中欧の大洪水。AMDドレスデン工場が被害を受けて、CPUの価格が上がる!という記事を載せるのは、さあどの雑誌だろう。
自衛隊の演習地の横をドライブ。丘あり茂みありの草原。なんと牧歌的な光景。ああ、今の日本が忘れたのどかさがあ・・・、まてよ、こんな非日常的な場所で演習をして、いったい何の訓練になるんだ?社会問題ネタ、目次へ現実に汗をかいている自衛隊員を目の前にして、違憲だとか何とか言う気はない。有事の際にはどうしたって頼ることになるのだし。でもこの人工的空間は何だ?実戦をどこで行うと想定しているのだ?こんな空間日本にあるかあ?海岸でもなければ、田園でもない。荒れ地でも、森林でも、市街地ですらない。確かにウルトラマンや仮面ライダーは敵との戦いに造成地など周囲に気を使う必要のないところを選んだが、仮想敵国がそんな都合にあわせてくれるとは考えにくい。
結果として「こんなところで訓練している軍隊を頼って大丈夫?」という感想を持ってしまう。やはりリアリティを出すためには演習地を耕して畑や田圃を作り、そこで訓練をするといった工夫が必要となろう。収穫も多少は期待できようから食料の自給率向上にもつながる。敷地の一角を使用料只で住宅展示場とし、老朽化したらもらいうけて市街戦の演習をするというのもいいかもしれない。
冗談に聞こえるが実際に必要だと思うのだ。現在の丘あり茂みありの演習地はナポレオン時代の郷愁をこめた練習や、第一次世界大戦の塹壕戦訓練はできようが今の日本を攻めるのに、核兵器を使わないとしても塹壕戦ってあるかあ?というか野戦自体がないだろう。むしろ城(拠点)攻め+ゲリラ戦だ。
電子戦の拠点を叩き、あとは住民に嫌がらせをして世論を終戦に持ってゆくという戦術がいかにも日本には有効そうだ。となると都市部にミサイルを叩き込み上陸部隊を闇に紛れて(例えば九州山地に)パラシュートで降下させ、というのが考えられる。間違えて阿蘇の草千里に降下してくれるのなら、あの演習地、とても適当だが、さてねえ。理想的な戦場で行動することを前提とした演習ばかりとすれば、これは自衛隊の存在意義から考えないといけないような。。。これが先制攻撃を前提とする米軍ならまだいいかもしれない。演習地と似た地形に陣を張る自由は攻め込んだ側にある。
これに対して専守防衛を建前とする日本では、ホームグラウンドで戦うことだけを想定すればよいので、演習のために攻め込む敵地と似たところを探すという苦労はなかろうが、逆に都合のいいところで実戦を行うという自由はないわけだ。
もちろんどっかで実務を想定した訓練をしているのかもしれない。軍事機密なので公開されていないだけかもしれないが。しかし街角でビルの陰から陰に、銃を撃つそぶりを見せながら素早く走り抜ける練習をしている人は見たことないなあ。ただしちょっと心配が。軍隊が電子戦を主眼として組み替えられると、万一徴兵制が復活したとき私も徴兵適格となってしまうなあ。目が悪いので大丈夫と思っていたが、電子戦には使えるだろう。で、電子戦用のシステムを組まされる。職業軍人ではないからプログラマやシステム管理者だなあ。スケジュールが遅れたり、運悪くハードが落ちるとガミガミ言われるなあ。
やだなあと思ったが、よく考えると会社とあまり変わらない。もっとも軍隊ですから、容赦なく鉄拳が飛んでくるようなイメージはありますが。