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ActiveDirectoryと連携するメールサーバ(追加設定)ActiveDirecotoryと連携させるメールサーバの構築手順は以下の通りです。・ActiveDirectoryと連携するメールサーバ(MailDir) ・ActiveDirectoryと連携するメールサーバ(MBOX) メールサーバをActiveDirectoryと連携させると、いくつか調整したいことがあります。 ・メールアドレスとユーザーアカウントに別の名前を使いたい ・アカウントの確認順序を変更する ・ホームディレクトリの位置を変更する ・複数のサーバでUIDをそろえる ・ユーザーの列挙を無効にする ●メールアドレスとユーザーアカウントに別の名前を使いたいメールサーバとADを連携しつつも、メールアドレスの@以前には自由なアドレスを指定したいものです。ActiveDirectory上のユーザー名と、使用するメールアドレスを別の名前にしたい場合はaliaseを指定します。 以下はyamada.taro@example.com宛のメールは、AD上のt.yamadaアカウント宛のメール扱いになります。 /etc/aliases の編集 メールアドレス名 ADアカウント名 yamata.taro: t.yamada 編集後、コマンドで更新します。 #newaliase ●アカウントの確認順序を変更する/etc/nsswitch.conf の編集password: files winbind → password: winbind files winbindを先に書くと、ユーザーの存在確認でwinbindを優先します。 仮にLinux上とActiveDirectory上に同じユーザー名があった場合、どちらのパスワードを優先させるかを指定できます。 ●ホームディレクトリの位置を変更するホームディレクトリが重要になってくるのはMBox形式のメールサーバの場合です。imapディレクトリが作成されるからです。Postfixはメールボックスで指定したディレクトリにメールを保存します。 Dovecotは指定された場所からメールを取り出すとき、同時にINDEX用のディレクトリを要求します。通常こちらはホームディレクトリへ生成されます。 ・Winbind経由で自動生成されるホームディレクトリのパスは以下のよう変更できます。 /etc/samba/smb.conf の編集 [global] template homedir = /home/%U homedir パラメータを指定しない場合のデフォルト値は /home/$D/$U です。 従って生成されるフォルダのパスは /home/EXAMPLE/winuser1 のようになります。 メールサーバとしての運用しかしないなら、template homedir = /data/%U というまとめ方のほうが 管理上都合がいいこともあります。 ・sssdの場合、ホームディレクトリの指定は以下の箇所で行います。 /etc/sssd/sssd.conf の編集 [domain/ドメイン名] fallback_homedir = /home/%u@%d homedir パラメータを指定しない場合のデフォルト値は /home/ユーザー名@ドメイン名です。 従って生成されるフォルダのパスは /home/winuser1@EXAMPLE のようになります。 ●複数のサーバでUIDをそろえるWindowsユーザーに対するUIDの割り当てはログイン順に行われるため、同じユーザーでもサーバーによって異なるUIDが割り当てられます。サーバ間で同じUIDを割り当てたいことがあります。 中央にLDAPサーバを用いる手段もありますが、小規模ならridバックエンドが使えます。 ridは、各ユーザーのWindowsSIDから一定の計算式でUIDを算出します。 rangeさえそろえておけば同じSIDからはいつも同じUID値が生成されることになるので、どのサーバにログインしても同じUIDが割り当てられます。 /etc/samba/smb.conf の編集 [global] idmap config * : backend = tdb idmap config * : range=10000-20000 idmap config EXAMPLE : backend = rid idmap config EXAMPLE : range = 50000-69999 ※上のrangeより大きい範囲を指定しておきます。 仕組みは簡単でrangeの50000+WindowsSIDの数字 という風にUIDが割り当てられます いずれやってくるメールボックスの移行や、NFSを使用した複数サーバ間の連携で有用です。 コマンドから「id winuser01」とすれば、winbindで割り当てられたuidを確認できます ●ユーザーの列挙を無効にするwbinfo -uなどを実行すると、全ての参照可能なユーザーを出力することができます。しかし大規模環境だと、全てのユーザーを出力しきるのに数十分かかることになり、その間Winbindは応答を停止してしまいます。 SambaのIDマッピングのマニュアルに は「22,000ユーザを表示し切るのに12分以上かかる」という節があります。(参考) 不用意にユーザー列挙をさせないよう、パラメータを設定できます。 /etc/samba/smb.conf の編集 [global] winbind enum users = no winbind enum groups = no |
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