どちらかというとワリエワの肩を持ちたくなる。スポーツネタ、目次へ
6週間も前の検査結果を事もあろうにオリンピックの最中に出してくる検査機関。
本来は2週間以内に結果発表というのがルールだし、遅れるにしても、せめてロシア代表選手の差し替えが可能な時期がリミットだろう。この時期に言い出したというのは、嫌がらせ以外考えられない。
さらに15歳だから名前は出さない、という取り決めを無視したライバル国のマスコミ。
彼らとしてみれば「ワリエワはルール違反なのだから悪いのはロシア」といいたいだろうが、自分たちもルールを破っていることは間違いない。だからお咎めは受けるべきだ。
該当機関は検査受託禁止。マスコミは取材禁止。
この辺が適当だろう。
いつまでという期間については、検査機関の発表が遅れた理由が「コロナ」なのだからCOVID-19が収まるまで、というのが適切なのだが、ここは両成敗の精神で行きたい。「ワリエワの出場禁止が明けるまで」
なんか、すぐに「ドーピング陽性は間違いでした」という発表がありそうだ。
検査機関が出張らなくても、ロシア人へのビザ発給停止、で彼女ら国際大会には出られなくなるから結果的に目的は果たしている。
ワリエワを「絶望」と呼ぶの、ロシアのマスコミが始めたと、朝日だったよね、は言っていたが、彼女を萌動する(「ほうどう」の誤変換だがおもしろいのでそのまま)ロシア語に該当する単語はないそうだ。じゃあ日本発祥説が正しいんだなあ、と思っていたら時事通信社が突き止めた。
言い出した人にはちょっと感心した。
「3日に1回くらい見て絶望したいなと思う日があるんだよな」この人きっと、才能に恵まれていて、何やってもそれなりにできるとおもう。でも天狗になりたくないから鼻っ柱を折ってもらって「なにくそ」と心を燃やすきっかけを求めているのだろう。そういう燃料を3日に1回補給したいというのだから、努力も相当しているわけだ。
これくらい優れた人であるから「なにくそ」と思わせる程度のショックではなく「絶望」というくらいの強度が必要だ、というのだろう。
かといってこの人はスケーターではない。ならば、なぜフィギュアスケートで絶望できる?という疑問は当然出てくると思う。答えは容易に想像がつく。
この人が見たいと思っているのは、自分の携わっている分野ではない。人類の限界だ。このサークルの皆さんの「絶望」に込めた公式解説
「ファンが想像した完璧な演技を何度も超えてくる期待感、高揚感を逆説的に表現していた」も、ドーピング疑惑の渦中でも、どこからも突っ込みようのない完璧な表現である。
よくぞ作った。