シリア情勢なんかを鑑みると平和の祭典をもっとも必要としているのは、やっぱりエルサレムかなあなんて思ってみた。スポーツネタ、目次へ
エルサレムで行うということ自体が「平和のため」という政治的意味があるし、それならモスクワオリンピックボイコット、なんて政治そのものなのでオリンピックと政治というのは切り離せないといえば切り離せない。つまりダブルスタンダードだが、これは始める前の話だ、と割り切るしかなかろう。だから聖火リレーは中止だ。エルサレムオリンピックの場合は経路上のランナーの安全が保証できないという大義名分がある。無理に安全を保証しようとすると軍隊を派遣することになる。で、軍隊を派遣する口実として作られたのがベルリンオリンピックの聖火リレー。エルサレムがこの習慣を踏襲するわけがないよね。始まる前は仕方ない。しかし始めたからには政治的メッセージ抜きで行こう。
だから今回、サッカーブロンズマッチ後の韓国の政治的アピールに対する処分はチームへのメダル剥奪、サッカーの国際試合1年間停止、くらいが妥当かなと思う。すると日本に銅メダルが転がり込むのだが、試合内容を見ていると素直に受け取るわけには行かない。
そこで提案。決勝トーナメントで韓国に負けたもう一つのチームと銅メダルを賭けて戦うというのはどうだろう。もちろん会場はウェンブレー。優先権は勝ち残った日本にあるかもしれないがホームの権利は譲る。だって「イギリス代表」だから。
今回のオリンピックでU-23とはいえイギリス代表が結成された。いつもはイングランド代表、ウェールズ代表、スコットランド代表、北アイルランド代表を応援している人たちは複雑なものがあるかもしれないが、やはりイギリス代表が聖地ウェンブレーでメダルを賭けて戦うところに熱狂しないわけがないんだな。僕もそれが見たいということだ。
そこでイギリス人と日本人しかできないフェアプレーにあふれた試合を世界に見せることによって、後味の悪くなったサッカーの名誉を回復したいという気持ちもある。(ついでに2002年の韓国でのワールドカップでの後味の悪さ、イタリア、スペイン、ポルトガルの人の分までフェアにいいプレイをしたいね。)なお、韓国が国際試合停止となるとブラジルW杯のアジア最終予選に影響があるが、それは仕方ないとしてくれ。場合によってはクウェートが繰り上げかなあ。すでに何試合か消化しているが、そこは産油国であるクウェートが誠意を尽くせば改めて予選をやり直してくれる国も出てくるのではなかろうか。
ちょっと脱線しすぎた。オリンピックのルールも思惑渦巻くエルサレムだからこそ改善して欲しいところがあるんだよな。ドサクサ紛れって言うなよ。
スキーのジャンプで身長によって板の長さを制限するというルールに倣い、体重によって砲丸の重さを変えたり、身長によってマラソンの距離を変えたらどうかと提案しているが未だに実現しない。まったく頭の固い連中だ。しかし、これなら納得してもらえるのでは?というのに気がついた。
ハードルの高さと間隔。股下によってハードルの高さの下限を決める。で、通過するハードルは数だけを決め、間隔はランナーの歩幅に応じて自由に決めてよいとする。これこそ公平と思うがどうだろう。歩幅まで規定することによって、本来の良さを殺されているランナーは多いんじゃなかろうか。このほうがレベルが上がって絶対に盛り上がると思うんだが。エルサレムオリンピック、最大の難関は会場設営かも。工事のために地面を掘ればいたるところから遺跡が出てくるなんてことになったりして。でもさあ、戦争で散々破壊しているんだから目をつむってくれ。