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■ TOWNS純正初期型モニタにPC/AT互換機を繋ぐ ■ |
TOWNS純正の初期型モニタにPC/AT互換機を繋いで使います。 モニタの信号線が分かる人には、説明不要でしょう。 該当するモニタは以下の機種です。映るのは640×480(VGA)モードだけです。 ・FMT-DP531 ・FMT-DP532 ・FMT-DP533 ・FMT-DP534 ・FMT-DP531T ・FMT-DP532T これ以外のモニタは、市販のケーブルを使えばそのまま映るので不要です。 但し、640×480以外の画面、BIOS画面および英語版DOS画面は見えません。 BIOS画面やDOSのテキストモードは、同期周波数が違ったり、同期論理が違う場合が多いです。同期論理については分かる人なら適当に直せるでしょう(逆にいえば分かる人には本ページは説明不要です)。 |
■ 回路図 ■ |
理屈で言えば、回路図(と言えるのか?)はこんな感じです。 H-SYNCとV-SYNCのANDを取って、モニタ側のC-SYNCに繋いでやれば良いだけですね。 トランジスタだけでも出来そうですが、ICが余っていたので使いました。 こんなものでも実用になるところが、面白いところですね。 電源系(点線部分)は省略しても、(是非は別として)漏れ電流で動作します(^^; 心配性な人は付けてください。PADポートから取っても良いかもしれません。 私は電源系は省略して使っていますが、おおむね問題無いようです。 分解できるタイプの変換コネクタに、組み込んでしまえばスマートでしょう。 必要な部品 ・D-Sub15pin コネクタ ・mini D-Sub15pin コネクタ ・74HC08 (又は適当なANDゲートIC) ・質の良さげな配線材料少々 ・5V電源、又は7805と適当な電源(無くても多分OK) ※コネクタのオス・メスは環境に応じて決めてください。 ※要は、ICの1番ピンにH-SYNC入力、2番ピンにV-SYNC入力、3番ピンにC-SYNCを繋げばOKです。 ICへのGND配線(14番ピン)を忘れないように。 ※気になる人はICの未使用入力ピンをちゃんとGNDに落としてください。 |
■ 試した環境 ■ |
・本体 TOSHIBA Libretto ff ・モニタ FMT-DP533 以上の環境で正常に動作しました。 たぶんFMV-TOWNSのTownsモードでも映ると思います。 |
■ うんちく ■ |
最近のPC(AT互換機に限らず)は、RGB出力の同期信号が水平同期信号と垂直同期信号に分かれています。一方、TOWNS純正の初期型モニタは、複合同期信号にしか対応していません。また、TOWNS純正モニタの同期信号は負論理のみ対応であるため、通常時にHレベル、水平・垂直同期期間中にはLレベルの電圧が入力されれば良いわけです。 ここでは、一番スタンダードなVGAのグラフィックモードモード(640×480モードに限定して考えます。この画面モード時はTOWNS標準の640×480モードと同じく水平同期信号・垂直同期信号ともに負論理で出力されています(AT互換機の場合、論理は画面モードによって異なります)。その為、純正モニタでも独立同期信号に対応したモニタであれば、直接写すことが可能なわけですが、複合同期のみ対応のモニタの場合は、水平・垂直同期信号から複合同期信号に変換しなければなりません。 水平・垂直同期信号のどちらかがLレベルのときLレベル、そうでないときはHレベルが出力されれば良いわけで、単純にANDを構成すれば良いこととなります。もし両方とも正論理であれば、ダイオード2本でワイヤードORだけで出来るかもしれません。 たまには、こんなローテクも悪くないでしょう。なお、Linuxサーバを繋げようとしたら、案の定KONかXが起動しないと画面が見えませんでした(T_T) 残念。 |