ある雨の夜中の出来事であった。
「久しぶりね・・・スパイク」
「レイラ・・・・」
「レッド・ドラゴンを辞めたと思ったら・・・こんな詰まらない事を・・・」
「別にいいじゃねえか」
「レッド・ドラゴンに居た頃の彼方は・・いい男だったのに・・・今では・・」
「駄目な男ってか・・」
「・・ふっ・・・死んでもらうわ」
「何!」
レイラが高く飛び上がり、スパイクにクナイを5本放った。
「あぶねっ!・・・・何故こんな夜中の路地で、お前とやらなくちゃいかん!?」
「レッド・ドラゴンで力の無い奴は殺す・・・彼方も知ってるでしょ?」
「ああ・・」
「彼方はその中の一人だからよ!」
レイラがスパイクに攻撃を仕掛けてきた。
「ちっ!・・・完全に始末する様に長老に命令されたな!」
「・・・そうよ!」
「俺を殺さないと、お前の気も済まんか・・・」
「そうね・・・」
「殺さないと長老に処刑されるのが恐いからじゃないか?」
「私は!そんな弱い女じゃないわ!」
レイラがスパイクに擁爪脚を繰り出した。
「シャッ!(効果音)」
「蹴りで真空刃を出すとはな・・・」
スパイクは上手く避けたが、頬に切り傷を負った。
「私はレッド・ドラゴン一番の女スナイパーよ」
「ならこっちも本気を出させてもらおう」
今度はスパイクが攻撃を仕掛けてきた。
「このっ!」
「甘い!」
「次はこれだ!」
スパイクはレイラにハンマーキックを繰り出した。
「鈍いわね・・・これならどう!」
レイラはハンマーキックを避けて、前転蹴りを繰り出した。
「サマーソルトキ―――――ック!」
「スパッ!(効果音)」
「うわ――――――っ!」
レイラが前転蹴りで落ちてくる所を狙って、上手く当たったのである。そして、レイラは
高く上げられ、地面に落ちた。
「うっ!・・・」
スパイクは銃を出して、レイラに向けた。
「さあ、どうする?・・・このまま撃ち殺されるか?」
「すきにして・・・」
「じゃあな・・・」
「バン!!!!(効果音)」
次の日、路地に女性が赤い物を流しながら倒れていた。
作/ホーセス