年末年始、例によって人の入れ替わりがあった。社会問題ネタ、目次へ
ここで気になること。執務室入室時のセキュリティの維持である。入室にIDカード必須、の場合は関係ないが、暗証番号をテンキーを押して入室する、などの場合は、「人が変わったら、暗証番号も変える」という運用が必要になるはずである。
さーて大変だ。年末年始や期の変わり目なら暗証番号変更のタイミングとして悪くないが、人が変わるたびに変更というのは気が重い。周知するだけでも大変だ。なら、と考える「入室を共通の暗証番号にするからまずいのであって、ユーザーID/パスワードにすればいいじゃないか。
さて、実現可能だろうか。ユーザーIDとパスワードの登録は、ノートパソコンとUSBでつないで行うというパターンかなあ。パソコン側で専用アプリを立ち上げて、ワンクリックで設定が飛ぶようにすればいい。何とでもなるじゃないか。USBコネクタは内側に付けるのよ。
なら、どうして今までそんな製品がないのだ?(Expo通いの私も見たことがない。)鍵屋さんはコンピュータについては専門外。USBを利用することを考えつかなかったという理由が推測できる。しかあし、もう一つ理由がありそうだ。「ユーザーID/パスワードで運用すると、電源が必要になる。電力供給の問題が解決しない。」(盗み見防止用にテンキーの配置が都度変わる装置は電源供給が必要で、その問題は解決されているはずであるが、都合良く無視してあげる。)そこで考えた。スーパーマーケットイオンの価格表示に使われているあれを使えばよい。つまり、太陽電池で電気を起こして、価格表示の液晶を駆動する。
同様に太陽電池で電気を起こし、ユーザーID/パスワードの認証用マイコンを駆動する。 Wintelで動かすことを考えなければできそうである。さらっと書いているが思いつくまでにはいろいろ悩んだ。ドアノブひねって発電機を動かすことすら考えた。太陽電池を使う方法だと明るいところでしか使えないという問題点はある。しかし直せなかったら機能にしてしまえ、「明るいところでしか使えないからいいんですよ。暗いところでドアを開けようとしているのは、だいたい後ろ暗い人でしょう。そういう人たちを原理的に排除できるんです。」ところが、鍵は「物理的なもの」。つまりユーザーID/パスワードの認証が終わったとして、鍵を解除する時に何らかの動作をさせないといけない。ところが太陽電池の電力で可能なものなど思い切り限られている。もちろんできなくはないが、太陽電池の電力で動かせるロック機構など「力づくであけられてしまう」。
いったいどうするか。ここで先ほど考えた「ドアノブひねって発電機を動かす」を思い出す。ドアノブを回す時の力が何かに使えないか。もちろん直接使うというのは無謀。が、位置エネルギーとして借りることならできる。
つまり、錘を用意して、ユーザーID/パスワードが照合できたら、ストッパーを開いて錘を落とす。錘を落とすときの運動エネルギーでロックを解除。ノブをひねるときの力で錘を上に上げ、ストッパーを再設定。錘の代わりにゼンマイの方がいいかもしれない。この方が回転運動を素直に使えるし、多分小型化できる。(ただし構造が複雑になりそうだ。でも揺らしたときの影響は少ないかな。)やった!うまくいきそうだ。誰か商品化しませんか。できれば現在付けているドアノブと交換できるタイプがいい。電源工事いらないというのはメリット。結構需要ありそうだ。
ただし考えられる故障とその予防策については分からない。この分野では絶対にプロにかなわないのだ。障害とその対策には実地でのキャリアが不可欠ということである。