古代の建物って、そのう、自然堤防か?

 英語のお勉強で、VOALearningEnglishを毎日聞いている。多くの場合、寝つきが早くなるという効果がメインであるが、たまに興味深いトピックがある。もっとも所詮はニュースだから、なんか重要なことを話そうとしているように聞かせるが、結論なんてもんはない。それでも「~と報告されています」というテレビショッピングよりはましだ。「~であることが証明されています」とまで踏み込まないとしても「誰が言ったか」くらいはしっかり示してくれる。
 興味を惹かれたのは、古代使われたコンクリート。現代のコンクリートは50年で怪しくなり100年もちそうもないが、古代ローマやマヤの遺跡に使われたコンクリートは恐ろしく長持ちしているというもの。
 なぜ、そんなに持つのかわからんらしい。が原料をあまりコネコネしないので「不均質性」を持ち、それが建造物に自己修復作用をもたらすのではないか、という推測があるのは何となく分かった。

 連想したのは「自然堤防」。川の氾濫で土砂が積もってできたこれは「やたら丈夫」らしい。しかも経年劣化がそんなにないみたいだ。そういえば(伊勢湾台風の時か?)コンクリートの堤防が作られたため役目を終えたはずの自然堤防が、コンクリートを乗り越えてあふれ出した水から集落を救ったなんて話を聞いたことがある。
 中国人が万里の長城を作れたはずだ。世界最大の天井川である黄河に付き合ってきた経験はそういうところに生きるのだろう。

まったくの専門外である「土木」の分野での思い付きだが、そう外れてはないような気がする。自然堤防の頑丈さを建築に生かそう、なんて研究をしている人がいたら応援したいね。

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