ビーンボールにペナルティを!

 阪神戦、藤波が投げるときに限り相手チームはベンチ入りを5人増やしてもよい、という特別ルールが採択してもいいんじゃないかと。
 右打者にビーンボールを投げるのでオープン戦では左打者のみを並べるのが流行ったが、では公式戦はどうする?藤波が先発の時は当然左打者を並べるのだが、それだと途中で左投手になった時、相手チームが不利になる、を防止するためにそのようなルールが必要だろう。でないとわざとビーンボールを交える藤波投手のピッチングが正当なものと認められたことになってしまう。

 藤波はノーコンという説もあるが、偽りである。なぜならプロ野球選手だからである。
 プロであっても稀にコントロールが乱れてデッドボールになることはあるだろう。しかし、毎試合のように右打者にぶつけるような投手がプロであるわけがない。つまりわざとなのだ。もし本当にそんなにコントロールがないなら、球速を押さえてでもストライクを取る。これがプロではないか?相手に怪我をさせないのは、プロとして最低限のマナーである。胸元速球で脅かすのは、コントロールに絶対の自信があってはじめて許されることだ。
 その当然の前提を無視する藤波投手あるいは阪神タイガースの暴挙に対する対応策は認めなければならないだろう。

 しかし藤波が投げるときにあわせて、一軍選手を増やすのも相手チームとしてのコンディションの問題があるのは確か。そこでセーフティネットを考えてみた。私流に言うとビルトインスタビライザー。(制度そのものが悪い結果を防ぐように設計されている。)
 単なる死球は仕方ない。しかしぶつけられて怪我をして戦線を離脱するようなことがあれば、復帰までの間、ぶつけた投手はそのシーズン終了を限度として相手チームに所属する(シーズン終了限度というのは年棒を元のチームから支出させるため、あるいは怪我をしてそのまま引退、もありうるから限度は必要)という制度だ。
 もちろん、阪神以外にも適用されるルールなのだが、少し問題となっているのが、これをいつから適用するか、ということ。具体的にはオープン戦でソフトバンクの千賀投手が、オリックスの太田内野手にぶつけて骨折させた件をどう扱うか。たしかにオリックスとしてはドラフト1位の大事な1年目を潰されたわけだからそのくらいのことは主張したいところだろう。ただしウェスタンリーグということで「二軍選手同士」。プロとしては未成熟な二軍にまでこのルールを適用するかということが議論になっているそうだ。落としどころは千賀投手は太田内野手が復帰するまでソフトバンクの二軍にいる(一軍に登板しない)、くらいであろうか。(バリバリのエースが二軍のオープン戦で投げる理由はなかったんだから・・・潰すために投げたんじゃないかぁ?同一リーグだし。)

 もっとも藤波投手に関しては「あんな投手くれてもいらない」ということで合意形成は暗礁に乗り上げるだろう。阪神側は代わりにドラフト1位の近本外野手を差し出すからどうか、と申し入れてたりするんじゃないかなあ。これには広島が猛反対しているに違いない。
「うちの選手にぶつけて怪我をさせた上、うちで育成してもらおうとしている」。

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