金融危機だけなら100年に一度の危機とはいえないが、新型インフルエンザの大流行が追加されれば50年に一度の危機くらいには格上げになるかもしれない。それでも第一次世界大戦とスペイン風邪のダブルパンチにはとてもかなうまいが。社会問題ネタ、目次へ
大変なことらしいとは思っているが、欠かさずインフルエンザワクチンを打っている我が家では、とりあえず死者は出そうもないので、あまり心配していない。
ただし、大流行となった場合、日本全体では10万人くらいは死ぬかもしれない。というのは平年でもインフルエンザで1000人死ぬのは珍しくない。併発した肺炎での死者などをあわせると1万人は普通である。ならば大流行で2〜3万人は当たり前。5万10万でも想定の範囲内、ということになる。ただし多少は明るい材料も探してみよう。例によって不真面目に聞こえるが、不真面目と思った人は逆に危険を過小評価しているからかもしれない。
新型インフルエンザは周期的に発生し、前回の大流行から40年なのでそろそろという説明がされていた。今回の大流行が恐れていたH5N1の鳥インフルエンザではなく、毒性の低い豚インフルエンザで済むとすると、あと40年くらいは鳥インフルエンザの大流行を心配しなくていいことになる。随分と気が楽になった。(周期的、なんて理由が分からないまま説明に使うとこんな感想を呼ぶ。)
- カップルが増える
- インフルエンザで死ぬかもしれない・・・という思いは「あの人に告白しようかどうしようか」と悩んでいる人の背中を押すことになる。これでうまくいって恋仲になる人が出てくるかもしれない。死の恐怖が子孫を残したいという本能を刺激するのも自明。少子化に歯止めがかかる。
- 消費が増える
- 死ぬ前にあれ買っっときたいなあと踏ん切りがついて消費が増える。とりあえず間もなく課金されるブルーレイディスクと再生装置なんかが売れそうだ。外出を控えている間の暇つぶしにももってこいだ。
- CO2の排出量が減る
- 人が遠出を控えるので当然CO2の排出量は減る。エコである。
- 鳥インフルエンザのコンテンジェンシープランが試される
- H5N1という強い毒性のインフルエンザに合わせて作られたコンテンジェンシープランの実効性が、より毒性の低いインフルエンザの流行で試される。長い目で見ればいいことだろう。
(2009.4.30加筆 ここは笑い飛ばしてはいけないところだと気がついた。今回、ついにレベル5まで上がったが、これは「レベル3」だったのが「レベル4」になって、さらに「レベル5」になったと、つまり単純に引き上げたと、いうことになっている。
レベルという側面だけを見れば確かにそうだが、本当はレベル1の豚インフルエンザがいきなりレベル3になって、レベル4,5と引き上げられたのだ。従って鳥インフルエンザは「レベル3」のまま残っているはずだ。つまり、WHOの「レベル」というのは複数のインフルエンザウィルスの発生を前提としていない。当然、作られている「対策」も複数のインフルエンザウィルス発生を考慮していない。つまり、当然のようにワクチン生産設備を新種の豚インフルエンザウィルスに割り振っている。ここで鳥インフルエンザウィルスがレベル4になっても、ワクチン生産設備をH5N1型に振り分けることは考えられていない。それどころか鳥インフルエンザウィルスが「レベル4」になったことを明示的に表現する手段すらない。
さて、レベルを保持するプログラムがWHO内にあった場合、現在のプログラム仕様では豚インフルエンザウィルス騒ぎが収まったら、レベルは1に戻るはずである。どうなるのだろう。そもそも「終息したらレベルを1に戻す」という発想すらないかもしれない。かくして半永久的に日本の国際空港は4つに絞られ続けることになる。)一番怖いのは中国だろうね。経済成長で人の移動は激しい。都市部の人口密度も高い。といいながらインフルエンザの予防接種が普及しているとはいえまいし。ダンボール入り肉マンでは栄養はとても足りまい。抵抗力は低いはずだ。
一方、発生元(とおぼしき)メキシコはそれなりにしぶとさを見せるだろう。メキシコといえばプロレス。しかもマスクマン。メキシコ人とマスクは相性がいいのだ。国民はあたりまえのようにマスクで自衛するだろう。といいながら、本日メキシコ人とおぼしき人とすれ違いそうになったとき、つい大きくよけてしまったが。
しかしかかるのなら後からかかるより、明らかにかかっている人に触れて、タミフル服用して2日ほど安静、で発祥を免れつつさっさと免疫をつける、というのが効率的に思えるんだが、、、相変わらず荒っぽい発想だ。
幸か不幸か、当方にKurdammくれ、という問い合わせは一件もきていない。スタンドアロンPCからの情報漏洩防止ソフトだが、多少手を加えれば在宅勤務での情報漏洩防止にも使える。LANで繋がれてなくてもよい(つまり一時的に切れてもよい)というメリットがあるから在宅勤務にも応用できるんだが。まあ、そんなもんだろう。