ZOOM H2 使いこなし奮闘中

 先月末に購入したポータブル録音機。ZOOM H2の使いこなしにはまっている。
 すでに2GBのSDカードなども買った。4000円弱。そろそろ安いことに腹が立たなくなった。HP-100LXを使っていたころは10MBのフラッシュメモリーカードが59,800円だったねえ。
 慎重になって動作確認済みのものを購入したのだが、これは今までSDカードを持ってなくて全然勘がないから。2GBを買ったのはオーディオマニアの常として「できうる限り最高の音を聞く」という習性があり、最高音質24bit/96kHzでなければ録音できないため。こうなるとデータ量が多いので付属品の512MBでは少々心許ない。ある程度録音しっぱなしにしておかないと、集中力を削がれた音源が気を悪くする。

 それなりにインフラが整ったところで音源(うちのガキ)をなだめすかして実験に付き合っていただく。
 内蔵マイクのフロント(X-Y方式90度)とリア(X-Y方式120度)と外部マイク(といってもヤフオクで購入させていただいたWM-61Aのバイノーラル〜要するに耳の位置にマイクを置き、耳に聞こえるとおりに録音)を比較。
 内蔵マイクで録音してもなかなかの音であるが、WM-61Aにするとぜんぜん違う。すばらしい。バイノーラルを(夜間につき)ヘッドホン再生したのだからバイノーラル有利は当たり前だろうという声もあるかもしれないが、それまで「フンフン、なかなかいい音だ。これで22,000円なら文句はないわい」と余裕を持って聞いていたところ、トラックが変わると、ギョッとなった。なんでいきなりうちのガキが弾いているんだ?と音の方向を振り向きそうになった。
 面白いのを一つ録った。うちのガキにバイノーラルマイクをつけてもらい、そのままバイオリンを弾いてもらった。これぞ真のプレーヤーズポジション。(初回ロットが左右逆転で録音されるというバグは、プレーヤーが自分に聞こえるようにした、というのがZOOMの主張らしい。というわけでバグ修正の際にプレーヤーズポジションという単語が急遽作られたようだ。でも、演奏者本人の耳にマイクをつけことを考えると、やっぱり左右が妙ですね。)
 再生して納得。なるほど、演奏者本人にはこんな風に聞こえるのか。ピアノを弾くと左手が強すぎると言われるのはバイオリンとのバイリンガルだから?バイオリンは左側の方が圧倒的に音がでかいもんね。右手が強いと、弾いている本人、違和感があるのだろう。

 実は、H2本体で再生しても内蔵/外部のマイクによる差はあまり感じられなかった。ところがiPodで再生すると大いに違う。やっぱり再生専用機のアンプは質が違うということらしい。(ちなみに24bit/96kHzで録音。H2ではそのまま再生。iPodでは16bit/44.1kHzに変換して再生。)
 iPodに入れるまでの過程は。H2内のSDカードを抜き出し、パソコンに刺す。spwaveを起動して読み込む。失敗なく録音できた音楽の部分だけを切り出す(録音途中でレベル調整なんかやっていたりするから)。ノーマライズする(フルビット使うようにする)。フェードインをかける。フェードアウトをかける。(これやんないとスピーカーに負担がかかるらしい。)ファイルを保存する。ssrcでビットレート/サンプリング周波数を変換する。iTunesを立ち上げる。ファイルをドラッグ&ドロップで登録。iPodに転送。
 結局ビデオほどではないか編集時間はかかるということらしい。全部フリーソフトなのは(多分)ZOOMが編集ソフトのバンドルに失敗したからよ。(サンプリングレート変換はフリーのssrcが一番質がよい、ように見える実験結果もある。)

 発表会で録音を引き受けてくれている人は、こういう作業を出演者の数だけやっている、ということだよなあ。(しかもDATで録って落としている。当然もっと時間がかかる。)大変なことだ。よし、今年は私も勝手にバックアップとしてがんばろう。SDカードをもう一枚買って、休憩時間に入れ替えたので間に合いそうだ。

 なお、使用した外部マイク/WM-61Aはマイクカプセルという部品の名前。松下製なんですが国内では売っていないそうです。必要な人は個人輸入するとか。当方はこの方からヤフオクでバイノーラル用に加工したものを購入しました。他にもこのマイクカプセルを使ったものを売っている人はいるのですが、この人のにした理由は一応あります。

 ならばバイノーラルでいいじゃないか。おもしろそーだし。マイクで耳を塞いでしまうのは本末転倒だが、ヘアバンドを使って自分の頭に取り付ければなんとかなりそうだ(ダンプ効果も期待できる)。それこそ普通のコンサートに持ち込んでも目立たないくらいになるんじゃないかな。首が動かせないという弱点は肩こりの私にとってかなり耐え難いものがあるが。

 演奏者の耳につけて録音、という手があるのは実際にモノを使うまで気がつかなかった。ひょっとしてのだめカンタービレのヤキトリオ、室内楽アンサンブルであった「立ち位置を変えて自分の音を聞く」(即物的には他のアンサンブル奏者に自分の音がどう聞こえるかを擬似的に体験する)が可能になるのか。音楽教育にも使えそうだなあ。(あ、元々練習を客観的に聞かせるために買ったんだから・・・そういや「教育対象」のうちのガキを今回は「音源」と評していたわ。。。一回りして元に戻ってきたということだ。)

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