モーツァルトを聴くと、虫歯にならない

 モーツァルトは以前から疑似科学でも人気がありまして
 モーツァルトを聴かせると、牛乳が沢山でるとか、植物の生長が早い、なんてことが言われてます。「モーツァルト効果」なんて名称がついてますね。
(米子にあるのに「東京印刷」という胡散臭さがたまらない)
 「モーツァルトを聴けば病気にならない」なんて本が結構売れたりした。

 モーツァルトが健康で、家族も幸福、であったなら説得力もありますが、実際には35歳で夭折し、妻は有名な悪妻、ということで本人には効果がなかったようです。だからモーツァルト効果、なんて言う人は作曲家についての最低限の知識もないということです。そういう人が提唱する音楽療法に説得力があると思うほうがどうかしてます。

 が、あえて私は「モーツァルトを聴けば虫歯にならない」を提唱します。
 いえ、もちろんなることはあると思うのですが、信じることによって得られるメンタルなものが大きいと思うので。「モーツァルトは不世出の天才である」これは多くの人が同意してくれるでしょうからね。
 私も実施してますが、このトシだと効果が見えにくいかもしれないので、被験者募集中。

 まず歯ブラシはヘッドが大きく、毛がやわらかく細いものを用意します。EBISUのプレミアムケア歯ブラシがおすすめ。
 持ち方についてはロシアのアウアーという人格者が開発した方法を試してみたのですが、慣れないと無駄な力が入ることから、モーツァルト自身が持ったであろう方法を調査中です。父親のレオポルドが資料を残してくれているはずなのですが。
 口腔の小さな、たとえば女性の場合は、子供用のヘッドの小さいものの方が、口内の粘膜の抵抗が少なくて扱いやすいかもしれません。

 歯磨きのコツは有名な歯科医に昔伺いました。
「アルミサッシのゴミを掃き出す要領で」
毛が細いものだと軽い力で隙間まで入り込みます。
その毛先がつぶれないように、素早く軽く。
こんな感じで歯ブラシのヘッドをすべらせます。

 ここでモーツァルトとの関連づけが出てきます。  モーツァルトを聴きながら歯を磨くのです。モーツァルトの音楽に含まれる高周波が虫歯菌を殺し、歯のエナメル質を強くします。(ということにしよう)。
 どの曲が最適か、長年探し求めましたがK.250。セレナード7番の第4楽章がぴったりだという結論に達しました。(これはクライスラーによる編曲版)
 さらに誰の演奏が良いか、を追究しております。演奏だけならハイフェッツもいいのですが、若干歯茎を傷つけそうで。おそらくパールマンではないか、とAmazonでぽちってしまいました。届きました。ぴったりです。メニューインが弾いた原曲も興味があるのですが、とんでもない値段が付いてますね。

 歯磨きにしては曲が長めなので、途中まででいいでしょう。ただしよく言われることですが3分は必要ですね。その間、歯ブラシの毛先は軽く当たるだけとしても、肩や腕に力が入っちゃってるな、ということがあるかもしれません。でも、その時はあらためてモーツァルトの音楽に聞き入ってください。知らず知らずのうちに無駄な力が抜けてゆくのがわかると思います。

 この方法、問題がないわけではなくて、練り歯磨きの泡立ちがものすごく良くなるのですね。これもモーツァルトに多く含まれる体に良いとされる高周波成分の効果でしょう。
 でも口からはみ出しちゃいそうです。ちょっと汚い。そこで(右利きの場合)左手に雨傘を持って準備しておくことをお勧めします。
(モーツァルト効果の言いだしっぺは、2台のピアノソナタをとりあげましたので、なんで高周波?って思いますが、この曲なんか聞くと納得しちゃいますね。)

 というわけでみなさん、一週間ほど騙されてください。雨傘は、宙ぶらりんにしとく必要ないですよ。疲れますからね。先を地面につけておいたのでいいです。

音楽ネタ、目次
ホーム