エドが朝起きると、靴下の中にプレゼントが入っていた。新品のメモリだ。
エドは先月読んだ本に書いてあったとおりだと思った。
大喜びで朝食をほおばるエドにフェイは
「よかったわね〜、サンタさんが来て。」
といった。ジェットは、
「最近のサンタは、値の張るものでもくれるんだな。」
といった。スパイクは、
「俺には来てない。」
といった。エドは、
「エドはイーコだけど、スパイクはワルイコだから。」
といった。アインは、にやりと笑った。
エドが去ったあとフェイが、
「ジェット、結構いいとこあるじゃない。」
といった。ジェットは、
「おれじゃない。お前じゃないのか?」
といった。スパイクは、
「じゃあ、いったい誰なんだ?」
といった。アインはまたにやりと笑った。
そのあとエドはプレゼントの入っていた決してはくことの無い靴下を大事にしまった。
来年のプレゼントをぼんやり考えながら。
作/りゅういち