「なんだこりゃ。」
俺が大切にしていた盆栽の一つが床に落っこちていた。おかしい。たった5分部屋をあとにしただけなのに…。
とりあえず捨てる前にリビング的部屋へとその破片を運び、犯人を突き止めようとした。
スパイクがリビング的部屋へと入ってきたので、アリバイを聞く。
・容疑者1 スパイク
年齢 :27
疑う理由:もう結構な歳だが体を動かすことが多い(トレーニングとして)
「おい、スパイク。お前10分ほど前はどこで何してた。」
「突然なんなんだよいったい。」
スパイクの目が盆栽の破片へ行く。
「なるほど…。それで俺を疑ってるわけか。悪いが、俺は10分前頃は、ソードのメンテをしてた。」
「証人は?」
「そうだな…。誰もいなかったな。」
その時、エドがやって来た。
・容疑者2 エド
年齢 :13(自称)
疑う理由:子供で活発に行動する。動きも常人とは違う。
「おい、エド!お前10分前ぐらいのとき盆栽おとしたか?」
「エド、アインと寝てたよ。ね?アイン?」
・容疑者3 アイン
年齢 :?
疑う理由:獣であること。盆栽にじゃれそうな感じ。
「アイン、まさかお前、何か知ってるのか!?」
「ワン、ワンワン」
「なんだって!!…って、わかるわけねえよな。」
「クゥーン」
いったい誰なのだろうか?次の瞬間、そんな疑問はすぐに解決した。
やつはなんにも聞いてないのに、言ってもいないのにこう言ったのである。
「な〜に?みんな集まって。わたしは何も落としたり割ったりしてないわよ。」
作/りゅういち