東京マラソンに裏方で参加しようかと

 いまさらながらドイツ語とフランス語をやっている。ドイツ語は1年で2級、はまあ当然としてフランス語が10か月で3級はそこそこほめてもらってもいいと思う。「何か自己啓発やってますか?」と問われて「東京オリンピックが決まったのでボランティアがしたいなと語学をやろうと思っています」と当時の高揚感そのままに口走ってしまったゆえに何も成果を残さないわけにはいかなかったのだ。その後、イギリスがEU脱退!となり、ならばEUでビジネスをするにはドイツ語・フランス語ができないと駄目だろうという名分もついた。もっとも欧州拠点はオランダに置く、というのがトレンドらしい。確かに国民全部をバイリンガル以上にするという国策の国だ。ほぼ全員英語が話せる。

 とりあえず東京オリンピックボランティア、は引き続き目標とするとして、多少なりとも経験になりそうな募集が飛び込んできた。東京マラソンのボランティアである。通常は給水しか来ないのだが、今回は「語学ボランティア」が来た。条件を見ると、英語&ドイツ語で満たしている。慣れる意味でいいかも、東京マラソンで語学ボランティアをやったという実績があれば東京オリンピックでも多少は通用するかも、それに色の違うボランティアの上っ張りを着て、運用可能言語シールを2枚貼っているのはちょっとだけカッコいいかもしれない。すっかりその気になった。が、去年あたりからあまり体調がよろしくないのよね。持つかしら?ここが心配になった。

 募集はゴール地点ということで、拘束時間が長いのよね。9時間かな?たしかに10キロマラソンの人たちが来て、車いすマラソンが来て、その後フルマラソンの方々が延々と。シフトがあるということだが、、、と実態を調べることにした。ボランティア体験、とくに東京マラソンみたいなメジャーな奴だと格好のブログネタである。
 かいつまんでいうと、休む暇はないらしい。次から次へと皆さんゴールするのできっかけがつかめないのだろうか。この辺で多少尻込み。
 朝、スタート地点でトラックに積み込まれた荷物がゴール地点の東京ビッグサイトに届き、配付しやすいように並べ、さあランナーの到着だ。疲れたランナーにFinisherのタオルをかけて、お祝いといたわりの言葉をかけながら荷物のところに案内し、探して「これですね」。目標を持って努力し、やり遂げた人を迎える仕事、こちらとしても嬉しくないわけがない。が、体には無理をかけることになる。
 でもってゴールが東京駅、というか皇居前広場に2017年から変更。It was the last straw. どどめです。あの辺で4万人近くに上る参加者の荷物を置ける場所というと有楽町の東京国際フォーラムくらいしか考えられないが、会場の予定を見ると押さえられていない。
 マラソンのWebページにもQ&Aに「預けた手荷物の受け取りはどこでできますか?」とあるが「ただ今調整中です。」(開催まで一カ月を切ってもそのままだ。)素直に考えると、皇居前広場にテントが並んでその中でということになる。寒くなっても引きこもる場所がない。更に雨が降ったらどうなるんだ。テントびちゃびちゃ。これは絶対体調を崩す。体調崩してもトイレが期待できない。ゴール地点の皇居前広場に仮設トイレが並ぶという光景がどうしても想像できなかったのだ。

 踏み出さないもまた勇気!
 やめました。
 でも注目はしてるのよ。ゴール地点、いったいどうなるんだろう。

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