VirtualPCでopenSUSE10.3を動作させる

 検証という意味でopenSUSE10.3をVirtualPCで動作させてみます。
 ですがなぜか巧く起動してくれません。
 VirtualPCとopenSUSE10.3の問題について説明してる日本語のサイトをあまり見かけません。しょうがないので異国の掲示板に情報を求めました。

 10.2のときはそのまま起動したのに、10.3だといくつか不具合が出ます。
 まずインストールでマウスをキャプチャしてくれません。
 まぁこのくらいならタブキーを駆使すれば切り抜けられます。
 インストールに時間がかかりますが、インストールまではなんとか終了します。
 が、なぜか最後に画面が黒くなってインストールが終了しません。
 とりあえず強制的に再起動します。

 問題はこの後です。
 まず起動してくれません。起動しないのなら、どうしようもありません。
 真っ黒い画面のまま停止することもあります。
 あるいはXにまつわるエラー画面があります、という警告が出たりします。
 


 とりあえず起動作業終了後、真っ黒な画面で停止してしまう場合はXの起動に失敗しています。
 その場合は起動時に起動オプションに「linux 3」と入力し、コンソールモードで立ち上げます。
 


 次にrootでログインし、「sax2 -m 0=fbdev」と入力します。
 
 Xの設定ウィンドウが現われますが、変更せずにそのままOKします。その後、再起動します。

 するとちゃんと起動してくれました。…ですがなんかおかしいです。
 というのも、デスクトップは現われたもののマウスカーソルが動きません。
 マウスカーソルをキャプチャしてくれないので、どうしようもありません。

 マウスが動かなくては困ります。
 そこでもう一度再起動し、起動画面でオプションにi8042.noloopと入力します。
 

 すると望めるように動作します。
 

 ただし毎回起動するたびに「i8042.noloop」と入力するのは面倒です。
 GRUBでオプションを設定し、毎回自動で入力されるようにしましょう。

 YaSTを起動し、システムの中にある「ブートローダ」を選択します。
 


 デフォルトにチェックの入っているブートローダを選択し、「編集」をクリックします。
 


 セクションエディタで「コマンドラインパラメータ」を変更します。
 すでに入力されているパラメータにスペースを挟んで「i8042.noloop」と続けて入力します。
 

 全て完了します。
 これでVirtualPC上で正常にopenSUSEが動作するようになりました。

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