今回の衆議院総選挙では「大学無償化」を訴える候補者が多い。社会問題ネタ、目次へ
当然皆さん感じると思う。
「例えば定員割れを起こしており、誰でもはいれるような大学でも無償化するのか?」
私の考えとしてはもちろん不要である。
きちんとお勉強ができるひとでなければ無償化に値しない、というのは特におかしな考えではあるまい。
さて、それをどう判断するかだが、共通尺度としては「共通テストの得点」しかあるまい。例えば7割越えを一つの基準とする。私立専願でも指定校推薦でも「共通テストは受けなさい」という高校の先生大喜びである。そうなるとまず「共通テストの受験料無償化」が最初にやることとなろう。今「大学無償化」を訴える候補者(これをアップするときには確定しているかな?)、公約どおりはできないとしても、共通テストならできそうだ。それだけの結果でも出せれば、それなりに格好はつく。
無償化の「限度額」も議論の対象。とりあえずは国公立大学の「最低額」になるだろうな。こういうことにしておくと、都立大、大阪公立大のような「先行して無償化」したところに合わせたと言え、公約達成と言える。(だから皆さん安易に公約とできたのか)。
「限度額」を決めないとすると、今度は各大学の授業料決定の規制が厳しくなることは確実である。それを考慮に入れるとは、東京大学さすがである。24日に学費値上げを決め、滑り込んでの既得権獲得。さて、適当に「大学無償化」が実現したとする。
暇を持て余した高齢者が「じゃあ行こうか」となるんじゃなかろうか。
その人たちが成人を迎えたころは、大学進学率が今ほどではなかったわけだ。今の50%を越える進学率を見た中には「無料なら行こうか」という人がいてもおかしくないし、止められるわけがない。それとも無償化に年齢制限を求めるかい?できるわけがないだろ。
私も引退したらちょっと頑張ろうか、という気になっているくらいだ。
というわけで、
大学は高齢者のパラダイス
になる、というのが私の予測。これはこれでアリ、かも。各候補、そんなつもりはなかったかもしれないが、結果として高齢者優遇になり、票を固めるという効果がわかれば議員さんたちも身が入るだろう。実現の日は遠くないかもしれない。ただし問題が一つ。体育はどうするのだろう。
ゲートボールやボッチャの選択ができるようになるだろうな。全国のコーチの皆さんチャンスです。「〇〇大学非常勤講師/準教授」の肩書が手に入るかもしれません。さて、彼ら向けに論文作成のコツ、のセミナーでも立ち上げるか。