宇和島水産高校の実習船が合衆国原潜に接触して沈没した件。
私としても叔父が宇和島で長年高校教師をしていたりして、決して他人事ではない。
ようやく情報が出揃ったので、少し書いてみることにする。
- 第一報:ハワイ、オアフ島沖で宇和島水産高校の実習船と原潜が衝突。沈没。行方不明者6名。
- 合衆国太平洋艦隊総司令部の目と鼻の先だ。何が何でも救助するだろう。
- 第二報:原潜は緊急浮上した。
- おい、ちゃんと確認せずに浮上したのかよ。となると再発防止策を2つ要求せねばならないな。ソナーで確認したのなら壊れている可能性があるので、同型原潜をすべて陸揚げして点検すること。確認していないのなら、探信音を打たない限り浮上できないようにシステムを変更すること。
- 第三報:民間人が操作して浮上した
- 人気取りのためにやったのなら、行方不明者の家族も原潜に乗せてやれ。そして核ミサイル発射演習の操作をさせるのだ。
そうそう、マスコミが関係者が「ハワイ入りする」という表現を使うのが気に入らないんだわ。ハワイというとどうしても新婚旅行のイメージになってしまう。ここは「真珠湾入り」といってほしいなあ。
- まず、救助はかならずなされると思ったことについて。
これは、合衆国海軍の志気に影響するからである。もし、オアフ島の20キロ沖合での事故で救助ができないとしたら、海軍の船が事故を起こしても、軍は助けてくれないということだぜ。意地でもやるとおもった。
同胞の生命よりも、他の国の軍隊の志気を気にするところが私らしい。(逆に私は志気をくじかれるのが滅茶苦茶嫌いである。)
- 再発防止策について。
正当な要求ではあるが、うんといえないことを言うのがまずは交渉というものであろう。なにしろこっちは軍艦に体当たりされたのだ。感情的になるのは簡単だが、きわめて冷静に事にはあたろう。(記者会見をした艦長は実に偉いと思った。)
ソナーが壊れている可能性は確かにある。なら同型のものを点検しろ、というのは当然の要求。でも合衆国としては主力のロサンゼルス級を配備からはずすわけには絶対に行かない。なら向こうは代替案として何を持ってくるだろう。
緊急浮上をするときは盛大に音を出すから周りに位置を教えている。ならばその直前に探信音を出すのはぜんぜん問題ないと思われるのだが。なら、探信音を出さない限り浮上できないというチェックをシステム的にかけるのは正しい仕様変更だと思う。
- 行方不明者の家族にボタンを渡すことについて。
民間人に操作させるなら、別に行方不明者の家族にサービスでやっていただくというのもいいんじゃないか?という話。でも緊急浮上は危ないからミサイルあたりが適当でしょう。何?危ない?でも核を積んでいるのはあたりまえでしょ。なんてったって原潜なんだから。
私としてはその人たちが、ついつい米軍総司令部に向けてミサイルを撃たないように、なんらかの施策をとらなければならないというプレッシャーを米軍に与えたいのだ。でないと、父の仇!と米軍のシステムをクラッキングしてWAR GAMEをはじめるやつが出てこないとも限らないぞ。
そういえば、日曜日に似たような例に出会った。住んでいるマンションの前に0123と書いたトラックが。脇を通ると上からダンボールが落ちてきた。娘と一緒だっただけに怒った。ぶつかったらどうするつもりなんだ。ダンボール投げるのは勝手だがきちんと確認してから投げろ。あーゆー人間が原潜を運転していたのかもしれない。
腹が立ってダンボールを投げ返すと。ようやく気が付いたあんちゃん「そのままで結構ですから」。ふざけんな。よほど引越し屋にクレームの電話を入れてやろうと思ったが面倒なので止した。帰ってニョーボにその話をすると。「そういえば荷造りも雑だったねえ。」
(2001.02.22補足)社会問題ネタ、目次へ
- 第四報:ソナーはえひめ丸を捕らえていた。地図に書き込めなかったのは民間人が邪魔だったから。
- 原潜はあくまで武器である。しかもそれ自身核兵器である。このようなずさんな運用をしていたということが判明した以上、合衆国の核管理は徹底した見直しを図られなければならず、例えば国連は核査察団を合衆国に派遣すべきであろう。(イラクをなんのかんのと空爆している以上、合衆国は拒否できないはずである。)