接触確認アプリ

 一部ではアベノアプリという悪口で呼ばれている官製アプリ「接触確認アプリ」 6割入れてくれないと意味がないとアナウンスされているが、
「8割おじさん」のいい加減さが印象に残った私としては、「割」というのを聞いたとたんに疑いをはさむようになってしまった。

 機能は分かった。突っ込みたいところはある。1メートル以内でも15分経過してなければ問題はないのか。1メートル以内15分でないと感染疑いとならないとなれば「三密」になることはめったになくなってきたなあ、と思った。
 ところが問題は「感染者と15分以上接していたら通知が来る」というのを信じるとしても、その感染者って実際の感染者の何割くらい?それこそ8割は押さえてないと意味ないでしょ。でもそれだけの母数が確保できるほどPCR検査をやっているのでしょうか。
 日本の検査体制は国力を考えるとおそらく世界一貧弱で、ブラジルでは1日5万人の患者がでているということはその20倍〜40倍くらいは検査をしていそうで、日本の一日の検査数が多くて7000ということを考えると、ものすごく医療体制が充実していることになる。
 やはりここは日本でもせめて1日100万人の検査をしないと、アプリの前提条件が崩れることになりそうだ。
 ところで「感染者と接触したというアラートが来た。咳が出ている」というときは無条件でPCR検査をしてくれる状態になっているのでしょうか。絶対たらいまわしになると思う人!手をあげて。
 つまり、アベノアプリ、インストールするかどうか以前の前提条件が、入り口(既知の感染者)と出口(感染が疑われるときの検査体制)の両方で整備されていないわけである。
 これだとBluetoothを常時使うため、消費電力の多いアプリを余計に入れさせる分
「地球にやさしくない」
という結論に達したのでありました。

 もっともアベノアプリ、テストを本当にやったのか?というレベルでバグっているそうです。見えるところであれなので、内部的にはグタグタでしょう。アベノマスクは検品に追加予算を支払ったように、アベノアプリも追加でテスト費用を払うのだろうか。で、何割かがペーパーカンパニーに行って・・・。
 簡単な話だ。はじめからソース公開していればよいのだ。一説によると有志がボランティアで開発してソースはGitHubにあるということだが、公式にはAppleとGoogleが作ったことになっており、バグのしょぼさからして日本政府肝煎りのメーカーが最終的に仕上げているのは間違いなかろう。だとするとオープンソースを政府がクローズにした。ライセンス上の問題を不問に付すとしても、つまりバックドアは仕掛けられているだろうということだ。

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