結婚難時代?

 私は男性なので、男性の立場から結婚難といわせていただきとうございますが、向こうの陣営から結婚楽々時代、などという声が聞こえてこないということは、男女とも事情は似たり寄ったりなのかもしれません。

 男女比率では、男>女が恒常的に続いている以上、男が余るのは必然です。とりわけ近年になって医学が進歩したため、元々弱い男の子でも、みなさん元気に成長するようになり、人類が長年の進化の末獲得した男女比率が実態に合わないものとなってくるということで問題が大きくなってきたようです。
 まあ、そのように騒がれていたのも十年以上前。最近は意識の変革によってでしょうか、あまり結婚難とはいわれなくなってきました。
 そんなものかなあと思いながらも、少なくとも晩婚化が進んでいるような気はいたします。今時女はクリスマス、男は大晦日、などといえば途中まで発音したところで「セクハラだ」と文句を言われるかもしれません。

 でも、そんなには結婚難って言われてなかったわよなあ、昔は。
 ではなぜバランスがとれていたのか。ある日気がつきました。年齢別人口統計のグラフを見てです。つまり、全体として人口が増えているときは問題とならないわけです。なぜならば、例えば男性の適齢期を25才として女性の適齢期を22才とすると。
 25才の男性人口=22才の女性人口
であれば、特に
 25才の男性人口>22才の女性人口
であっても男性過剰は起こらないわけですから。

 しかるに、現在のようにつぼ型の年齢別人口構成となれば、
 25才の男性人口>25才の女性人口
であるばかりか
 25才の男性人口>>22才の女性人口
となるわけですから、これは結婚難が激しくなるわけです。

 逆に
 22才の男性人口>22才の女性人口
であっても
 22才の男性人口=25才の女性人口
であれば、姉さんニョーボをいただけば(他の世代は別として)この世代でのバランスはとれるわけです。となると姉さんニョーボが流行りそうですね。

 しかし、年齢別人口構成を見るとぞっとしますね。出生率の低下がこれほどまでになっているとは。職場にいると晩婚化がすすむというか、結婚しない女性も増えているのが実感できますね。婚期がずれたのも2000年問題対策に追われたから?
 2000年問題を笑い飛ばしてきた私も、さすがにこれだけは笑い飛ばせません。

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