つまりインストールできるアプリが思うに任せられないということだ。使えるようにする裏技もあるようだが、調べてゆくうちにさらなる裏技があることが判明。Linuxでブートして(ミニルート、と言えないのがあれ)、アップデート用として公開されているChromeOSのバイナリを無理殺りインストールするという大技だ。本来ChromeOSはプレインストール以外存在しないが、それを何とかする方法があるということだ。(こういう憶測記事もあるが、飛ばし記事に近い。この業界、製品を潰すために企業買収、なんて例もある。)手順自体はここに紹介されている。
ただしわかっている人ならではの説明不足なところがあって、アップデートモジュールのページでどれをダウンロードするかの選択がちとわかりにくい。かいつまんで言うとこういうことだ。インストールしようとするパソコンのCPUを調べて、それとおなじものを使っているChromeBookがないか探す。当方のCPUは(ミニルートから立ち上げたLinuxのシステム情報によると)Celeron3250Uであったので、ChromeBook 3250Uで検索するといくつかヒット。幸い同じDELL製のものがあったので、その型番でアップデートモジュールのページを検索。見つかった行の中のリンクで一番大きな番号(つまり最新)をダウンロードしてきた。
インストール自体はサクサク進んだ。途中パーティションを12個もつくり、ファイルマネージャーがボコボコ上がるのに驚いたが些細なことである。あと悩んだのがBIOSでのブートドライブの設定。インストール時はUSBブートの設定が必要であるが、この機種の場合このままだとブートシーケンスで内蔵HDDを有線にしても立ち上がらない。多分ブートマネージャーをどっかに組み込んでんだろうなあ、UEFIブートに修正する必要があった。 というわけで大画面タブレット完成。Google ドキュメントは即使えるし、Evernoteあたりもすぐにナントカできるだろう。しかしなんとかしてChromeBookにしたかったのはChromeの拡張機能としてキラーアプリがあったからだ。Mouse Dictionary。類似のプログラムは今までもあったが、とにかく反応が早い。いちいち右クリックなんぞしなくてもカーソルを移動させるだけで矢継ぎ早に意味を表示してくれる。熟語にむちゃくちゃ強い!なのでもちろん最初にインストールしました。
ただしこれ、オンライン上のドキュメントでないと反応してくれないようだ。ということでうちの子はテキストファイルをGoogleドキュメントに貼り付けて、英文を読んでいた。ただしひとつだけ心配なことがあるのだよね。GooglePlayにアクセスできるということは、ゲーム入れ放題ということだ。両親ともゲーム属性ないのになんでだろうね。