かつて「測定限界を超えた聴力であることが測定できる」ほど優秀であった私の耳も、さすがに加齢とともに衰えてきた。(測定機器の残留ノイズが聞こえるので、それに反応してしまい、測定値が出なかった。)音楽ネタ、目次へ
音の高さごとの聴力をグラフにしたものがある。オージオグラムというらしい。先日耳詰まり感があって耳鼻科で測ってもらったのだが、見ると暗鬱たる気分になる。中高域に比べて低音域の感度が低いのね。左右の感度差も無視できないし。これでは音響関係の調整を「耳で追い込む」のは引き際を考えないといけなくなる頃合いだ。しかあし、このグラフを見ていて思いついたのであった。私はめげない子。
新入学シーズンが近い。「高校に入ったら軽音楽部に入ってバンドを組みたい」なんて人も多かろう。こういうのはギター志望が多い。というわけで楽器分担では血みどろの争いが行われるようだ。「親戚からギターをもらえることになっているからギターがいい。」「太っているからお前はドラム。/そんなの横暴だ!」内輪でやっている分には干渉しないが、一部の人はネットにあふれてくる。「歌いながら弾きたいと思っています。どの楽器がおすすめでしょうか。」「手が小さいです。ギターとベースどっちが向いているでしょうか。」なんとなく「ネットで相談したらギター向きと言われたよ」という実績がほしそうだ。
私が軽音部の顧問で、担当楽器を決めていいことになったら
「ピアノ弾けるの?じゃあキーボード。どうせ在学中にみなさんそんなにうまくならないんだから結局はキーボードにおんぶにだっこ。だから経験者じゃないと辛い。」
あとの人は縄跳びさせて
「君は手足も長くて、文句なしにうまいからドラム。」
「君はそんなにうまそうに見えないけども、手首や足首できちんとタメを作っているね。ベースにぴったりだよ。」
「君はねえ、、、タコ部屋でギターでも弾いてなさい。」
そこそこ実践的にきれいに分けられる。そういう場合でもベースに振り分けた人間が、先ほどのオージオグラムを持ってきて「実はベースの音域が聞こえにくいんです」と言ってくれば「残念だがギターに回ってもらうしかないなあ」と返答せざるを得ない。というわけでギター志望の皆さん。耳鼻科に行ってオージオグラムを作ってもらいましょう。ひょっとしたら耳の問題でベースは不適当かもしれません。また、聴覚が良すぎてドラムを思い切り叩けない、なんていう場合も考慮の余地は十分あります。
うーん、しかし国民健康保険に無駄なカネを使わせるのは嫌だなあ。しかたない、フリーソフトでやんなさい。結果が改ざんされているのでは?と、いかにも説得力がないですが。
あ、そうだそうだ。検査の時はヘッドフォンの頭にひっかける部分をちょっと短めに調整しておくと・・・。アンフェアなことはやめようね。ひょっとして「聴力異常あり」と診断されて音楽どころではない(しかも軽音のような爆音は「ダメ、ゼッタイ」)とストップがかかりかねない。ちなみに個人的には手が小さいのはどっちかっツーとベースの方が向いていると思う。というのは所詮は日本人だろう?ベースは誰が弾いても手の大きさが足りない。なので細かいポジション移動で弾くやりかたがそれなりに確立しているし、それで弾けるフレーズも多いからだ。
All my lovingくらいまでは指2本で弾ける。Lovely Ritaはさすがに4本いるが。