システム構築
ウィズ98 メールサーバは、通信ミドルウェアでもあります。
メールサーバとして使用するだけではなく、他のアプリケーションやミドルウェアと連携し様々なシステムを構築することが可能です。
以下にその例を示します。
Case1 ファイアウォールが存在する会社/学校から家のフォルダにファイルを保存する |
Case2 家の外から Apache を起動/停止する |
Case1 ファイアウォールが存在する会社/学校から家のフォルダにファイルを保存する
【概要】
ファイアウォールが存在する会社/学校から家にファイルを持る必要があります。
今までは、メールを送信し、Outlookを立ち上げ、メールを受信、添付ファイルを保存していました。
これを「ウィズ98 メールサーバ」を使用し、ちょっと楽をしてみます。
[シチュエーション]
構築後は以下のシチュエーションになります。
1.会社から帰る前に、明日のプレゼン資料を家のメールアドレスへ送信
2.帰宅
3.共有フォルダを開き、プレゼン資料を編集
ようするに、「Outlookを立ち上げ、メールを受信、添付ファイルを保存」を省略することができるようになるわけです。
【構築】
*今回使用する資源は、[システムのホームディレクトリ]\sample\system_struct\case1 に格納されています。
使用するのは、ウィズ98 メールサーバのアプリケーション連携機能とメール解析ツールです。
[構築手順]
1.アカウントを作成する
ここでは、「home_folder」というアカウントを作成します。
2.アプリケーション連携の実行定義ファイルをアカウントのフォルダに作成します。
格納場所例:C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\home_folder\exec.def
bin=C:\Program Files\WizMailServer\tool\mailparser.exe param1=-i param2=MAILFILE_PATH param3=-o param4=C:\共有フォルダ |
【テスト】
1.転送したいファイルをメールに添付し、home_folder@自宅サーバ に送信します。
2.C:\共有フォルダ を開き、ファイルを確認します。
【最後に】
今回のシステムではあまりたいした効果は得られないように見えますが、実際使用してみると結構楽ができます。
また、個人の利用だけではなく、グループで使用すればその効果も用途も広がっていくと思います。
【最後の最後に】
このシステムは家から会社はどうするか?という問題が残ります。
これには以下のような方法もあるかもしれません。
関連項目
【概要】
あるとき、学校のパソコン室で自宅の Apache が調子が悪いことに気が付きました。
再起動したい!
しかし、ふけるのも面倒だ!
ふけずにすむシステムを構築します。
[解決シチュエーション]
解決シチュエーションは以下のようになります。
【構築】
使用するのは、ウィズ98 メールサーバのアプリケーション連携機能のみです。
ただし、今回はNT/XPのサービス(SCM)にApacheが登録されていることとします。
(別に登録していなくてもできますが)
[構築手順]
*今回使用する資源は、[システムのホームディレクトリ]\sample\system_struct\case2 に格納されています。
1.アカウントを作成する
ここでは、「apache_stop」と「apache_start」というアカウントを作成します。
2.アプリケーション連携の実行定義ファイルをアカウントのフォルダに作成します。
(a)Apacheの停止用
格納場所例:C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\apache_stop\exec.def
#ネットワークコマンド使用 #net stop Apache bin=C:\WINNT\system32\net.exe param1=stop param2=Apache |
(b)Apacheの起動用
格納場所例:C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\apache_start\exec.def
#ネットワークコマンド使用 #net start Apache bin=C:\WINNT\system32\net.exe param1=start param2=Apache |
【テスト】
*テストはlocalhostで行うので、通常のメーラーを使用してください。
1.apache_stop@localhost にメールを送信し、Apacheを停止
2.サービス(SCM)から停止を確認
3.apache_start@localhost にメールを送信し、Apacheを起動
4.サービス(SCM)から停止を確認
【セキュリティ】
上記例では、送信先のメールアドレスの存在を知る人であれば誰でもApacheを停止することができます。
通常、問題はありませんが、やはり心配です。
そのような場合には、アプリケーション連携機能(認証)を使用することにより、管理者以外の操作を禁止することができます。
関連項目