百人一首を制するものは古文を制す

 さっき考えた格言をタイトルにしたが、賛同してくれる人は多そうだ。

 うちのガキの行っている学校は、どういう指導をすれば生徒の成績が上がるかは良く分かっているようなので、冬休みの宿題はこれが出た。「百人一首の暗記」。
(ただしこの指導法には大きな問題点がある。これについてはリクエストがあればそのうち書くかもしれない。)

 ただし少々限定が付く。さすがに100首全部はきびしいので、なんか「五色百人一首」というのをベースに40首覚えて来い、ということらしい。というわけで「五色百人一首」のカルタを買ってくれと頼まれた。知らんぞそんなもの。で検索。
 何がいいたいんじゃ!印象最悪である。普通はトップページの一番上に「五色百人一首とは」という説明ないし説明へのリンクがあるだろう。どうやら100首全部対象にして大会をやると面倒なので、5つに分けてやるということらしい。で、カルタに色をつけている。(美意識が賛同できない。)

 当方の嫌悪感をガキに伝えたが、「五色百人一首」にこだわるので(普通のカルタ買ってきて5つに分ければすむじゃないか)、ここは本人に考えてもらった。
 amazonで買うか?とブラウザをあげて、授業で使える「五色百人一首」小話集の書評を読ませた。「ほら、売るほうが、自作自演で自画自賛しているだろう」。
 うちのガキは成績は悪いがバカではない。普通の人は使わない広告的表現(が複数の感想文に含まれていること)にしっかり気がついた。まあ父親としては「学級崩壊を立て直すのに役立っている」ということに反応して欲しかったんだがな。学級崩壊を「勝負」ごとで立て直せるわけないだろう。万が一、無事に競技が始まったとしても「先にとった/とってない」で喧嘩が始まるのは目に見えている。
 どうせ勝負事ならむしろ・・・。

 オンラインゲームの方がましだろう。

 面をつき合わせているから問題が起こるのだ。ならばコンピュータを介すれば、とりあえず取っ組み合いは起こらない。機械が審判なので「えこひいき」はない。で、仮想空間で仮想人格で相対できる。匿名でさえ素直になれるのだ、匿名でなければもっと素直になれるだろう。それとも別の人格(ROLE)を演じたくなるかな?いずれにせよ、衝突しまくっている外の空間で、外の人格で語り合えるのだ。あれっという変化が生ずるに違いない。

 というわけで、みんなで「どうぶつの森」でもやるか?ネットワーク化されていないけど似たようなものあるかなあ。こいつのいいところは「勝負の基準がいろいろある」。うちのガキ、家は綺麗だぞ。現実の部屋は散らかり放題なんで、その辺のギャップは親もびっくり、友達はもっとだろう。友達どうし結構いい面を見つけあえるんではないだろうか(と楽観的)。

 当方の論にしては、まるで迫力がないのは・・・僕はゲームというものを殆どやらないことによる。DeNAあたりがやってくれるといいな、と丸投げ(相談されれば責任とってゲームにはまろう)。プロ野球を買収したことだし、青少年の健全な育成に努める態度を見せることは、必要だろうしね。

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