カリアゲ君、大統領選に出馬

 韓国の憲法では韓半島全域が領土とされている。
 当然のことながらそこに住む北朝鮮のみなさんも国民と認められる。
 当然のことながら憲法に規定された人権として選挙権・被選挙権がある。
 当然のことながら38度線より北の住民が大統領選に出馬しても、投票しても、憲法上は問題ないわけだ。
 当然のことながら朝鮮民主主義人民共和国の憲法でも領土は韓半島全域。矛盾点はない。

 かくして朴大統領の弾劾後、空席となった大統領選挙。北朝鮮からカリアゲ君が出馬することになった。
 当然のことながら、北朝鮮地域では99.9%の投票率、満票を集めることとなった。
 一方、南朝鮮は、小規模候補乱立で共倒れとなった。みなさん「反朴」に凝り固まり論点が見えないのだからしょうがない。
 しかも南朝鮮でもカリアゲ君に投票したのが無視できない数だとか。さらに在日の皆さんも「本国の反日で我々が住みにくくなるのなら」と反日一辺倒の候補には投票しにくかったのだろう。
 南朝鮮としてはカリアゲ君への票を無効としたかったのだろうが、38度線の向こうからソウルを狙うことができる大砲は、そのような恣意的な運用への十分な抑止力となったようだ。
 かくして合法的にカリアゲ君が大統領に選出され、韓半島統一を宣言。東西ドイツ統一以上に平和で民主的な手続きによって統一できたことは朝鮮民族にとって大きな自信となった。
 元首を北の出身者に明け渡した南朝鮮としても「韓国憲法に則って、南北統一大統領が選出された」と一定のメンツが立つ。

 当然、憲法停止になったが。

 統一朝鮮高官が明かしたところによると、正男暗殺は今日を見越しての事であった。カリアゲ君を脅威と見た南朝鮮政府がカリアゲ君に対抗して立候補させた場合、在日票のほぼ全部と北朝鮮票の一部が正男君に流れてしまうことを恐れたというのだ。なるほどね、と納得した。

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