必要悪?ですK−1興行

 Kー1グランプリのさいたまアリーナ公演、予定通り実行。
 2月29日の東京事変の東京国際フォーラムでのライブが「自粛すべし」の大合唱の中行われたが、かといって感染拡大の原因となったってわけではないから
「別にいいんじゃねえ?」

 新型コロナの感染有無を、たとえ結果的に陽性反応者が病院をはしごして影響を広げるとしても、極力検査しないというのが国策なのだから、感染が実際にはどれくらい広がっているかを、たまに探針しないといけない。たとえばライブをやってその観客内に広がるかどうかだ。
 しかも主催者は、政府と違ってマスクの現物を用意したり、政府と違って観客がトレース可能なように個人情報を記録したりと具体的な対策をしている。万が一感染爆発となれば誹りを免れないが、それは覚悟の上なわけだ。(これにたいして国会は発言者がマスクすらしていない。)

 おそらくは、政府その他もこの「予定通りの実行」を歓迎しているに違いない。本気で自粛を望むのであれば、子持ちの母親への休業補償や一人10万円とかのバラマキをするよりはこういう主催者への補償を行ったほうが「産業を壊さずに済む」。全体最適化の観点からは、貯金に回って運用難に拍車をかけそうなバラマキよりも産業の維持のほうがはるかに重要であると言えよう。
 そしてもう一つ、これで感染爆発が起こらなかったとすれば、ようやくできるのだ。
プロ野球開幕。

 感染者の数もわからないような現状では、いつGOサインを出せばよいか、その基準すら決められない。だからK−1は自粛してくれたほうが近視眼的にはベターであったとしても、「興行」という産業分野のためには必要だったのだ。政府が見て見ぬふりをしている「現状把握」。データがない以上、こうするしか方法がないのである。

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