お正月ってこともあり、テレビ番組を見ていると自動車の自動運転ができる時代がすぐそこまで来ている、ような気分にさせてくれる。社会問題ネタ、目次へ
技術的には十分可能で、事故を起こした時の責任問題、なんてのに話題が移りつつあるような雰囲気であるが、新たな責任問題を誘発しないためには技術がまだまだ足りない、というのが私の分析結果だ。
自動運転車はモノに接触したのと、人をはねたのを区別できるのであろうか。人間という「物体」は実に厄介である。柔らかいうえに衝突のショックですぐに跳ね飛ばされて衝撃を吸収してくれる。幼児ならなおさらだ。んでもって不規則に自走可能であるし、加速力についてはいかなる自動車をも上回る。最悪は接触を「取るに足らないこと」と判断して走り去ると「轢き逃げ」となってしまうことだ。人間が運転していれば「人にぶつかったかも」あるいは「人に接触したかも」と判断できようが、機械が運転すると「風で飛ばされた木の枝がかすった」と区別できないのではなかろうか。それとも「何かショックがあったら急停止」というロジックを入れるかね？しょっちゅう追突事故が起こりそうだ。（それを予防するために各自動車が通信して急ブレーキ情報を後続車に・・・標準化戦争がここでもおこりそうだ。が、後続車を人間が運転しているときはどうするのだ。）
自動運転によって、従来なかったリスクが生ずるということだ。これが「高速道路」限定で行うなら「人間がそこにいることを想定しない」もありだろう。が、一般道を走る限り「自動運転がリスクを増幅する」があるわけだ。
それでも「（その方が面白いから）殺っちゃえ日産」と言ってくれるなら、それはそれでアリ。判決を楽しみにしてますよ。
でも自動運転であっても「運転中のスマホは禁止」くらいの規定は付けときましょう。もっとも「自動運転をスマホアプリでコントロール」ってことを考えている人が、とってもそれなりにいるんだろうけどね。当然、運転設定の後はスマホに夢中になって・・・。