今回試してみたのは、Digital Audio Labs社の CardDeluxe という、24bit/96KHz に対応したオーディオカードです。詳細はこちら→Digital Audio Labs。最近は24bit/96KHzに対応したサウンドカードも多いですが、このカードの特筆すべきは、カタログスペック上は S/N 114dB, Dynamic Range 114dB であることです。聞いてみるまでなんとも言えませんが。
入出力構成は、Balanced のアナログIN 2ch、アナログOUT 2ch、およびデジタルIN/OUTという、オーディオカードにはありがちな構成となっています。アナログの音の性格付けへの影響が大きいDACにはAKM製 AK4393VFを使用しているようです。あと、メインコントローラにはXILINXのFPGAであるSPARTANが使われています。
個人的に、ぱっと見て目を引いたのがOPAMPです。私が今まで見たことのあるオーディオカードだと、大抵JRCのOPAMPが乗っていたのですが、Analog Devices製のOP275が載っています。OP275は2回路のOP-AMPで8個 載っているのですが(計16回路)、どのように使っているのか気になるところです。また、よく見るとBurr-BrownのOPA2134が一つだけ乗っています。ADCに近いのでアナログ入力周りにでも使っているのでしょうか。
他に、デジタルI/F系には定番のCirrusLogic製 CS8414(96KHz対応デジタルオーディオレシーバ)、CS8404(同じく96KHz対応デジタルオーディオトランスミッタ)、A/D変換にはCS5396(96KHz対応A/Dコンバータ)が使われています。
また、オシレータは49.152MHzと45.1548MHzの2つがあり、MMD製のMB050Hが使われていました。このMMDという会社、検索しても国内サイトが全然見当たらないのですが、どうやらここのサイトのアメリカのベンチャー企業みたいです。それぞれ49152KHz÷96KHz=512、45154.8÷44.1KHz≒1024なので、それぞれのサンプリング周波数ごとに別個のオシレータを使っているっぽいです。
あと、使用されている電解コンデンサはほとんど松下製でした。型番が分からないので素性までは不明ですが、他に松下製電解コンデンサを使用しているオーディオカードを見たことがないので、気になる点ではあります。
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