民主党、総選挙勝利への道

 野田佳彦首相はもう少し使えないやつだと思っていた。
 なにしろライブドア偽メールに引っかかったやつだからなあ。
 ただし政治力はあるようで、いつの間にか首相になっていた。

 おそらくは消費税増税で党が割れることくらい覚悟してやっているんだろう。解散も視野に入れていると思う。なにしろ解散すると無能な小沢チルドレンはことごとく落選する。つまり「解散を前提とするなら、小沢の離党は影響ない」。逆に小沢チルドレンがすり寄ってくるかもしれない。少なくとも内閣不信任案に賛成して自らトリガーを引くことはあるまい。政権党には返り咲けないかもしれないが、そんなに悪い選択ではない。問題は自分についてきてくれた党員たちの議席を確保することである。全員は無理でも当選の芽は見せてやらなくてはならない。

 もし、野田首相がそんなに馬鹿でなければ方法を考えついているはずだ。
 国会の会期延長期間が長すぎる・・・ここで布石は打っているような気がしませんか?何かやりたいんじゃないかな?
 ここから先は推理というほどのものでもない。
 ひょっとして消費税増税法案は解散の密約があっての自民賛成かもしれない。
 だから、参議院通過後、自民党は解散を!と言う。
 ところが衆議院を解散しても選挙ができないのだな。
 2011年3月23日の最高裁大法廷判決で一票の格差が違憲と判断されたからである。

 従って(約束通りの)解散を迫る自民に「解散はするけど、選挙を行なっても違憲であるから」と選挙制度改革法案を突きつける。「これを通してからでないと。」
 そこには衆議院の定数を50人ほど削減する旨書いておく。「国民に痛みを強いる消費税増税を決定したのだから、今度は国会議員が身を切らなければ」正論だ。これで「増税の必要性はわかるが、その前に身を切る改革を」と言っていた世論は味方につけられる。
 もちろん定数削減は民主党のマニフェストにあったからってことがあるが、これは次の選挙戦まで伏せておく。自民も法案の中身に注文はつけるだろうがバッサリ切り落とすわけにはいかない。
 まあ、民主党としてはついでにマニフェストに合う法案を幾つか出しておく。これらについては露骨に「マニフェストに沿って」ということ。自民党は反対するだろうから、衆議院定数削減法案通過と抱き合わせで廃案にするのは仕方ない。とにかく選挙制度を合憲状態に戻すことが大事だ。

 ここで解散。すると民主党は最後の最後にマニフェストを守って身を切る改革をやった(他の法案は自民の反対で潰れた)と言えるのだ。選挙のタイミングとしてはそんなに悪くはない。前回の選挙のような追い風はないし、そもそも定数が減っているのだから民主は議席を減らすだろうが、小沢チルドレンの退場で勘定が合えばいいじゃないか。

 大阪市長対策はなんとでもなる。
 まあ、個人的には元オウムの上祐くんとの対談をセッティングしたいところだ。フジテレビあたりでやってくれないかな。泣きっ面が見られるぞ。
 フジテレビをどう動かすかって?外国人持ち株比率の違法状態をつつけばいいのよ。
 「夏の節電」という大義名分で、日中の放送自粛をちらつかせてもいい。前にも言ったが政府は放送免許取り消しまでいかずとも、いつでも任意のテレビ局を受信不可にできるのだ。これでテレビ局は言いなりだ。偏向報道への懲戒とも受け取れ、不満を持つ有権者へのガス抜きもできる。(民主党の発想にはナショナリズムがないのが欠点だ。だから熱狂が演出できない。逆に熱狂的に叩かれる。だから大阪市長を取り込むという方針はひとつの選択肢として考える価値はあるだろうな。)

社会問題ネタ、目次
ホーム