東京オリンピックのマラソン＆競歩が札幌オリンピックのプレ大会みたいな形で行われることが強引に決まったのだが、あまりに失礼であることについて異論を唱える人はおるまい。スポーツネタ、目次へ
小池知事が嫌われているな、というのは間違いなさそうだが、日本側の窓口である五輪大臣としてもまずは「2030年、札幌オリンピックを確約」について言質を取ることが重要だろう。
もちろん、札幌オリンピックを行うとなれば、札幌市の費用支出を抑えるのに東京も協力したいこところである。フィギュアスケートやアイスホッケーのような屋内競技について、東京には充実した施設が既にあるのだから、札幌市が新たに建設／増築する必要はないし、そうすれば選手や観客にわざわざ札幌に行ってもらわなくてもよくなる。東京には宿泊施設も充実しており、外国人受け入れノウハウも蓄積されている。来邦者は大喜びだろう。それとも東京にマサルとも劣らない設備を作るだけの財政的余裕が札幌にあるのだろうか。（フィギュアスケートなので「マサル」という縁語を使ってみました。）カジノができるので予算じゃぶじゃぶという噂はありますが。
普通なら「冬季五輪で最も人気のある競技を他の都市でやるなんて」なんて異論が出そうなものですが、今回に限り大丈夫です。
もちろん屋外競技については札幌で行います。世界最高レベルの北海道の雪質を活かしていただくことがアスリートファースト。ソチや平昌、北京も多分、人工雪の上での競技が続くと選手もかわいそうです。札幌で行う理由は十二分にある。東京オリンピック記念マラソンをやる、なんて小川双生君が（トマス=バッハの日本語訳、そもそもトマスという名前が疑い深さの象徴だ）言うとったので、それはありがたく受け止めて、東京オリンピック用に鍛造したマラソンのメダルを授与してあげると真のオリンピック協賛としてのステータスが確立するでしょう。札幌で行われた分はＩＯＣからメダルを出してもらうことにすればどうでしょうか。珍しいので選手も喜ぶに違いありません。（東京でやったわけでもないのにＴＯＫＹＯの刻印が入ったメダルをもらうというのは違和感あると思います。）もっともその前に「テレビ放映権料」「名称使用権」は東京都が管理するように決めておかないと困りますね。
でも小川会長を無視するのも変です。盛り上げに来てもらいましょう。東京オリンピックのコース、名前のついてない通りに「トマス=バッハ通り」と名前を付けて記念してあげるのです。もちろん通りに出てのスピーチはやってもらうよ。でもいくら都合があるとはいえ、東京オリンピックの競技を札幌で、札幌オリンピックの競技を東京で行うというのは違和感が拭えません。馬術やカーリングのように最初から「軽井沢で」行うと決めていればまだよかったのですが。
そこで提案、東京の中に札幌を作ってしまえばよい。ゴリ押しの山手線新駅名「高輪ゲートウェイ」。これを「札幌駅」としてはどうでしょう。みなさん納得ですね。文字数が少ないので路線図に埋め込みやすいという素晴らしい名称です。