分断とは無責任のことである1

 株主と経営陣の間に「持ち株会社」が入ることによって、経営陣は株主に直接責任を問われることはなくなり、持ち株会社の責任は「任命責任」というあいまいなものに転化されるようになったのは以前書いた通り。
 同様に社会的分業の助長(これは悪いものを促進するときに使う言葉)で、責任体制が崩壊する例。

 一つはケンタッキーフライドチキン。(ホームページのネタにすることは会社の人に断ったよ。)開店になったのでカウンターの前に立った。が店員さんは来ない。それでも気が付いた人はいたんだよ。ただしかけてくれた言葉は「どうぞご利用ください」。
 あたしは昼ご飯が食べたいのにそう言われても・・・そこで合理的な判断の末、そのとき手を置いていたメニューを「利用してよい」と解釈しました。つまりくれるってことでもらってきてしまった。嫌がらせに見えるかもね。でも帰宅してクレームメールを入れる際に言い訳は入れた。「子どもが遊ぶかと思っいましたが、ままごとの年齢は過ぎてました」。
 ここでクレーム処理の担当はピンと来るべきだったのだ。「一見妙な行動を、この人は合理的なものとして説明してしまった。頭は回る。慎重に対応しなくては。」

 運の悪いことに、もう一度そっち方面に出かける用事ができてしまった。さすがに返そうかなと足を延ばして翌々日に訪れた。店長さんいきなり「メールは読みましたか?」(じつはまだ届いてない)一方的に事情は説明(=いいわけ)してくれたものの一度も「(カウンターに来ていた人を5分間放置して)申し訳ありませんでした」は言わなかった。

 つまりこういう発想らしい。
 クレームを受けた本部の部署は店に確認する。店から事情説明のメールが本部に飛ぶ。本部はそれを当方に転送する。結果
・店は、本部に対して説明をすれば、本部が対処してくれるという役割分担と思っている。
・本部は店のメールを転送しただけなので、店が対処することになっていると思っている。
 家に帰って確認すると確かにメールが届いていた。来店すれば説明したい、って店長さんが書いてました。そこには確かに「詫びを入れたい」とは書いてなかった。でもクレームメールに片道20キロと書いてますのに「お忙しい中遠いところをお越しいただきまして恐れ入ります」の一言もないとはなんでしょう。せめてお土産くらい持たせようという気はないのか。(ちなみに私は「懐柔しようとする」のは嫌いじゃない。相手を認めているから「懐柔」という選択肢が生まれるわけで、これはそれなりにこちらを尊重してくれているということだ。。念のため昼飯済ませてから訪れましたが。)
 それどころか持参しましたメニューを何も言わずひったくろうと致しました。これが「申し訳ありません。お返しいただけますか?」と一言あれば私は「どうぞ」ですが。

 近所に別の用事があったとはいえ、片道20キロかけて、店長の言い訳を聞きに行かされた私に、ようやく本社からおわび、の電話が入ってきました。責任分担がどうなっているのか?とは怒りましたよ。さらに私は最初のクレームメールで「こどものごっこ遊び用」という確かにありうる用途を提示してある程度手の内をさらし、慎重な対応を促したつもりだけど、ってまで申し上げました。さすがに電話口の向こうの方は冷や汗かいているのが分かりました。私は懐柔は受け入れるがお座なりについては怒るってことです。(私を怒らせてくださった千葉県警などは警察法第2条に違反しているのを自白させて録音してます。隠し録りじゃないよ。ちゃんとマイクを見せてます。それでも違反した旨を話してしまったという・・・あたしのしゃべり方ってそんなに迫力あります?持ち歩いていればなんかの時に使えるな。この音声ファイルいる人います?)

 まあ、ケンタッキーフライドチキンについてはこの件をホームページに書く許可をくださったから、いいか。わざわざ足を運んだ手間賃としては安いですが、タダで済ませる気はないという気概は理解しました。
 なお、わたしなりに責任分担を書くと、より悪いのは店長。「ご説明したい」としたところで責任を引き取っていると見られても仕方ない。でも対処について指導しない本部の人間は無能だ。

 その2はauについて書きます。Coming Soon!
 これはもっと根が深い。これもホームページに書いても文句を言わない旨、窓口の方に合意を取り付けましたので大丈夫でしょう。なにしろ同様の被害を受けている人は他にもいるはずです。で、対応が知られてないということは、私が発見したシステム上のバグ(正確には誤操作を誘発する仕様で一度やっちゃうとどこでもチェックがかからないという問題)ってことですので、発見者として感謝してもらえるかな。

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