なぜにサマータイムがあってウィンタータイムがない。社会問題ネタ、目次へ
実は、そう思って調べ始めた。1時間遅らせると省エネにつながる(と主張できる)のではないかと。仮説としては、一番寒い早朝に活動しなければ、暖房が節約できるはずだ、と考えた。通勤時間が思い切り長い東京近辺では、夜明け前に起きだして、ということも珍しくない。当然、寒い。暖房をつけたくなる。これが日が昇ってからだと、暖房費が節約できるではないか。
ところが、気象庁のホームページで気温の変化を調べてみると意外な結果が出た。朝5時と6時の気温、殆ど変わらないのである。いや、6時の方が寒いくらいだ。何故に?夏は日が昇ると一気に暑くなるのに、冬の太陽はサボっているな。夏の電力使用量のピークは午後2時ごろに来る。ようするに暑い盛りだ。明らかに冷房需要である。この暑い盛りという「自然の」もたらす電力消費のピークは厳然として存在するわけであり、産業用電力の消費を、サマータイムで1時間ずらせたところで、山を潰せるわけではない。(昼休みを午後1時から2時間にする、なら別として。)
ところが冬の電力使用量のピークは17時〜20時に来る。やはり暖房だ。で、冬のこの時間帯は日没後一本調子に気温が下がる、、、つまり。
「朝1時間早く行動を始めても、気温は低くならないので暖房需要はあまり変わらず」
「夕方1時間早く行動を終えれば(寝れば)、気温が若干ながら高いので暖房需要は抑制される」
わけである。冬季の節電(正確にはピークを抑える)が難しいのは、ピーク時の電力消費主体が家庭部門であることだ。夏は企業ががんばった、公共セクタもがんばった。が家庭部門はそこまで劇的でもない。つまり、冬の消費電力ピークは、今のままでは下がるまいということだ。企業であれば「大口契約」ということで半ば強制的に節電させることもできたが、家庭ではそうも行くまい。ならば構造的に消費電力を抑える手法を考えなくてはなるまい。その一つが「サマータイムの導入」ということだ。(うちのガキは「スノータイム」という呼び方を提唱。)
なんか妙だって?実は僕もそう思う(ただどこが変なのかわからない)。だからこの画期的アイディアに対して経団連や東京電力から表彰を受けることはないと思う。なんかクリスマスの電飾を自粛したほうが効果は大きそうだしね。
というわけで「省エネクリスマス」これを今年は旗印にしよう。今までの派手すぎのクリスマスを反省するのだ。テーマソングは決まっている。世界一有名なクリスマスソングだ。村の教会のパイプオルガンが壊れてしまった。どうしようと友人に相談する若き神父。
殆ど即興で作ったギター2本で伴奏する静かな賛美歌。Small is Beautiful!
曲目は、もちろん「聖しこの夜」です。