今更ながら当方のギターが上達しているのは、徹底したフォームの測定と分析、それに基づいた練習法の開発、によるのだが(でもギターはじめたての時にやってないので、どうやっても一定水準を超えられない)、またもや新兵器を発明。音楽ネタ、目次へ
実際に弾いているところをいろいろな角度から接写できるような道具を作ったのだ。
大したものではない。100円ショップに売っているプラスチック製のクリップを、これまた100円ショップに売っているフレキシブルパイプ(LEDスタンドを分解して得ます)で繋いで、一方をピックガードに取り付け、一方をカメラに取り付ける、ということをやった。カメラと言っても安売りしていたWeb会議に使うようなWebカメラである。これの台座を取り去ってやると実にいい感じに仕上がる。1980円だがオートフォーカスで近距離撮影可。ガラスレンズで画質もそれなり。フルHDが可能なんだな。もともとギターに固定しているのでブレも極めて少ない。なかなかの優れものである。
録画はPCにつないでやるのよ。よく考えるとマイクが付いているので同時に録音もできる。再生時にはコマ送りしたりと分析ができる。単弦を弾くときピッキングのダウンとアップで加速幅が違うなんて弱点が早速見つかった。フィンガリングもバタついてはいないのだが、「触れて・押さえる」と二段階になっているのが分かってしまった。トトトトと動かないというか、弦に触れた後、位置の微調整をしていたようなのだ。(フレットハンドのリズムが悪いのだと、それまでは思っていた。)
下手な原因が分かれば解決策は見つかることもある。新しいスケール練習を編み出した。なんのこたあない、ハイフェッツの動画を参考に作ってみたのである。あっという間に指が安定し始めた。二千円ちょっとでこんなことができるなんてなんて便利なんだ。誰にでも考え付くし、こんなに簡単にできるのだからきっと巷の若いギタリストは似たようなものを作って、我々の時からは想像もできないペースで上達しているに違いない。わたしに弟子入りしたいという人間が出てこないのは、私のやっていることは「いわばあたりまえ」だからなのだろう。それにしては今でもいい加減なギター教本があふれまくっているように思うが。
なお、新兵器の写真は、サーバーのエリアが足りないのでアップロードできません。
(Vectorに自作ソフトをアップロードしたご褒美にサーバーを使わせてもらっているのですが、容量が5MBしかないのよ。)