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  NEC SmartVoice 4.0 XPについて
 
  このソフトは発売当初（2001年6月）のレビュー記事に「SAPI 5.0に対応した」という文言が見えるだけで、パッケージにも説明書にも特にSAPIに関する記述はない。それでもインストール後にNECのサイトにある以下の二つのパッチを当てることにより（実際にはモジュール番号 3057側による結果であろうが）、システムのコントロール・パネルの「スピーチ」の「その他」のタブに「SAPI Version 5.1.4324.00」と表示されるようになる。

  モジュール番号 3057    SmartVoice 4 XP アップデート (2001/10/31)
  モジュール番号 3129    音声認識エンジン アップデート (2002/01/09)

  同じNEC SmartVoice 4.0には「4.0i/4.0c」という二つの古いプロダクトがあるが、これらがパッチによって「4.0 XP」相当になるかどうかは不明である。

  また、このソフトはMicrosoft Office XPの音声機能を強化するということを前面に出しているためOffice XPがないと使えないような印象があるが、そのようなことはない。
  実際にOffice XPのない状態で使っている。（そのためOffice XPのTTS環境について触れることができないのだが．．．）

  上記の二つのパッチを当てた後は、付属のSmartSpeechというアプリケーションで他のソフトで範囲指定をした文章を読み上げさせることができる。（ただしSmartSpeechでは一回に指定できるサイズが64Kバイト以下に限られる。そのため一行は短いが行数が多いようなテキストファイルを一回のアクションで読ませることができない）

  NEC SmartVoice 4.0 XPをインストールすることにより使えるようになるVoiceは次の通り。
  • Microsoft Sam
  • Microsoft Mike
  • Microsoft Mary
  • NEC Female
  • NEC Female Elderly
  • NEC Female Robot
  • NEC Male
  • NEC Male Elderly
  • NEC Male Robot
  このうちNECと付くものが日本語Voiceである。またそれぞれの日本語Voiceには、これ以外に8kHzと11kHzのものがあるが通常は使うことはないだろう。

  さて、日本語TTSエンジンとして比較的安価に入手できるNEC SmartVoice 4.0 XPであるが、気になった点が二つほど。一つはVoiceの設定でRate=0だとVolume=0にしても音量が0にならないこと。もう一つは、こちらにも書いてあるが、User LexiconにLangid=409（英語US）の語句が登録されていると正常に処理ができない、ということである。それ以外は満足度の高いソフトであると言える。		  
 
（ 2002/12/15 ）		  
     
   

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