ある火星の都会の出来事であった。
「・・・・・」
「・・・・んっ!御主!その刀・・・お前も侍か!」
「・・・・違う」
「嘘を付くな!侍は拙者だけのはず・・・・まさかお前!拙者の真似を・・」
「だから違う」
「許さん!御主、拙者と勝負しろ!」
「ちっ!・・・・・・いいだろ・・・お前の名を聞いてなかったな・・・」
「拙者の名はムサシ」
「私の名はビシャス」
「よし、まずは大根切りで勝負だ!」
「ふん!そんなの簡単だ」
「真空刃で切るんだ」
「・・・・(・・;」
「では、まず拙者から」
ムサシが胸元から大根を取り出した。
「拙者の技、即と見よ!」
ムサシが大根を高く投げた。
「はーっ!」
「シュイン!!!!!・・・シャキン!(効果音)」
大根が半分になって落ちて来た。
「どうだ!」
「・・・・・次は私だ、大根を寄越せ・・・」
「ああ・・・」
ムサシがビシャスに胸元から出した大根を渡した。
「欲見とれ・・・」
ビシャスが大根を高く投げた。
「・・・・・!」
「シュッ!・・・・・・・・(効果音)」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・まだ落ちてこんな・・・」
「・・・・・(・・;」
その時、
「シャキン!シャキン!(効果音)」
大根が三つに切られて落ちて来た。
「あっ・・・落ちて来た・・・・」
「!・・・・(私はただムサシの真似しかしてないのに・・・本当に切れたとは)」
本当は、偶然飛んでいたヘリコプターのプロペラに大根が当たって、三つに切られていた。
「まっ・・まあよい!・・・次は完全に勝負を決めよう!」
「何だ」
「一走斬決!」
「いいだろう・・・」
「では、間合いを取ろう・・・」
都会の中、二人は距離を取り、周りの人々は二人を観戦している。
「・・・・・行くぞー!ビシャス!」
「・・・・・!」
二人は走り出した。
「シャキン!シュッ!ドゥクシャ!(効果音)」
そして、すれ違い座間に剣を放った。
「・・・・・うっ!・・・・」
「バタッ!(効果音)」
ビシャスは腹を切られ、血を大量に流しながら倒れて行った。
「・・・・・勝った・・・・」
すると、ムサシの体が少し軽くなった。
「あれ?何か体が軽くなってきたな・・・・・・」
「キャ―――――――!」
観戦していた女性がいきなり叫び出した。
「えっ?どうしたの・・・・・・んっ?」
ムサシが自分の体を見た。
「NOooooooooooooooooooooooooooooO!!!!!!!!」
ムサシの服がすれ違った時にビシャスに切られ、全身スッポンポンになってしまった。
「誰か―っ!ISSPを呼んで―――っ!」
「ちっ違う!」
「この変態侍!皆、奴を捕まえろ!」
「だから、拙者は!」
「うるさいぞ!皆、取り押さえろ!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
ムサシは周りの人々に取り押さえられ、十分後、ISSPにより刑務所へ送られた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・夜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「こんばんわ、7時のニュースです。今日、火星渋谷イーストで二人の男が、刀を持って争っていました。そして一人は死亡、もう一人は殺人と変質容疑で逮捕されました。」
「プチン!(効果音)」
「アンディ・・・・・侍なんかやるからだよ・・・(−−;」
最後にダサいアンディの姿を見たのはY・M・C・A(ヤング・マンズ・カウボーイ・アソシエイション)の員長であった。
作/ホーセス