「ちょっと!私、すごいこと発見したんだけど!」
と、フェイがビバップ号のリビング的部屋に入ってきた。
スパイクは、どーせくだらないことだろうと思った。
ジェットは、いいカジノでも発見したのかと思った。
エドは、夕飯のことを考えており、
アインは、興味無さげに一回起きたがまた寝た。
「なんなんだいったい。」
ジェットが聞く。
「どーせくだらないことだろ。」
「ちょっとなによそれ、失礼しちゃうわ。いいのよ?聞きたくないんなら聞かなくても。」
こう言われると聞きたくなるのが人間心理か。しかし、悔しいので
「しょーがねぇな、聞いてやるよ。」
と、いう。勝ち誇った顔でフェイが
「しょーがないから聞かせてあげるわよ。」
といった。
スパイクは、内心くやしかった。
ジェットは、内心おかしかった。
エドは、明日の朝食のことを考えており、
アインは、すっかり寝ていた。
しかし、フェイの発見したことと、今までの会話とは何も関係ないのだが。
「さっき、暇だから絵を書いてたのよ。」
「ほぉ、お前が絵を書くのか。」
「暇な時だけね。んで、被写体が思いつかなかったからあんたらを書いたりしたわけ。」
「ったく。」
「それぞれの絵に名前を入れたらあらフシギ。なんと、全員の名前に 'E' が入ってるのよ。FAY'E'、J'E'T、SPIK'E'、'E'D、'E'IN、ね!?フシギじゃない!?」
しゃべりながらテンションの上がりつつあるフェイ。
スパイクは、くだらないと思った。
ジェットは、少し感心した。
エドは、明日の昼食のことを考えており、
アインは、少し聞き耳を立てた。
しかし、次のジェットの一言で全員自分の部屋的場所に戻るのである。
「'E' だけに、'E'感じ。なんてな。」
作/りゅういち