仕様


1. 機能
    基本機能
再送機能
オプション機能
    配信エラー通知機能
ログ機能
不正中継防止機能
POP Before SMTP機能
大容量メール転送機能
エラーログ機能
アプリケーション連携機能
アプリケーション連携機能2
中継防止透過機能
メーリングリスト機能
モニタ機能
フォーワーディング機能
フォーワーディング機能2
自動返信機能
メールボックス容量制限機能
SMTP処理多重制限機能
SMTP認証機能
SMTP AUTH
POP認証機能
APOP
送信数制限機能
複数ドメイン管理機能
受信拒否機能
イベント機能
ユーザ通知機能
2. 設定
システムのホームディレクトリ
SMTP環境定義ファイル
POP3環境定義ファイル
メールサーバ環境定義ファイル
アカウント設定ファイル
メーリングリスト定義ファイル
3. 操作
管理ツール
コマンド
起動
停止
アカウント作成
メーリングリストアカウント作成
アカウント/メーリングリストアカウント削除
メールアカウント管理
サービス(SCM)登録
サービス(SCM)削除
メンテナンス
異常終了後の自動再起動
メーリングリスト管理
環境定義表示
メールボックス状態表示/更新
管理
4. アカウント
初期アカウント
5. 構成
サーバ構成
ディレクトリ構成
モジュール構成
6. 付録
メール送信ツール
サンプル アプリケーション連携
SMTP接続確認ツール
メールファイル解析ツール
メールアドレス存在確認ツール

機能

 ウィズ98 メールサーバの機能には、メールサーバとして基本的な動作を実現する基本機能と、メールサーバとして様々な付加サービスを提供するオプション機能、またイベントをサポートすることで管理者の負担を軽くするイベント機能があります。


基本機能 

 基本機能を以下に示します。


再送機能

 中継メールが失敗した場合、再度送信を行います。
 再送は定義されている再送タイムアウトの時間まで繰り返されます。再送タイムアウトが発生した場合には、配信エラー通知を行います。
 再送の契機は以下の通りです。

 また、再送メールの検出は5分おきに行われます。

(参照:SMTP環境定義ファイル->resend_timeout


オプション機能

 メールサーバの基本機能以外のオプション機能を説明します。


配信エラー通知機能(v1.30以降)

 メールの配信(送信)に失敗した場合、ユーザに対してエラーメッセージと対処を通知することができます。


ログ機能

”ウィズ98 メールサーバ”はログ機能を実装しています。
これにより悪意のあるユーザからの攻撃(ウィルス、踏み代)を受けた場合、相手の特定ができます。


不正中継防止機能

 不正中継のほとんどは他サーバへの攻撃とウィルスによるランダムなメール送信によるものです。
 これらのメールは、サーバ運営者には関係がないため送信元・あて先ともに管理しているドメインと異なっているはずです。
 そこで、関係のないドメイン(送信元・あて先の両方が自分のドメインでない)のメールは中継しないようにすることで不正中継を防止するのが本機能です。
 本機能を使用する場合には、定義ファイルへの設定が必要です。
 (参照:SMTP環境定義ファイル->reply


POP Before SMTP機能

 SMTPプロトコルではプロトコルの性質上、メール送信者のアドレスが本当に正しいかを特定することができません。そこでSMTPプロトコルを使用してメールを送信する前に、POPプロトコルを使用することで利用者を特定し、送信者が偽りのアドレスを使用していないことを確認します。
 本機能を使用する場合には、定義ファイルへの設定が必要です。

 注意:メールの送信は、メールの受信を行ってpop_befor_smtp_time_to_live で指定された時間以内に行う必要があります。受信を行わずメールの送信を行うと失敗します。

関連項目


大容量メール転送

 数MByteのメールをサポートしています。


エラーログ機能(v1.42以降)

 各機能/コンポで発生する環境/システム/ユーザとのやり取りで発生するエラー/不正なアクセス等をロギングします。
エラーログファイルは「システムのホームディレクトリ\var\log\error.log」に保存されます。


廃止になりました。(v2.40以降)

アプリケーション連携機能(v1.45以降)

 アプリケーション連携機能は、任意に作成したアプリケーションがメールサーバと連携する機能です。
 これにより、メールサーバをアプリケーションサーバシステムの一部として動作させることやメールサーバの機能を強化することができます。

注意

  1. サポートされているアプリケーションはコンソールアプリのみです。
    本機能はpopen()で実現していますのでWindowsアプリを指定できません。
  2. リダイレクトは使用できません。

 以下に連携方法を示します。

 メールボックス格納時の連携

 メールボックスへのメール格納時に特定のアプリケーションに処理を行わせたい場合、メールボックスにアプリケーション連携の実行定義ファイル(*1)を作成します。メールサーバはメールを格納するときにメールボックス内を調べ実行定義ファイルが存在した場合には、定義されているアプリケーションのプロセスを起動します。また、それと同時にアプリケーションの標準入力にメールデータを渡します。なお、メールデータは標準入力に渡されると共にファイルとしても保存されます。

以下にアプリケーション連携の実行定義ファイルの仕様を示します。

ファイル名 exec.def
定義形式
(ファイルの内容)
bin=アプリケーション起動時のコマンドライン[改行]

注意

  1. アプリケーション(モジュール)へのパスは絶対パスで指定してください。
    (PATHが設定されている場合には、絶対パスでなくても問題ありません)
  2. アプリケーションの絶対パスには半角スペースを含めることはできません。
    半角スペースの入らないパスか、もしくはショートファイル名を使用してください。

例)

ファイルパス:C:\progra~1\WizMailServer\mailbox\administrator\exec.def
ファイル内容

bin=c:\tmp\sample.exe -f recv.log

アプリケーション連携機能2(v2.40以降)

 アプリケーション連携機能2は、任意に作成したアプリケーションがメールサーバと連携する機能です。
 これにより、メールサーバをシステムの一部として動作させることやメールサーバの機能を強化することができます。

注意

  1. ウィンドは表示されません。
  2. 標準入力でメールデータは渡されません。(アプリケーション連携機能との違い1)
  3. プロセスの起動はCreateProcessシステムコールによって行われています。(アプリケーション連携機能との違い2)

 以下に連携方法を示します。

 メールボックス格納時の連携

 メールボックスへのメール格納時に特定のアプリケーションに処理を行わせたい場合、メールボックスにアプリケーション連携の実行定義ファイル(*1)を作成します。メールサーバはメールを格納するときにメールボックス内を調べ実行定義ファイルが存在した場合には、定義されているアプリケーションのプロセスを起動します。

以下にアプリケーション連携の実行定義ファイルの仕様を示します。

ファイル名 exec.def、exec2.def、exec3.def、・・・、exec99.def
定義形式
(ファイルの内容)
bin=アプリケーション起動時のコマンドライン[改行]
param1=値1[改行]
param2=値2[改行]
・・・
param99=値99[改行]

ファイル名

 ファイル名は、exec.def、exec2.def、exec3.def、・・・、exec99.defで指定します。
 exec.defから実行され、次のファイル(exec.defの場合には、exec2.def)が存在すれば、次のファイルを実行します。次のファイルが存在しない場合には、そこで終了します。

bin

 binは、実行するアプリケーションのファイル名を指定します。
 ファイル名以外にもコマンドラインのパラメタを指定することもできます。

param1、param2、・・・、param99

 binの後続に付加されるアプリケーションのパラメタを指定します。
 1〜99まで指定可能で、次のparamが存在しない場合には、そこで付加が中断されます。
 また、以下の文字が指定されている場合には、メールサーバが動的に値を変化させます。

文字列 設定値
FROM_ADDRESS メール送信元のメールアドレス
TO_ADDRESS メール受信者のメールアドレス
SUBJECT メールの件名(SJIS)
MAILFILE_PATH メールボックスに格納されたメールファイル(メールヘッダーフィールドから本文の最後尾までが格納されたバイナリファイル)のパスが指定されます。

注意

  1. アプリケーション(モジュール)へのパスは絶対パスで指定してください。
    (PATHが設定されている場合には、絶対パスでなくても問題ありません)
  2. アプリケーションのパスには半角スペースが含まれる場合、"(ダブルコーテーション)でパスを囲んでください。

例)フィルター機能

仮に、
第1引数にメールファイルのパス
第2引数にフィルタリングしたい文字列
を渡すと、メールをフィルタリングするアプリケーションがあった場合、以下のように定義します。

ファイルパス:C:\progra~1\WizMailServer\mailbox\administrator\exec.def
ファイル内容

bin=c:\tmp\filter.exe
param1=MAILFILE_PATH
param2=未承諾広告

認証機能

 アプリケーション連携機能は、認証機能により実行者を制限することができます。
 この認証機能を使用すれば、管理者以外に使用できないサーバの遠隔操作システムや、メールアドレス/ドメインをキーに異なったサービスを提供することができます。

認証機能:メールアドレスによる認証

 アプリケーション連携機能を実行する権限を特定のメールアドレスに限定できます。
 以下にその定義例を示します。

 ファイルパス:C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\administrator\exec.def
 ファイル内容

bin=C:\Program Files\WizMailServer\tool\mailparser.exe
param1=-i
param2=MAILFILE_PATH
param3=-o
param4=C:\共有フォルダ
permission_mailaddress=a@my.home,a@my.company

 上記は、a@my.home/a@my.companyの2つのメールアドレスから送られてきたメールのみアプリケーション連携機能を使用することができ、C:共有フォルダに添付ファイルを自動格納することができます。(添付ファイルの自動格納

認証機能:ドメイン名による認証

 アプリケーション連携機能を実現する権限を特定のドメインに限定できます。
 以下にその定義例を示します。

 ファイルパス:C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\administrator\exec.def
 ファイル内容

bin=C:\Program Files\WizMailServer\tool\mailparser.exe
param1=-i
param2=MAILFILE_PATH
param3=-o
param4=C:\共有フォルダ
permission_mailaddress=my.home,my.company

 上記は、my.home/my.companyの2つのどちらかのドメインに所属する、メールアドレスから送られてきたメールのみアプリケーション連携機能を使用することができ、C:共有フォルダに添付ファイルを自動格納することができます。(添付ファイルの自動格納

メールファイルの更新

 メーリングリストのアカウントにメールが送られてきた場合、メンバへのメール配信前にアプリケーション連携機能が実行されます。
 このアプリケーションでメールファイルを更新すると、メールサーバは更新されたメールファイルの内容でユーザにメールを配信します。 
 *ただし、アプリケーション実行後、すぐにメールファイルの更新を確認するので、以下のアプリケーションとの同期を実施するようにしてください。

アプリケーションとの同期

 アプリケーション連携機能では、アプリケーションを実行(起動)後、終了を待つ待たないの指定をすることができます。

関連項目


中継防止透過機能(v1.45以降)

 本機能は第3者の中継を防止する機能に対して、特定のアドレスに透過性を持たせる機能です。
 これにより、メールサーバと連携するアプリケーションはセキュリティを保ちながら、柔軟なシステムを構築することができます。

設定方法

 以下の項目を設定してください。

 SMTP環境定義ファイル > address_permits_relay


メーリングリスト機能(v2.00以降)

 メーリングリスト機能は、メーリングリストを実現します。

メーリングリスト

 メーリングリストは複数の人がメールを交換するための仕組みです。
 特定のメールアドレスにメールを送信するとそのメールアドレスからメンバ全員にメールが送信されます。
 また、そのメールに返信した場合にも、メンバ全員に返信メールが送信されます。
 これによりメンバ全員でメールのやり取りを共有できます。

手順

 メーリングリストの運用手順は以下の通りです。

  1. メーリングリストの作成
     以下の2つの方法で作成することができます。
  2. メンバ登録
     以下の3つの方法で追加することができます。
      
  3. メーリングリストメンバへのメールの配信
     メーリングリストのメールアドレスにメールを送信します。
  4. メンバ登録の削除
     以下の3つの方法で削除することができます。
  5. メーリングリストの削除
     以下の2つの方法で削除することができます。

差出人と宛先のカスタマイズ

 ウィズ98 メールサーバではメーリングリストから配信されるメールの差出人(From)と宛先(To)をカスタマイズすることが出来ます。
 例えば、
  投稿者がMLに投稿したことが分かりやすいようにするには

差出人 投稿者のメールアドレス
宛先 メーリングリストのメールアドレス

  MLから各メンバに配信されたことを分かりやすくするには

差出人 MLのメールアドレス
宛先 メンバのメールアドレス

  


 設定方法は、メールサーバ環境定義ファイル > mailing_list_from_kingmailing_list_to_kingを参照してください。

メンバのみでの運用(v2.80)

 メーリングリストの投稿を第3者に許可するかしないかを指定することができます。
 この機能を使用すればメーリングリストのメンバのみ利用できるメーリングリストを構築することができます。
 設定については、メールサーバ環境定義ファイル > mailing_list_public_level を参照してください。

ヘッダーフィールド

 ウィズ98 メールサーバのメーリングリスト機能はメールソフト固有の拡張ヘッダーフィールドに対応しています。これによりパフォーマンスの高いコミュニケーションを図ることが可能です。
 デフォルトでは、"X-"で始まる要素は削除されますので、この要素が必要な場合にはメールサーバ環境定義ファイル->mailing_list_mail_header_x_elementをカスタマイズしてください。しかし、メーリングリストでは多くの方が参加され、必ずしも相手にメールソフトの特殊な機能が使えるとは限りませんし、送信者の意図した動作をしないことも考えられます。メーリングリストの運用を考え適切な設定を行ってみてください。

Return-Path

 メーリングリストで配信されるメールのReturn-Pathには管理者のメールアドレスが指定されます。

件名のカスタマイズ

 メーリングリストでは件名にヘッダーを付加する機能があります。

投稿メールの件名 ○○について
配信メールの件名 [ml0001]○○について

 ヘッダーを付加しない場合には、メールサーバ環境定義ファイル > mailing_list_subject_header に 0 を指定してください。
 オリジナルの件名のまま配信されます。

 ヘッダーをカスタマイズする場合には、メーリングリスト定義ファイル > name に任意の文字列を指定してください。

name サンプルメール:
配信メールの件名 [サンプルメール:0001]○○について

関連項目


モニタ機能(v2.20以降)

 モニタ機能は、ウィズ98 メールサーバの情報を参照する機能です。

表示内容

情報 詳細/備考
アカウント名 メールボックスを保持するアカウント名です。
メール数 メールボックスに格納されているメールの数です。
使用容量 メールボックスに格納されているメールの総容量です。
送信 SMTPを使用して送信したメール数です。
受信 SMTPを使用して受信したメール数です。
メール削除 メールボックスから削除されたメールの数です。


操作

情報 詳細/備考
アカウント検索 アカウントの表からアカウントの位置を検索し、カーソルを移動します。

実行方法

 モニタ機能は管理ツールの[モニタ]ボタンの下押し、wmsmonitorモジュールを実行することで実行することができます。

使用上の注意点

 モニタツールは Java によって作成されています。
 実行にはJava2のJRE、もしくはSDKが必要になります。
 [モニタ]ボタンをクリック、wmsmonitorコマンドを実行してもモニタのウィンドが表示されない場合には、上記をインストールしてください。
 また、開発環境ではv1.4.0によって動作確認しています。
 JRE、SDKのバージョンがこれより低い場合には、アップデートしてください。
 

Java2 JRE、SDKのダウンロード

以下のサイトでダウンロードできます。
Java2ダウンロード

JREとSDKの違い

JREは実行するために必要な機能をまとめたものです。
SDKは上記に、ソフトウェアを開発するために必要な機能を加えたものです。


廃止(v2.40以降)

フォーワーディング機能(v2.30以降)

 フォーワーディング機能は、メールを別アカウント/サーバに転送する機能です。
 学校/会社などのPOPにつなげない環境でも、学校/会社のアカウントにメールを転送することでメールを閲覧することが可能になります。
 フォーワーディング機能はメール送信ツールをアプリケーション連携機能でメールサーバと連携させることによって実現されています。(メール送信ツールについては「付録 メール送信ツール」を参照してください。)

設定方法

  1. アカウントを作成する
  2. アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成する

1.アカウントを作成する
 *既存アカウントの場合には、本操作は不要です。

 a)wmscrtactコマンドを使用し、アカウントを作成する
  例)wmscrtact forward password

2.アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成する

 a)アカウントのディレクトリを開いてください。
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\forward

 b)テキストエディタを使用して、アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成/編集してください。

  例)アプリケーション連携の実行定義ファイル

// sendmail 差出人メールアドレス 宛先メールアドレス
bin=C:\progra~1\WizMailServer\tool\sendmail forward@localhost postmaster@localhost

 c)アプリケーション連携の実行定義ファイルをアカウントディレクトリ直下に"exec.def"というファイル名で保存してください
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\forward\exec.def

*ポイント

  1. POP Before SMTPを使用している場合のには、中継防止透過機能によりメール送信ツールが動作しているマシンのIP(127.0.0.1、192.168.0.???、など)を透過させるか、POP Before SMTPの機能をオフにする必要があります。

関連項目


フォーワーディング機能2(v2.40以降)

 フォーワーディング機能2は、メールを別アカウント/サーバに転送する機能です。
 学校/会社などのPOPにつなげない環境でも、学校/会社のアカウントにメールを転送することでメールを閲覧することが可能になります。
 フォーワーディング機能2はメール送信ツールをアプリケーション連携機能でメールサーバと連携させることによって実現されています。(メール送信ツールについては「付録 メール送信ツール」を参照してください。)

設定方法(管理ツール編)

 「アカウント/MLアカウントの作成/削除」を実行してください。 
 *下記ポイント参照

設定方法(手動編)

  1. アカウントを作成する
  2. アプリケーション連携2の実行定義ファイルを作成する

1.アカウントを作成する
 *既存アカウントの場合には、本操作は不要です。

 a)wmscrtactコマンドを使用し、アカウントを作成する
  例)wmscrtact forward password

2.アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成する

 a)アカウントのディレクトリを開いてください。
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\forward

 b)テキストエディタを使用して、アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成/編集してください。

  例)アプリケーション連携の実行定義ファイル

// sendmail 差出人メールアドレス 宛先メールアドレス -mf(フラグ) メールファイルのパス
bin=C:\Program Files\WizMailServer\tool\sendmail.exe
param1=FROM_ADDRESS
param2=アカウントのメールアドレス
param3=-mf
param4=MAILFILE_PATH

 c)アプリケーション連携2の実行定義ファイルをアカウントディレクトリ直下に"forward.def"というファイル名で保存してください
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\forward\forward.def
  *フォーワードの実行定義ファイルは、フォーワーディング機能2のために予約されたファイル名です。

*ポイント

  1. POP Before SMTPを使用している場合のには、中継防止透過機能によりメール送信ツールが動作しているマシンのIP(127.0.0.1、192.168.0.???、など)を透過させるか、POP Before SMTPの機能/send_permits_only_smtp_authをオフにする必要があります。

関連項目


自動返信機能(v2.60以降)

 自動返信機能は、メールが送られてきたときに、差出人にメッセージを自動返信する機能です。
 以下のような利用方法があります。

 *自動返信機能はメール送信ツールをアプリケーション連携機能でメールサーバと連携させることによって実現されています。
 *メール送信ツールについて/設定の値の詳細については「付録 メール送信ツール」を参照してください)

設定方法(管理ツール編)

 「アカウント/MLアカウントの作成/削除」を実行してください。 
 *下記ポイント参照

設定方法(手動編)

  1. アカウントを用意する
    *既存になければ新規に作成してください
  2. アプリケーション連携2の実行定義ファイルを作成する
  3. 件名&本文定義ファイルを作成する

1.アカウントを用意する

2.アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成する

 a)アカウントのディレクトリを開いてください。
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1

 b)テキストエディタを使用して、アプリケーション連携の実行定義ファイルを作成/編集してください。

  例)アプリケーション連携の実行定義ファイル

bin=C:\Program Files\WizMailServer\tool\sendmail.exe
param1=TO_ADDRESS
param2=FROM_ADDRESS
param3=-sb
param4=C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1\reply.sab

   同じ相手に返信を2度以上出したくない場合には、以下のように定義してください。

bin=C:\Program Files\WizMailServer\tool\sendmail.exe
param1=TO_ADDRESS
param2=FROM_ADDRESS
param3=-sb
param4=C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1\reply.sab
param5=-onlyonce
param6=C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1\onlyonce.csv

 *C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1\onlyonce.csv はメール送信ツールがファイルを作成します。
  他のファイルが上書きされないように名前を付けてください。

 c)アプリケーション連携2の実行定義ファイルをアカウントディレクトリ直下に"reply.def"というファイル名で保存してください
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\forward\reply.def

3.件名&本文定義ファイルを作成する

 ”件名&本文定義ファイル”には自動返信するメッセージ(メール)の件名と本文を定義します。

 a)アカウントのディレクトリを開いてください。
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1

 b)テキストエディタを使用して、件名&本文定義ファイルを作成/編集してください。
  

  例)アプリケーション連携の件名&本文定義ファイル

ただいま旅行中です。
メールありがとうございました。
しかし、現在旅行中のため返信が出せそうにありません。(ToT)
4月下旬以降に戻る予定なので、それまでお待ちください。

 c)件名&本文定義ファイルを任意の位置に格納してください。
  *「実行定義ファイル」の「param4」に本ファイルのパスを追加してください。
  例)C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\user1\reply.sab

*ポイント

  1. POP Before SMTPを使用している場合のには、中継防止透過機能によりメール送信ツールが動作しているマシンのIP(127.0.0.1、192.168.0.???、など)を透過させるか、POP Before SMTPの機能/send_permits_only_smtp_authをオフにする必要があります。

関連項目


メールボックス容量制限機能

 メールボックスの容量制限機能は、1カウント当たりのメールボックスの容量を制限する機能です。
 これにより、メールサーバで使用するディスク容量を制限したり、ディクスフルにならない範囲を想定した安全な運用が行えることになります。

 本機能で制限できる項目は以下の通りです。

関連項目


SMTP処理多重制限機能

 SMTP処理多重制限機能はSMTPクライアント(相手サーバ)からの送信数を多重度で制限する機能です。
 この機能により、一度に多数の会話(接続)が発生することで発生する、高負荷/輻輳を防ぐことができます。

ポイント

 本機能は、他サーバから自サーバへの送信のみが制限対象となります。このため、自サーバのアプリケーション/CGIからの送信は制限されません。

関連項目


SMTP認証機能

 SMTP認証機能は、メールの送信時にアカウントのパスワードで認証を行う機能です。
 本機能によりメールサーバのSMTPが部外者に利用されることを防ぐことができます。

 ウィズ98 メールサーバでは、SMTP認証機能として以下の機能が実装されています。


SMTP AUTH

 基本的なSMTPでは、認証機構がなく第3者でも送信を行うことができる危険性を秘めています。(POP Before SMTP機能は、第3者の利用を防止することができますが、確実ではありません。個人的には十分であると思いますが)
 SMTP AUTH は、SMTPに認証機能を実現するコマンドです。

 また、ウィズ98 メールサーバでは SMTP AUTH を使用する設定をしておけば POP Before SMTP のチャックを受ける必要がなくなります。これにより POP Before SMTP を設定していても送信前の受信処理を行う手間が省けます。このときもSMTP AUTHを行うためセキュリティレベルは低下しません。

認証方式

 認証方式は以下の方式をサポートしています。

カスタマイズ

 一般的には SMTP AUTHは、デフォルトで設定しません。(プロバイダもそのような規則を設けているところは少ないです。)
 このため、デフォルトでは認証なしとSMTP認証が共存している設定になっています。
 しかし、これではSMTP認証を使用しないユーザが踏み台にされ第3者によってメールサーバが悪用される可能性があります。
 SMTP環境定義ファイルsend_permits_only_smtp_auth の設定を行い利用する全ユーザがSMTP認証を使う規則を設ければサーバのセキュリティレベルを上げることができます。


POP認証機能

 POP認証機能は、メールの受信時にアカウントのパスワードで認証を行う機能です。
 本機能によりメールボックスから第3者がメールを取得することを防ぐことができます。

 ウィズ98 メールサーバでは、POP認証機能として以下の機能が実装されています。


USER/PASS

 POP3の基本的な認証機能としてUSER/PASSを使用する方法があります。
 この方法はPOP3をサポートするすべてのメールソフトで利用することができ、多くのユーザが利用している方法です。しかし、この方法ではパスワードが平文(暗号化しない、そのままのデータ)としてネットワーク上に流れるため、パスワードを盗聴される危険性を秘めています。


APOP

 USER/PASSの方法が改良されたのが、APOPです。
 APOPは、サーバとの通信においてパスワードを暗号化して送信することで、パスワードが盗聴される危険性をなくしています。

設定

 サーバ側での設定は必要ありません。
 クライアント側(メールソフト)でAPOPを使用する設定にすることでAPOPを使った認証が実行されます。


送信数制限機能(v2.61)

 送信数制限機能は、送信できるメール数を制限する機能です。
 以下の制限を行うことができます。

1日に1アカウントが送信できるメール数の制限

 1日に1アカウントが送信できるメール数の制限を設定することができます。

関連項目


複数ドメイン管理機能(Alias)

 1台のメールサーバで複数のドメインを管理する機能です。
 この機能を使用すると、複数のドメイン宛てのメールの受信できたり、ドメインを選択しメールの送信を行うことができます。

 複数のドメインは資源を共有します。
 例えば、ドメイン localhost と my.domain の2つを管理していた場合、
 メールアドレス a@localhost と a@my.domain は、サーバ内の a というアカウントのメールボックスを使用することになります。
 *a@localhost 宛てのメールと、 a@my.domain 宛てのメールのどちらも a のアカウントのPOPアクセスで受信ができる。

 また、エラー通知などサーバのドメインが必要な場合には、代表のドメイン(domain)が使用されます。

関連項目


受信拒否機能(v2.72)

 受信拒否機能は特定の条件に一致したメールを拒否し、受信しない機能です。
 設定はサーバ全体、もしくはアカウント単位に設定できます。

ドメインによる拒否

 拒否するドメインを指定することで、特定のドメインからのメールを拒否することができます。 
 設定は、以下を参照してください。

適用範囲 定義箇所
全アカウント SMTP環境定義ファイル > reject_domain
特定アカウント アカウント設定ファイル

メールアドレスによる拒否

 拒否するメールアドレスを指定することで、特定のドメインからのメールを拒否することができます。 
 設定は、以下を参照してください。

拒否単位 定義箇所
全アカウント SMTP環境定義ファイル > reject_mailaddress
特定アカウント アカウント設定ファイル

関連項目


イベント機能

 運用中に発生するイベントをサポートする機能を以下に示します。


ユーザ通知機能

 ユーザ通知機能は、管理者から全ユーザに通知メールを送信する機能です。
 通知メールは、直接ユーザのメールボックスに格納されるため、通常の送信に比べ高速に、またアプリケーション連携を作動させることなく送信できます。

使用方法 - GUI -

  1. 管理ツールを起動
  2. 「メニュー」「イベント」「ユーザ通知」でユーザ通知機能のダイアログを開きます
  3. 件名&本文を入力し、送信ボタンをした押しします

使用方法 - CUI -

  1. 通知メールを定義する件名&本文定義ファイルを作成
  2. ユーザ通知コマンド(wmsntu)に1.の件名&本文定義ファイルを指定し実行

関連項目


設定

 メールサーバを動作させるためには、以下の2つの設定が必要です。


システムのホームディレクトリ

 の場合には、環境変数を使用してシステムのホームディレクトリを指定する必要があります。
 コマンド実行前に環境変数設定コマンドの実行、もしくはログインシェルへの環境変数を設定する処理を追加してください。

変数名
WIZ98MS_HOME システムディレクトリへの絶対パス setenv WIZ98MS_HOME "/wiz98ms"

各種定義ファイルのカスタマイズ

 各種定義ファイルの役割を示します。

定義ファイル 役割
SMTP環境定義ファイル メールサーバのSMTP機能の動作を定義します。
POP3環境定義ファイル メールサーバのPOP3機能の動作を定義します。
メールサーバ環境定義ファイル メールサーバの共通的な動作を定義します。
アカウント設定ファイル 各種定義をアカウント個別に定義する場合に使用します。
メーリングリスト定義ファイル アカウント別にメーリングリストの動作を定義します。



 SMTP環境定義ファイルのファイルパスは以下の通りです。
 ・システムのホームディレクトリ\def\smtpenv.dat

 POP3環境定義ファイルのファイルパスは以下の通りです。
 ・システムのホームディレクトリ\def\popenv.dat

 メールサーバ環境定義ファイルのファイルパスは以下の通りです。
 ・システムのホームディレクトリ\def\wiz98msenv.dat

 アカウント設定ファイルのパスは以下の通りです。
 ・アカウントのディレクトリ\config.def

 メーリングリスト定義ファイルのパスは以下の通りです。
 ・アカウントのディレクトリ\ml.def


 SMTP環境定義ファイルのファイルパスは以下の通りです。
 ・システムのホームディレクトリ/def/smtpenv.dat

 POP3環境定義ファイルのファイルパスは以下の通りです。
 ・システムのホームディレクトリ/def/popenv.dat

 メールサーバ環境定義ファイルのファイルパスは以下の通りです。
 ・システムのホームディレクトリ/def/wiz98msenv.dat

 アカウント設定ファイルのパスは以下の通りです。
 ・アカウントのディレクトリ/config.def

キーワード 説明 記述方式 記述例
SMTP環境定義ファイル host SMTPサーバで使用するホスト名です。
メールアドレスのドメインになります。
(v2.10)
ドメイン名、IPアドレスを指定します。
*ドメイン名を推奨します。
*複数指定は不可です。
host=localhost
廃止になりました。
本定義は、wiz98msenv.dat>alias
に移行されました。

subhost
(v2.10)
SMTPサーバで使用するサブホスト名です。
1つのサーバでメールアドレスのドメインを複数使用したい場合に使用します。
ドメイン名、IPアドレスを指定します。複数指定する場合には、","で区切ります。
subhost=localhost,127.0.0.1
port SMTPサーバで使用するポート番号を指定します。
*通常SMTPプロトコルは 25 です。
数値を指定してください。
有効範囲は 1〜65535 です。
port=25
relay 中継機能を使用するか指定します。
Version1.10から追加されました。
第3者のメールを中継する場合には"1"を、第3者のメールを中継しない(中継防止機能を使用する)場合には"0"を指定します。 relay=0
pop_before_smtp POP Before SMTP』機能を使用するかを指定します。 使用する場合には"1"を、使用しない場合には"0"を指定します。 pop_before_smtp=1
pop_befor_smtp_time_to_live POP Before SMTP』機能を使用する場合、POPアクセス後SMTPが使用できる時間を指定します。
単位は分です。
数値を指定します。 pop_befor_smtp_time_to_live=30
use_dustbox ユーザが送受信したメールを直接破棄せず、ごみ箱に一時退避させます。Windowsと一緒ですね。 使用する場合には"1"を、使用しない場合には"0"を指定します。 use_dustbox=1
address_permits_relay 一切の中継防止機能を透過する送信者のIPアドレスを定義します。 IPアドレスを指定します。複数指定する場合には、","で区切ります。
*ドメインは使用できません。
address_permits_relay=127.0.0.1,111.222.333.4444
resend_timeout 再送のタイムアウトを定義します。単位は分です。省略した場合は1440分(1日)が設定されます。
数値を指定します。 resend_timeout=1440
send_permits_only_smtp_auth SMTP認証を行わない送信を許可するかを設定します。 許可しない場合には"1"を、許可する場合には"0"を指定します。 send_permits_only_smtp_auth=1
multiprocessing
(v2.60)
SMTP通信において、他サーバから送られてくるメールの同時受信数を制限します。 上限値を数値で指定します。 multiprocessing=20
send_max_during_a_day
(v2.61)
1アカウントが1日に送信できる数を指定します。 上限値を数値で指定します。
負数を指定した場合には、無限となります。
send_max_during_a_day=1000
reject_domain
(v2.72)
受信を拒否するドメイン名を指定します。 ドメイン名(メールドメイン部分にIPアドレスを指定している場合には、IPアドレス)を指定します。複数指定する場合には、","で区切ります。 reject_domain=localhost,police.co.jp
reject_mailaddress
(v2.72)
受信を拒否するメールアドレスを指定します。 メールアドレスを指定します。複数指定する場合には、","で区切ります。 reject_mailaddres=news@localhost,directmail@localhost
POP3環境定義ファイル host POP3サーバで使用するホスト名です。
メールアドレスのドメインになります。
ドメイン名、IPアドレスを指定します。
*ドメイン名を推奨します。
host=localhost
port POP3サーバで使用するポート番号を指定します。
*通常POP3プロトコルは 110 です。
数値を指定してください。
有効範囲は 1〜65535 です。
port=110
uidl_interval
(v3.04)
UIDLコマンドの応答間隔を指定します。 数値を指定してください。単位は、ミリ秒です。 uidl_interval=100
dustbox ユーザが受信したメールを直接破棄せず、ごみ箱に一時退避させます。Windowsと一緒ですね。 使用する場合には”TRUE”を、使用しない場合は”FALSE”を指定します。 dustbox=FALSE
メールサーバ環境定義ファイル domain
(v2.10)
メールサーバで扱うドメインの代表を定義します。
配信エラー通知などサーバのメールアドレスが必要な場合に使用されます。
ドメイン名、またはIPアドレスを指定します。
*ドメイン名を推奨します。
*複数指定は不可です。
domain=localhost
alias
(v2.10)
複数のドメインをメールサーバで扱う場合に定義します。 ドメイン名、またはIPアドレスを指定します。複数指定する場合には、","で区切ります。 alias=127.0.0.1,192.168.0.1
log_size_max
(v2.10)
ログファイルの最大サイズを指定します。この値を超えた場合、ログファイルはクリアされます。 数値を指定してください。 log_size_max=5242880
mailing_list_from_kind
(v2.11)
メーリングリストで配信されるメールの送信者を指定します。 メールの送信者(From)を投稿者のメールアドレスにする場合には"0"を、メーリングリストのアドレスを設定する場合には"1"を、メールの送信者(From)を投稿者のメールアドレスにし、返信先を投稿者にする場合には"2"を指定します。 mailing_list_from_kind=0
mailing_list_to_kind
(v2.91)
メーリングリストで配信されるメールの宛先を指定します。 メールの宛先(To)をメーリングリストのメンバにする場合には"0"を、メーリングリストのアドレスを設定する場合には"1"を指定します。 mailing_list_to_kind=0
mailing_list_mail_header_x_element
(v2.13)
メーリングリストで配信するメールのメールヘッダに"X-"で始まる要素の許可/不許可を指定します。 許可せず要素を削除する場合には"0"を、許可し使用できいるようにする場合には"1"を指定します。
*デフォルトは"0"です。
mailing_list_mail_header_x_element=0
mailing_list_public_level
(v2.80、v3.04)
メーリングリストの公開レベルを指定します。 メンバ以外からの投稿を認めない場合には"0"を、メンバ以外からの投稿を許可する場合には"1"を、メーリングリスト自体のメールアドレス以外からの投稿を認めない場合には"-1"を指定します。
*デフォルトは"1"です。
mailing_list_public_level=0
mailing_list_subject_header
(v3.07,v3.11)
メーリングリストの件名にヘッダーを付加するか否かを指定します。 ヘッダーを付加する場合には"1"を、返信時に以前のヘッダーを削除しヘッダーを付加する場合には"2"を、付加しない場合には"0"を指定します。
*デフォルトは"1"です。
mailing_list_subject_header=1
mailing_list_filter_string
(v2.95)
指定された文字列を件名に含むメールを、メーリングリストで配信しません。 文字列します。
*複数指定する場合には、「,」で区切ってください。
mailing_list_filter_string=Delivery,Status,Failure,Error,未承諾広告
mailbox_capacity_mail_count
(v2.60)
1アカウントのメールボックスに格納できるメールの総数の上限を指定します。 数値を指定してください。 mailbox_capacity_mail_count=1000
mailbox_capacity_mail_size
(v2.60)
1アカウントのメールボックスに格納できるメールの総容量の上限を指定します。 数値を指定してください。
(単位はbytesです)
mailbox_capacity_mail_size=5242880
application_cooperation_wait_for_apl_end
(v2.92)
アプリケーション連携機能で実行するアプリの終了を待ってからメールサーバの処理を実行するか否かを設定します。 アプリケーションの実行終了を待たない場合には"0"を、アプリケーションの実行終了を待つ場合には"1"を指定してください。 application_cooperation_wait_for_apl_end=0
mailbox_path
(v3.07)
メールボックスの位置を指定します。
*デフォルトから変更したい場合に定義してください。
メールボックスとするディレクトリを絶対パスで指定します。 mailbox_path=C:\mailbox
dustbox_path
(v2.94)
ごみ箱の位置を指定します。 ごみ箱とするディレクトリを絶対パスで指定します。 dustbox_path=C:\dustbox
time_out_of_stop
(v2.96)
メールサーバの停止のタイムアウト時間を指定します。 数値で指定します。単位は秒です。 time_out_of_stop=60
メーリングリスト定義ファイル count メーリングリストで配信したメッセージ番号です。
*メールサーバが自動採番します。設定不要です。
数値で指定されます。 count=0
=管理者メールアドレス
例)
count=10
admin_mail_address=ml_error@localhost
return_path メーリングリストで配信するメールのメールヘッダー要素return-pathに設定するメールアドレスを指定します。 メールアドレスを指定します。 return_path=ml_master@localhost
admin_mail_address メーリングリストの管理用のメールアドレスを指定します。 メールアドレスを指定します。 admin_mail_address=postmaster@localhost
name メーリングリストの名前を提示します。 文字列で指定してください。 name=サポートメーリングリスト



アカウント設定ファイル(v2.61)

 アカウント設定ファイルは、サーバ全体ではなく特定のアカウントのみ動作を変更したい場合に使用します。

 定義可能な値は以下の通りです。

 上記値は、他の定義ファイルで使用する値と同様の意味を持ちます。
 ただし、その有効範囲はアカウント設定ファイルを所有するアカウントのみとなり、また、他の定義ファイルより優先度が高くなります。
(アカウントで定義した場合には、サーバの設定はそのアカウントには適用されません)

設定例

保存場所:C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\ml\config.def

mailing_list_from_kind=2
mailing_list_mail_header_x_element=1
send_max_during_a_day=100
reject_domain=aaa.com
reject_mailaddress=bbb@ccc.com
use_dustbox=0

操作

 メールサーバの操作は大きく分け、GUIとCUIの2つに分類されます。
 GUIはののみの対応となっており、管理ツールを使用して操作します。
 CUIはプロンプトを使用して操作します。


管理ツール

 

[SMTPサーバ/POPサーバ] SMTPサーバ/POPサーバの状態確認と設定変更が行えます。
[SMTPサーバ/POPサーバ][運用状態] SMTPサーバ/POPサーバの運用状態を示しています。”運用中”はメールサーバが運用中のこと、”停止中”はメールサーバが運用していないことを示しています。
[SMTPサーバ/POPサーバ][設定] @ASMTPサーバ/POPサーバの動作定義ファイルを開きます。
[メールボックス] メールボックスの状態確認と設定変更が行えます。
[メールボックス][パス] メールボックスへのパスが表示されます。
[メールボックス][アカウント数] m/n 現在の使用されているアカウント数m、作成可能アカウント数n
[メールボックス][アカウント作成/削除] Bアカウントの作成と削除を行うダイアログを開きます。
[メールボックス][設定] Cメールボックスの環境定義ファイルを開きます。
[運用操作 for Windows95/98/Me/NT/2000/XP] Windows95/98/Me/NT/2000/XPのOSでメールサーバの操作/設定を行います。
[運用操作 for Windows95/98/Me/NT/2000/XP][自動起動設定] メールサーバの自動起動を行えます。
[運用操作 for Windows95/98/Me/NT/2000/XP][自動起動設定][スタートアップ へ登録] Dスタートアップへショートカットを作成します。
[運用操作 for Windows95/98/Me/NT/2000/XP][メールサーバ(コンソール)] コンソールでのメールサーバの操作を示します。
[運用操作 for Windows95/98/Me/NT/2000/XP][メールサーバ(コンソール)][起動] Eコンソールでメールサーバを起動します。
[運用操作 for Windows95/98/Me/NT/2000/XP][メールサーバ(コンソール)][停止] Fコンソールで起動しているメールサーバを停止します。
[運用操作 for NT/2000/XP] WindowsNT/2000/XPのOSでメールサーバの操作/設定を行います。
[運用操作 for NT/2000/XP][自動起動設定] メールサーバの自動起動を行えます。
[運用操作 for NT/2000/XP][自動起動設定][SCMへ登録]] GSCMにメールサーバを登録します。
[運用操作 for NT/2000/XP][自動起動設定][SCMから登録削除] HSCMからメールサーバの登録を削除します。
[運用操作 for NT/2000/XP][メールサーバ(SCM)] SCMを使用したメールサーバの操作を示しています。
[運用操作 for NT/2000/XP][メールサーバ(SCM)][起動] ISCMを使用しメールサーバを起動します。
[運用操作 for NT/2000/XP][メールサーバ(SCM)][停止] JSCMを使用しメールサーバを停止します。
[運用操作 for NT/2000/XP][管理ツール終了] 管理ツールを終了します。
*メールサーバの停止は行いません。


SCMを使用する方法(WindowsNT/2000/XP)

 WindowsNT/2000/XPおなじみのSCMにサービスとして登録し、サービスコントロールウィンドから起動/停止を行う方法です。

サービスコントロールウィンド(SCMアプレット)を表示し、”ウィズ98 メールサーバ”のサービスを開始/停止してください。

管理ツールを使用する方法(Windows95/98/Me/NT/2000/XP)

表 - 運用方法一覧
種類 対応OS 手順
SCMを使用する方法 WindowsNT/2000/XP 登録 GSCMへ登録ボタンにより”ウィズ98 メールサーバ”をサービスとして登録します。
起動 I起動ボタン、またはサービスコントロールウィンドよりサービスの開始を行います。
停止 J停止ボタン、またはサービスコントロールウィンドよりサービスの停止を行います。
削除 HSCMから”ウィズ98 メールサーバ”のサービスを削除します。
プロンプト(DOS窓)を使用する方法 Windows95/98/Me/NT/2000/XP 起動 E起動ボタン
停止 F停止ボタン
コマンドラインを使用する方法 Windows95/98/Me/NT/2000/XP 起動 %システムのホームディレクトリ%\bin配下に格納されている”WizMailServer.exe”モジュールを実行してください。
/* パラメタはありません */
停止 %システムのホームディレクトリ%\bin配下に格納されている”wmsstop.exe”モジュールを実行してください。



コマンド

 以下にメールサーバを操作するコマンドを示します。


 コマンドを実行するにはダブルクリックで使用する方法とプロンプトから実行する方法があります。
 プロンプトから実行する場合はカレントディレクトリを以下のディレクトリに移動してから行います。

 [システムのホームディレクトリ]\bin


 コンソールからプロンプトから実行する場合はカレントディレクトリを以下のディレクトリに移動してから行います。

 [システムのホームディレクトリ]/bin

*実行形式で[]は省略を示します。

コマンド対応一覧
コマンド名
環境作成コマンド
起動
停止
アカウント作成
メーリングリストアカウント作成
アカウント/メーリングリストアカウント削除
メールアカウント管理
サービス(SCM)登録 ×
サービス(SCM)削除 ×
メンテナンス
異常終了後の自動再起動
メーリングリスト管理
環境定義表示
メールボックス状態表示/更新
ユーザ通知コマンド ×
管理 ×
○:対応 ×:未対応

環境作成コマンド

 メールサーバで必要な各ディレクトリを作成します。

 実行形式:wmssetupenv
 実行例:wmssetupenv


メールサーバ起動コマンド

 メールサーバを起動します。

 
 起動されたサーバは、窓を持ちません。


 起動されたサーバは、開いたコンソールを閉じても動作します。

 実行形式:wmsstr
 実行例:wmsstr


起動コマンド

 メールサーバを起動します。
 起動されたサーバは、プロンプトに各情報を出力しながら動作します。

 実行形式:WizMailServer
 実行例:WizMailServer


停止コマンド(up v2.90)

 起動しているメールサーバを停止します。
 停止のモードには、通常停止と強制停止があります。
 通常停止は、実行中の処理が終了するのを待ってから、メールサーバを停止します。
 強制停止は、実行中の処理が存在しても、すぐにメールサーバを停止します。
 安全に停止したい場合には、通常停止を実行してください。
 しかし、何らかの理由によりすぐにメールサーバを停止したい場合には、強制停止することもできます。
 *強制停止した場合には、停止実行時に処理されていたメールは保証されません。

オプション

省略 通常停止
-f 強制停止

 実行形式:wmsstp [-f]
 実行例:wmsstp
 実行例:wmsstp -f


アカウント作成コマンド

 メールアカウントを作成します。
 パラメタにアカウント情報を指定した場合には、指定された情報でアカウントが作成されます。
 パラメタを省略した場合には、対話形式で入力します。
 -nowait を指定した場合には、処理の終了時にキー入力待ちを行いません。

 実行形式:wmsactcrt [アカウント名 アカウントパスワード] [-nowait]
 実行例:wmsactcrt
 実行例:wmsactcrt acount password
 実行例:wmsactcrt acount password -nowait


メーリングリストアカウント作成コマンド

 メーリングリストのアカウントを作成します。
 -nowait を指定した場合には、処理の終了時にキー入力待ちを行いません。

 実行形式:wmscrtml アカウント名 パスワード [管理者メールアドレス] [-nowait]
 実行例:wmscrtml ml password
 実行例:wmscrtml ml password -nowait
 実行例:wmscrtml ml password ml_err@localhost -nowait

管理者メールアドレス(v2.30)

 メールの配信中にエラーが発生した場合の宛先として本メールアドレスを指定します。
 省略した場合には、postmasterのメールアドレスが設定されます。
 *旧バージョンのメーリングリストアカウントには初回受信時にpostmasterの定義が追加されます。
 *Return-Pathにはこの値が設定されます。


アカウント/メーリングリストアカウント削除コマンド

 メールアカウント、メーリングリストアカウントを削除します。
 -nowait を指定した場合には、処理の終了時にキー入力待ちを行いません。

 実行形式:wmsdelact [アカウント名] [-nowait]
 実行例:wmsdelact acount
 実行例:wmsdelact acount -nowait


メールアカウント管理コマンド(v3.10)

 メールアカウントを管理します。

 実行形式:wmsmngact -cp アカウント名 変更後のパスワード
 実行例:wmsmngact -cp admin addpasswd2

パラメタ 意味
-cp アカウントのパスワードを変更します。
アカウント名 対象のアカウントを指定します。
変更後のパスワード 変更後のパスワードを指定します。

サービス(SCM)登録コマンド

 SCMへメールサーバのサービスを登録します。

 実行形式:wmssvcsetup
 実行例:wmssvcsetup


サービス(SCM)削除コマンド

 SCMからメールサーバのサービスを削除します。

 実行形式:wmssvcunsetup
 実行例:wmssvcunsetup


メンテナンスコマンド

 メールサーバのメンテナンスを行います。
 メンテナンスでは、ゴミ箱に溜まったメールの削除、再送・デッドメールの削除、ログファイルの削除を行います。

 実行形式:wmsmnt
 実行例:wmsmnt


異常終了後の自動再起動コマンド

 異常終了時にメールサーバを自動再起動するツールを起動します。
 再起動間隔はデフォルトで1分です。

 実行形式:wmsresur [再起動間隔(秒)]
 実行例:wmsresur
 実行例:wmsresur 60


メーリングリスト管理コマンド

 メーリングリストを管理します。

 実行形式:wmsmngml { -a | -d } メーリングリストアカウント名 メンバメールアドレス

メーリングリストへメンバを追加

 メーリングリストにメンバを追加します。

 実行例:wmsmngml -a ml a@localhost

メーリングリストからメンバを削除

 メーリングリストからメンバを削除します。

 実行例:wmsmngml -d ml a@localhost


環境定義表示コマンド

 環境定義情報を表示します。

 実行形式:wmsprtdef


メールボックス状態表示/更新コマンド

 メールボックスの状態を表示/更新します。

 実行形式:wmsprtmailbox

注意

 旧バージョンからバージョンアップした場合、本コマンド初回起動時にメールボックス資源のバージョンをアップするため、状態情報以外の表示がされる場合があります。


ユーザ通知コマンド(Notify to users command)

 サーバ内の全アカウントにユーザ通知メールを送信します。

 実行形式:wmsntu 件名&本文定義ファイル [-nowait]

注意

 通知メールは直接メールボックスに格納されるため、アプリケーション連携機能などは動作しません。


管理コマンド

 メールサーバの詳細な情報を表示することができます。

 実行形式:wmsmng -t [回数]
 実行形式:wmsmng -ts [回数]

オプション 説明
-t スレッドの状態を表示します。
SMTP/POPの各スレッドの処理状態が表示されます。
-ts スレッドのスタック状態を表示します。
SMTP/POP/再送の各スレッドのスタック状態が表示されます。
*開発用です。


アカウント
(通常アカウント)

 アカウントの仕様について説明します。
 アカウントは以下の2つの資源により構成されます。この2つを作成することがアカウントを作成することになります。

構成
内容 パス 詳細
アカウント管理フォルダ アカウントの情報が格納されるフォルダです。パスワード、受信したメールが格納されます。 システムのホームディレクトリ\mailbox\[アカウント名] 通常のディレクトリを作成してください。
アカウントパスワード管理ファイル アカウントのパスワードを保存するファイルです。

システムのホームディレクトリ\mailbox\[アカウント名]\password

ファイルの中身はパスワードだけです。
パスワードが”admin”であれば、ファイルの中身は、
admin
になります。
メールアカウント管理コマンドにて、パスワードを変更できます。
アカウントIPアドレス記録ファイル POPを使用して、最後にアクセスした時間とIPアドレスを記録します。 システムのホームディレクトリ\mailbox\[アカウント名]\ip 時間(秒)とIPアドレスを","(カンマ)区切りです。
IPアドレスは、"."で区切り、3桁で記述してください。



初期アカウント

 メールサーバをインストールした初期状態では、4つのアカウントが存在します。
 以下に4つのアカウントの意味を示します。

アカウント名 意味 備考
administrator 管理者等のアカウントです。 削除してもかまいません。
forward サンプルです。 削除してもかまいません。
notifi 各種通知機能で使用するアカウントです。 削除していけません。
また、管理者の方はこのアカウントに送られてくるメールをチェックした方が良いでしょう。
postmaster メールサーバの管理者等のアカウントです。
また、外部サーバからの問い合わせになります。
削除していけません。
また、管理者の方はこのアカウントに送られてくるメールをチェックした方が良いでしょう。



メーリングリストアカウント

 メーリングリストアカウントは上記アカウントが拡張されたアカウントで、メーリングリストで使用するメールのアカウントとなります。
 このアカウントは内部にメンバ情報を保持しており、アカウントに送信されてきたメールをメンバ全員に配信します。

管理者メールアドレス

 メーリングリストの管理者のメールアドレスです。
 メーリングリストアカウントから配信されるメールのReturn-Pathには管理者メールアドレスが設定されます。


 以下に資源の構成を示します。(通常アカウントに含まれているものは除きます。)

構成
内容 パス 詳細
メーリングリストメンバファイル メーリングリストに所属するメンバの情報を保持します。 システムのホームディレクトリ\mailbox\[アカウント名]\ml_member.csv 各行にメンバのメールアドレスを定義します。

例)
a@localhost
b@localhost
c@localhost
メーリングリスト定義ファイル メーリングリストの定義/情報を保持します。

システムのホームディレクトリ\mailbox\[アカウント名]\ml.def

count=扱ったメール数
admin_mail_address=管理者メールアドレス
例)
count=10
admin_mail_address=ml_error@localhost



構成

 以下にメールサーバの構成を示します。


サーバ構成

メールサーバは、以下の構成になっています。

コンポーネント名 説明
メールサーバ SMTP/POPプロトコルを使用し、メールシステムを実現します。
SMTPサーバ SMTPプロトコルを使用し、ユーザのメーラーから送られてきたメールを宛先のサーバに送信(中継)します。
また、他サーバから送信されてくるメールを受信しサーバのメールボックスに格納します。
POP3サーバ ユーザのメーラーからめ-るの受信依頼が発生した場合に、サーバのメールボックスに格納されているメールをユーザに渡します。
再送サーバ SMTPサーバの送信が失敗した場合(他サーバがダウン/ビジー状態にある)、一定間隔でメールを送信しなおします。
メールボックス サーバが受け取ったメールを格納する領域です。



ディレクトリ構成

 以下のようなディレクトリで構成されています。

ディレクトリ名 説明
システムのホーム システムのホームディレクトリです。
の場合には、環境変数にこのディレクトリのパスを設定する必要があります。
bin コマンドが格納されています。
deadmail 再度の送信に関わらず、失敗したメールが格納されます。
def 定義ファイルが格納されています。
dustbox 送受信し、ユーザが破棄したメールをしばらく置いておく場合に使用します。
*デフォルトではそのまま破棄されます。
mailbox サーバのメールボックスです。
各アカウントのメールボックスが格納されます。
アカウント1 アカウントのメールボックスです。
受信されたメールはここに格納されます。
アカウント2 同上
・・・
manual メールサーバのマニュアルが格納されています。
resendmail 送信に失敗し、再送されるメールはここに格納されます。
var 可変情報を格納します。
log 各種ログを格納します。
*エラーログも格納されています。
trace 調査用のトレース情報が格納されています。



モジュール構成

モジュール構成について説明します。
では、".exe"の拡張子が付きます。

モジュール名 プロンプトからの使用 説明
WizMailServerTool あり 管理ツールです。
のみです。
WizMailServer あり メールサーバ本体です。
wmsstr あり メールサーバを起動します。
起動後メールサーバはプロセスとして動作します。
/* 窓のないアプリとして動作します。 */
wmsstp あり メールサーバを停止します。
wmscrtact あり メールアカウントを作成します。
wmscrtml あり メーリングリストのメールアカウントを作成します。
wmsdelact あり メールアカウントを削除します。
wmsmngact あり メールアカウントを管理します。
wmssvcsetup あり メールサーバのサービスをSCMに登録します。
のみです。
wmssvcunsetup あり メールサーバのサービスをSCMから削除します。
のみです。
wmsmnt あり メンテナンスツールです。
不要になったメールを削除します。
wmsresur あり メールサーバが運用されていない場合に自動起動を行います。
何らかの原因でメールサーバが異常終了する場合に効果的です。
wmssvcmngtool なし SCMから送られてくるイベントに従いメールサーバを管理します。
のみです。

付録

 付録を以下に示します。


メール送信ツール

 メール送信ツールはメールデータをウィズ98 メールサーバ経由で送信するツールです。
 差出人/宛先/メール等を渡すことでメールを送信することができます。
 *本ツールを実行するためには、メールサーバが運用中でなければなりません。

実行形式

 sendmail.exe 差出人のメールアドレス 宛先のメールアドレス -mf メールファイルのパス
 sendmail.exe 差出人のメールアドレス 宛先のメールアドレス -mf メールファイルのパス -del
 sendmail.exe 差出人のメールアドレス 宛先のメールアドレス -sb 件名&本文定義ファイルのパス
 sendmail.exe 差出人のメールアドレス 宛先のメールアドレス -sb 件名&本文定義ファイルのパス -onlyonce only_once_ファイルのパス

説明

 引数仕様は以下の通りです

引数 説明
差出人のメールアドレス 差出人(送信者)のメールアドレスを指定します。
複数指定することはできません。
宛先のメールアドレス 宛先(受信者)のメールアドレスを指定します。
宛先が複数の場合には、メールアドレスを\",\"(カンマ)で区切って指定します。
-mf 後に続くファイルがメールファイルであることを示めします。
メールファイルのパス メールファイルのパスです。
-del 転送したファイルを削除することを示めします。
-sb 後に続くファイルが件名&本文定義ファイルであることを示めします。
件名&本文定義ファイルのパス 件名&本文定義ファイルのパスです。
-onlyonce 差出人、宛先を記録し、2度以上送信を行わないわないことを示します。
また、後に続くファイルがonly_once_ファイルのパスであることを示します。
only_once_ファイルのパス 差出人、宛先を記録するファイルのパスを指定します。
ファイルはツールが用意しますので、作成する必要はありません。

メールファイル

 メールファイルはSMTPプロトコルでメールとして扱われるデータ(ヘッダーフィールドから本文末尾まで、先頭に"."が付加されていないデータ)や、メールボックスないに格納されているメールのファイルを示しています。また、「Outlook Express メール メッセージ」と同様のフォーマットです。
 本ファイルは通常の場合、MIME変換が施されています。

件名&本文定義ファイル

 件名&本文定義ファイルは、件名と本文を定義したファイルです。
 1行目に件名を記述し、2行目以降に本文を定義します。

 

定義形式
件名[改行]
本文


定義例
自動返信メッセージです。[改行]
お疲れ様です。

メールを送信していただき、まことにありがとうございます。
しかし、現在はバケーション中です。
お手数ですが、次からのメールは以下のアドレスに送信していただけないでしょうか。

a@localhost
お忙しいかと存じますが、よろしくお願いいたします。
                       - 以上 -

送信形式1:受信したメールをそのまま転送、もしくはサーバ間で通信されたメールデータを送信する

 SMTPプロトコルでメールとして扱われるデータ(ヘッダーフィールドから本文末尾まで、先頭に"."が付加されていないデータ)や、メールボックスないに格納されているメールファイルを指定された相手に送信する場合に使用します。メールフォーマットの作成、およびMIME変換を行いません。
*フォーワーディング機能2もこの送信形式を使用しています。

実行例

 sendmail.exe a@localhost b@localhost -mf C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\a\a_xxxxx.eml
 sendmail.exe a@localhost b@localhost,c@localhost -mf C:\Program Files\WizMailServer\mailbox\a\a_xxxxx.eml

送信形式2:外部アプリケーション/CGIからメールを送信する

 件名&本文を定義したファイルを元にメールフォーマットを作成し、MIME変換を行ってからメールを送信します。

実行形式

 sendmail.exe 差出人のメールアドレス 宛先のメールアドレス -sb 件名&本文を定義したファイルのパス

実行例

 sendmail.exe a@localhost b@localhost -sb C:\tmp\処理完了報告通知.txt
  

ポイント

 メールデータはOSとは異なる文字コードで表現されます。ファイルからの読み込み、処理では必ずバイナリ形式として扱うようにしてください。


廃止(v2.40以降)

アプリケーション連携 サンプル

 アプリケーション連携機能を使用して、メールサーバと連携するアプリのサンプルを示します。
 このサンプルを流用しアプリケーションを作成することで容易に連携アプリを作成することができます。

格納場所

 システムのホームディレクトリ\sample\CooperatingApplication


SMTP接続確認ツール

 任意のサーバに対してSMTP接続が可能か確認します。

 ・・・現在執筆中・・・


メールファイル解析ツール

 メールファイルをパースし、ファイルとして保存します。

モジュールの格納場所

 実行モジュールは、以下のパスに格納されています。

 [インストールディレクトリ]\tool\mailpaser.exe

実行形式

 mailpaser -i メールファイルパス -o 解析結果出力ディレクトリ
 mailpaser -i メールファイル格納ディレクトリ -o 解析結果出力ディレクトリ

実行例

 "C:\Program Files\WizMailServer\tool\mailparser.exe" -i "C:\Program Files\WizMailServer\dustbox" -o C:\tmp

関連項目


メールアドレス存在確認ツール

 任意のメールアドレスが存在することを確認します。

 実行形式:ExistMailAddress メールアドレス