ラグビー、 紳士を信じよう

 規定です。  ホスト国といえど日本にはどうしようもありません。
 マスコミの皆さんも今まで指摘してなかった自分たちにも責任の一端はあるのですから不満が噴出しても、火消しに努めるのが筋です。
 ラグビーワールドカップ。試合が中止になれば引き分け扱い。延期はナシ。そういう対応と決まっているのです。なにしろ地球史上最大(米マスコミ談)の台風19号が迫っています。いわば人類にとって未曽有の事態が迫っているのです。主観的にはいかに重要な試合であっても、人類という大きな観点に立てば中止もやむを得ないでしょう。

 全然関係ないですが世界最大の滝は三つあります。落差世界一、幅世界一、水量世界一。台風も強風域の直径、中心気圧、風速などで史上最大がいくつかできそうです。 台風19号を強いて史上最大とするならその発達速度、かな?ニューオリンズを水浸しにしたカトリーナ (2005)ほどの風格はなさそうだからね。

 それは選手たちはたとえ競技場が冠水してももやりたいでしょう。いうまでもありませんが、そうなると特別ルールが必要になります。でないとラックで一番下になった選手がおぼれて命を落としかねないからです。さらにはボールには浮力があるから、トライも困難になるでしょう。でもこれは「(ボール半分水に沈んだら)認定トライ」といったルールの運用で何とかなります。審判団の英断を求めます。

 伝統のイングランドvsフランス戦を見にきた人はさぞがっかりでしょう。五か国対抗ラグビーが唯一の世界大会だったころからの歴史ある一戦が予選リーグで見られる!とても楽しみにしてチケットをどうにか入手し、ワクワクしながら飛行機に乗ったでしょうに。当時、五か国対抗ラグビーといってもうち四か国はイギリスの一部でした。見方によってはドーバーを隔てたフランス戦のみが国際試合といえたのです。
 お客様をがっかりさせたくない。そこでここは日本の文化、握手会、を取り入れればどうでしょう。各国の選手が握手券、じゃなかったチケットを持ってきてくれたファンと握手会を行えば、お客さん方も納得できないこともないでしょう。
「遠くから来てくれてありがとう、会えてうれしいよ。本当はいい試合をやって勝つところを見せたかったんだけどね。これからも応援してくれるかな。」

 唯一の救いは、今のところ順位はともかく、予選リーグ突破に関連しそうなゲームは中止が決まってないことだ(イタリアさん、ごめんなさい)。もし突破に関係ある試合が中止に追い込まれたら、さてどうしよう。九州でやればいいじゃない、という意見も出ているが、会場を押さえることが出来て、警備や審判団も何とかなったとしても「規定ですからできません」。公式戦とは認められないということだ。

 でもなんとかする方法、ないわけでもない。今回印象付けられた人も多いと思うが、その激しさとは裏腹にラグビーは実に紳士のスポーツである。彼らの誇りに期待しよう。
 中止で思わず日程が空いた。チームはフリー。しかも試合をする準備は万端。勿体ないよねえ。だから例えば日本対スコットランドが中止になったとして、両国による「親善」試合を、たまたま台風の影響が少ない会場が九州に見つかったから、行うことにしよう。
 もしその結果が本大会で行われていれば決勝トーナメント出場に影響するものであったとすれば、負けたほうは潔く「決勝トーナメントを辞退」すればいいのだ。(場合によっては辞退する必要もないかもしれないが。)順位の問題はあるが、みなさん、納得はできるとおもう。

 案はできた。私は誰を説得すればいいのかな?
 森、元首相だって・・ああ、絶望だ。

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