NHKの番組を学校教育で利用している場合にも受信料をとるよ、という話があるらしい。それに対して中央官庁の偉い人が「インターネットでNHKの番組なんかいらなくなるんだから、受信料なんぞとるのはよくない」と言っているらしい。 又聞きの又聞きなのでさっぱり要領を得ないし、信憑性もないのだが、どういうつもりで言われているかをいろいろと推測すると面白かったので、書いてみることにした。(実にいい加減)社会問題ネタ、目次へインターネットというのがあって、そのために従来の放送局が窮地に追い込まれるのでNHKは見通し暗いよ、と思ってこういう発言が出たのだとすれば、うーん評価に詰まるが、逆にNHKの発想の正しさが明らかになる。教育現場という保守的な部分から受信用をせしめようとするのは、確かに取りはぐれはない。
NHKが受信を制限しても、ナップスターやグヌーテラのようなインターネット上のファイル交換システムで番組のファイルが手にはいるから、受信料聴取は意味がないよ、というのならこれもこれで分かる。直接受信でないから受信料を払わないという言い訳が通るかどうかは別の話であるが。インターネットで国境がなくなるとさんざん言われているうちに、サーバーが国外にあれば法の網を通ることができると信じている人がいたとしても無理はない。
ひょっとして、インターネットにはいろいろホームページというものがあるから、その中に無料で教材を提供してくれる人がいると期待できるから、NHKに頼らずともやっていけるという発想をしているのかもしれない。さて、誰がやってくれると期待しているのであろうか。税金で養われている官僚がやってくれないと仮定するならば。
どうもインターネットというものがあるので、誰かが無料で有益なものを作って提供してくれると考える人が多いような気がしてならない。私の思いこみか?たとえばインターネットでチン!は誰かがレシピを無料で作ってアップロードしてくれることを期待していたのではないかなあ。
たしかに、「UNIXのユーザーIDとはなにか」を解説したページに行き当たることはあるだろうが「UNIXのユーザーIDを具体的にどう振るか」について解説してくれているページなんてあるのだろうか。シャットダウン専用ユーザーをつくって、ユーザーIDを0にする、あとはログオンスクリプトで・・・という記述を除いて。1000番まではOSが使うことが多く、10000番まではPPがよく使うから、一般ユーザーはそれ以上にしておいた方がいいよ、なんてのは、少なくとも私はお目にかかったことはない。
WEBに辞書は置いてあるが、ハウツーはなかなか見つからないのだ。まあ、トラブルシューティングとか、ならあるけども。(そうそう、KINESISのERGOキーボードはWindowsNTでも、マウスをシリアルマウスにすれば使えますぜ。2時間潰してようやく動くようになりました。)といいながら、だれかがUNIXのポピュラーなPPが出すシグナル一覧表というものを作って公開しててくれないかなあ、と探してしまうのであった。でも、ひょっとしたらNHKの受信料に抗議の声を上げたのはお役人の決意であるかもしれない。NHKが教育機関から受信料をとるって?著作権法上の例外条項として公的教育機関における免除規定があるけど、これを族議員という人を担ぎ出して議員立法で覆すという覚悟があるのね?どうぞどうぞ。受けて立ちますよ、という意味かもしれない。であれば外野席から見る分には面白い。法案を作るのはやはり三権分立の理想通り議員。役所は汚職してるから駄目だ。と言われはしたが、議員が単独で法案を作るのはやっぱり無理がある。そこでコンサルタントに相談する。その結果、地域振興券だの二千円札だの冗談のようなものが出てくる。日本を背負うつもりで薄給に青春をかけてきた中央官庁キャリア組としては面白くあるまい。
ならば、財源確保のため著作権法を改正するといういかにも政治の本流から外れたところで法案を提出する議員なんぞがいたらこれ幸いと返り討ちにしたいところであろう。