主に、
検索の条件として、「先頭文字列が一致」ではなく「部分文字列が一致」でコマンドを検索して、動的にリストを生成するというランチャーが意外にも見当たらなかった
という思いで作った Mutter Launcher だけど、実は似たような考えのものがあったのを後になって知った。
「検索ランチャー 栞」というソフトがそれ。Vector で Mutter Launcher を公開後に、 ソフトレビューで紹介されていたのを見て、初めてその存在を知った。
で、もちろん使ってみた。けど、微妙なところなんだけど方向性が少し違うなぁ、という感想で、自分の用途の中ではまだ Mutter Launcher を使っている。
その違いはといえば、「栞」の方は
という点。
1点目の「システム情報を自動的には集めない」だけど、例えば初期インストールでスタートメニューなどの位置を「c:\〜」というように固定値で拾うので、それと違うとあらためて設定する必要があるところなど(そのディレクトリ指定自体が検索対象アイテムの一つになってしまうのも考え方が違う)。私の場合、そういう変則的な環境が多くて、別マシンで設定をいじらなくてもすむように、その辺りを自動的に拾うというのが必須機能だったから、その実装は優先度が高かった。次の2点目の違いとも絡むけど、全般的に情報収集するコストと自動の利便のどちらを取るかの判断で違いがあると思う。
やっぱり、コマンド&検索型を継承する身としては、PATH 変数があればそれを使うように、標準的なシステム設定は自動的に拾って検索対象の母集団を集めたいから。
2点目の情報管理のやつは明白。というか、アプリケーションの目的の違いだから。「栞」の方は、それでの情報管理の一元管理が主眼なんだからここは違って当たり前。
Mutter Launcher の方は、なるべく寄生的に存在することを旨とするのを目標としてました(IE のブックマークは IE 側で保守して、それをまた別な角度で検索する手段を提供すると。ちなみに、Netscape Navigator をサポートしてないのは、Bookmark.htm の内容解析をさぼっただけ)。
3、4点目は説明省略。
5点目は半分冗談です。Mutter Launcher は、私の勝手な都合(勉強のため)で MFC も使わず、Win32API 直呼びで作ってますから(C++ の STL 使っているんじゃないの?という突っ込みもあるけど…)。
でも、「栞」の方が断然に機能が多いので(Mutter Launcher でもやりたいと思っていた検索サイトへの中継機能をやっている)、そういうところでいろいろとユーザへのフックが多いだろうし、Vector で紹介されたものと比較するのもなんだけど…
個人的にはあまりに如実にダブらなかったことをホッとしている(知らなかったとはいえ、結果としてこっちの方が後出しだしね)。