札幌大谷球場問題解決策

 日本ハムの新築自前球場が規格を満たしていないそうな。
 ホームベースからバックネットまでの距離が規則より3メートル短いということだ。

 目くじら立てるな、という意見もあるがルールはルール。どうしてもそうしたいなら事前に調整していないのはおかしい。
 言い訳を聞いていると「だれそれちゃんもやってるよ」という小学生の言い訳のようで、スポーツに携わっている人々はこんなに意識が低いのか、と呆れてしまう。

 結局「改修すると約束したから見逃す」という決着になったが、変じゃないか?

 やはりペナルティは必要。
 「たかが3メートル」というなら、日ハムを3メートル不利にしよう。
 具体的には日ハムの守備のとき
「1塁ベースの3メートル手前にダミーのベースを置き、打者走者はそれを踏んだらセーフにする」
なんてどうだろう。ソフトボールのファールゾーンに置かれる1塁ベースが3メートル手前に置かれるイメージだ。
 投手は三振を取るしかなくなり、ゲームがエキサイティングになるというメリットも有る。打たせて取る、もいいが、やはり「絶対に三振を取る!」の迫力が私は好きだ。更には打者走者はどんな凡ゴロでも必ず全力疾走するようになる。「長嶋の内野ゴロは、全てが間一髪のアウトだった」とファンがしびれるのは、必ず全力疾走したからだ。
 バックネットが3メートル近くなって臨場感が増す、というファンサービスのために規格を満たさなかったわけだから、エキサイティングなプレイのためにローカルルールを設定するというのは矛盾しないと思う。

 ただし日ハムの言いたいこともわかる。「だれそれちゃんもやってるよ」あったからなあ。
 楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズに進出したとき、楽天のホーム球場は日本シリーズの規格を満たしてなかったのに強行したからなあ。以前同じく仙台を本拠地にしていたロッテは規格を満たしてないという理由で本拠地でゲームを行えなかった前例があるのに。
 おそらくは「被災地の人がかわいそう」だから大目に見た、ということだ。

 ということは日ハムも「被災地の人がかわいそう」という方向に話を持ってゆけばいい。ひどい話に聞こえるが楽天に倣った、つまり前例のある球場の制限回避策だ。
 さて、北海道で被災というと記憶に新しいのは「北海道胆振東部地震」。
 3メートルグラウンドにはみ出した席に被災者を無料招待してはどうだろう。
 こうすれば「3メートルはみ出させたのは、入場料収入のためだろう」という、なんとなく真実をついたような意見も封じることができる。

 しかし最もシンプルな解決策がなぜ出て来ない。
「改修が終わるまで、今まで通り札幌ドームで試合をする」。

 メンツの問題はあるかもしれないが、誰も困らない。

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