玉石混淆にレンガがたくさん混ざるようになった話

 正月から、ラフマニノフピアノ協奏曲2番とペトルーシュカからの3楽章とブラ1とベト7とスプリングソナタ、喜びの島、練習曲10-7、が流れ続けるという「のだめのだめ」した我が家(部屋が汚いという意味を言外に含む)、3歳のガキは「ベートーベンのきゅう番」をリクエストしております。しかも第1楽章。かの動機につなげて「森のくまさん」を歌い出します。確かに似ている。

 一方私は、ひたすらのだめドラマのビデオの編集→DVD焼きに邁進しておりました。かのカノープスのTVチューナーユニットの付属ソフトを使ってなんとかしてHDDビデオデッキに録画したものをDVD化しようと悪戦苦闘したわけです。どうやら、かのシャープ製、手抜きHDDビデオデッキ、DVDも焼けるようです。ただしものすごく相性がシビア。唯一動作が確認できたDVD-RWメディアにダビングして、パソコンに持ってきて、編集。気が遠くなる作業です。付属ソフトのNeroVisionExpressは正式サポートしていないが融通が利くというパターンが多く、DVDのVRモードのファイルをハードディスクにコピーすれば、mpegにエクスポート出来るようです。ただしサポートされている訳ではないのでファイルの選択時は「全てのファイル」からVROファイルを直接指定する必要があります。(直接編集も出来るが、とてつもなく遅く、フレーム単位のCMカットはまず無理なので、不承不承mpegに落としてから編集した。)ただしmpegエクスポート時、デフォルトのAC3を選択すると音声のレベルがかなり低くなる。ファイルサイズは大きくなるが仕方なくLPCMでコピーということになりました。
 編集したファイルにタイトル付けて直接DVDに焼こうとすると、2GB程度でDVD-Rの容量を超えています、と文句のメッセージ。圧縮率の問題とかあるのかもしれないが、再編成してないとこうなのかなと、仕方なく、ハードディスクに書き出し。でこれを直接DVDに焼けない。仕方なくDVD-Shrinkでisoイメージに落として、DVD Decrypterで焼く。
 すごい手間だが、これで完成。

 というわけで使いこなしに神経を割いている分、新しい発見がないのでありました。  かくして、サイトの更新が滞っておりましたが、、、しかし、まてよ。最近「使いこなし」をWebで探すって、厄介になっていないか?
 うちの子どものバイオリンを録音したいので、デジタル録音機を買おうかなと、あちこち口コミを探してみたんだわ。ROLANDとかZOOMとかM-AUDIOとかの3万円前後のレコーダーを候補にして探したんだ。その時はあまり気にならなかった。が、よく考えるとそれほど大したことをやるわけではない。iPodにボイスレコーダーのアダプタを付けて録音したので悪くないかなと考え直したのだ。うちのガキiPodにハマりかけているし・・・、そこで今度はiTalkProでWebを検索してみた。すると、さすがポピュラーな製品。あちこちで取り上げられている。が皆様やたらめったら同じ文章。要するに販売元サイトの製品紹介文丸写し。で一行「注目」とか「いけるみたい」と追加。自分で気になって調べたり、実際に使ってみたり、という雰囲気が見られるものは滅多にない。要するに、皆さん自ら広告塔になっているわけだ。ブログが金になるってこういうことかあ?
 インターネットでホームページを作って、個人が世界に向けて情報を発信!と言われていたときには、まるで想像されていなかった光景である。
(大学一年の時のいたずらを思い出した。ガリ版刷りのポスターに「飛ぶのに、信条はいらなかったはずだ」。その下に落書き「しかし、信条がなければ飛べなかったはずだ」。)
 Webから、使用した感想といった口コミが無くなることはあるまいが、しかし、検索エンジンを叩いて探すより、カカクコムの口コミ掲示板を探した方が早くて情報も豊富、というのは、気持ち悪い。

 そういや質問者の頭が高くなってきたなあ。質問者の要求は原理的に不可能なのに、誰もそれを教えず。たしなめることもせずご機嫌をとっているようなページに行き当たった。なんだこれは?ああ、質問者が回答者にポイントを与えるのね。
 パソコン通信時代は考えられなかった質問者の高慢な態度はこうして出来たのか。情報は頭の高い方から低い方へ流れるという図式が逆流する可能性が出てきたか?ホントーに知っている奴は、頭の高い質問には知らんふりするような気がするが。

 商業化が文化を崩していくのも、インターネットではドッグイヤーらしい。
 社会学徒にとっては研究がしやすい題材かもしれない。おもしろそうなレポート書いている人がいれば、教えて下さい。

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