オリンピックからソフトボールが無くなる影響

 オリンピック競技から野球・ソフトボールが省かれることになった。
 「メダルが減る」と能天気なことを言っている輩がいるが、教育現場に与える影響の方がより深刻であろう。(教育者は愛国心を問うより、まず子どもたち一人一人の心を気にするものなのよ。)
 野球はいいんです。甲子園、プロ(あるいは大リーグ)という夢があるからね。
 問題はソフトボール。オリンピックに出たいなと夢を持って、頑張っているソフト部の子どもらが相当数いるハズなんだ。すごく大きな目標だったハズなんだ。その夢がいきなり断たれた。全国のソフトボール部はふぬけ状態であろう。
 担当の先生が、ちゃんとフォローできるとは思えない。だいいち、フォローできる範囲ではない。彼女らがショックで非行に走らないとも限らない。学校教育の観点からもなんとかしなくてはならない。

 そこで考えた。せめて冬季オリンピックの種目にすることはできないものか。冬季オリンピックなら、元々マイナーな競技だから、ソフトボールがどうのと言われる筋合いはない。うちの親戚にソフトボールをやっている子は何人かいるが、スキーのジャンプをやっている人は知り合いの中にさえいない。
 親戚にソフトボールをやっている子がいるのは日本だからだよ、という話があるかもしれないが、冬季オリンピックは元々参加国が少ない。たいした問題にはなるまい。
 競技場だって野原にフェンスとバックネットを張ればできる。(観客は立ち見でいいじゃないか。ゴルフやスキーもそんなもんだし。)
 問題は、冬にやるということだが、オリンピック競技はあえてオフシーズンに行われることもある。例えばサッカー。冬学期のスポーツなのだが、夏のオリンピックで行う(そして暑いと文句を言う)。何といってもマラソン。オリンピック以外のレースは晩秋・冬・初春に行う。
 だからソフトボールを冬のオリンピックにやるのは間違いではないと思うのだな。(確かに妙だけど。)どうしてもというなら、サッカーとマラソンを冬のオリンピックに回して、空いた競技枠でソフトボールをやったらどうか。冬のオリンピックの参加国が増えて世界的にも望ましいと思うのだが。

 それがダメなら、春のオリンピックと秋のオリンピックをやろう。これで毎年何らかのオリンピックは行われることになる。IOCの収入も増えるし、いいことばかりだ。

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