武漢ウィルス、日本でも流行待ったなしという観測だが、そういう識者が何れも上げるのが「満員電車」。多くの国民が日々あんなのに詰め込まれて通勤していれば感染が拡大しなハズがない、というものだ。社会問題ネタ、目次へ
しかしよく考えてみよう。満員電車は大都市圏の固有の事情であり、そのような言い方には地方軽視が見て取れる。。。とよくある揚げ足取りのパロディはこのくらいにして、少なくとも東京の満員電車については、解決責任のある人がいる。満員電車を批判するならば、まずはその人の見解を聞くのが順序というものだ。
小池都知事は都知事選の公約として「満員電車ゼロ」を掲げた。都知事就任が2016年8月2日だからそろそろ任期満了である。ということは公約が実現しているかどうかを検証されるのに躊躇は不要であろう。では、どうだったのか?
公約通り満員電車がなくなっていれば、武漢ウィルスの蔓延はいくらかでも防げるはずである。なので「都民ファースト、都民の健康と命」に責任をもってあたってなければならなかった問題である。結果的にそれが重要だとわかったわけで、、、と弁護する方もいるかもしれないが「実現ができなかったとしても何かやったの?」「どこまで進んだの?」について彼女に弁明する機会を与える、程度の便宜提供で納得してくれるはずである。
さあ、どうなんだ。ここで非常にややこしい問題となるのは「満員電車ゼロ」の公約を小池候補者も含めて実現できるわけがない、と思っていたであろうことだ。しかしだからといって免罪されるわけではないし、まさか「初めからできると思っていませんでした」と口に出すことはできない。小池知事が言っていた二階建通勤電車が各社数編成ずつでも新たに導入させていればともかく、既存のJR快速車両を除いてただの一両もない状態では「進捗ゼロ」である。近鉄から全二階建て電車「あおぞら号」を購入したところもないようだし、せめて湘南ライナーで使われていた215系全二階建て電車を中央線あたりで復活させる程度の実績は積んでないと。(私は朝4時に起きてなんとか座れる電車で通勤してます。)
よく考えると小池都知事は自民党に後ろ脚で砂引っ掛けるし、都民ファーストの会を作ったはいいが自分が当選すると梯子をはずしたし、希望の党を作ったものの実態としては民進党の政党交付金に手を付けるのが目的なのではと勘繰られたし、東京オリンピックのマラソン札幌移転で最後まで蚊帳の外だったのは嫌われているからという観測もあって、ここぞとばかりに叩かれるのが当然だと思っていたが・・・何を皆さん遠慮しているのでしょう。それとも「豚は太らせて食え」とみなさん次の都知事戦まで待っているのか?(ユダヤのことわざを引用しただけなので「豚」にも「太る」にも悪意はありません。)それに比べて安倍首相はすばらしい。公務員のそれを除く年金基金で株を買い支え、外資が日本株を売れば(結果的に国債の裏付けのない)日銀券を増発してでも株価を維持する・・・あ、今の話題はコロナウィルスの件だった。
武漢肺炎が重症化するケースはサイトカインストームなのだそうだ。免疫系が過剰反応するという現象らしい。さて、第一次安倍内閣で首相がオムツをして国会に臨み、政権を投げ出した理由の一つに持病である潰瘍性大腸炎があるようだが、これ免疫の過剰反応が腸で起こって腸壁を自ら溶かす病気だそうだ。ということは、第二次安倍内閣を支えた薬は免疫を抑える薬であり、つまりこの薬を常用している安倍首相は健康人に比して免疫力が弱く、ウィルスにかかりやすいということである。しかもひとたび武漢ウィルスにかかれば、免疫系の暴走は普通の人よりも起こりやすく、ようするに首相は「かかりやすく、重症化しやすい」人である。あれほど自分を守ることに専念する安倍総理が、中国から大量の観光客を受け入れ続け、対策会議もおざなりにしているということは
「実は武漢ウィルス怖くない」
ということを知っているからに違いない。ならばちゃんと情報を出してくれれば国民が安心するのにな、と思う。きっと何か深い理由があるのだろう。しかしものすごい感染力だ。夫婦の一方がかかればもう片方もかかっていて当然という状態。もしここで安倍昭恵首相夫人や小泉環境大臣が罹患して、首相やクリステルさんが陰性だったとしたら、夫婦仲を疑われても仕方ないレベルである。
ところで、以前から大駒は離して打てと主張している。インフルエンザが流行っているときなど、近く席の人にうつることがありうるから、同じ仕事をしている人は効率重視で近づけるよりも、離れて配置して、同時に休むことがないように、というこれもリスク管理である。
武漢ウィルスは「一人かかったら周囲の人も休ませる」が検討されるほどに感染力が強い。となれば、複数フロアにまたがるオフィスがある会社は「同じ課の人間を別フロアに座らせる」というのも手ではなかろうか。当然コミュニケーションはとりにくくなるが、それをどう克服するかのノウハウを蓄積する機会ととらえてほしい。在宅勤務を実施する前に「離れているが、いざとなれば顔を合わせられる」というワンクッションがあるといざと言うときに切り替えがスムーズにいくと思うから。