WindowsXPでiSCSIデバイスを使用する

WindowsVista/7、Windows2008からはiSCSIイニシエータが標準で搭載されています。
ただWinodwsXPと2003にもiSCSIイニシエータは無償で用意されており、インストールという形で追加できます。
ここではWindowsXPにiSCSIイニシエータを追加して、iSCSIデバイスを追加します。

openSUSEのiSCSIターゲットの設定については、別項のiSCSIターゲット(ストレージ側)の設定を参照してください。

マイクロソフトからiSCSIイニシエータをダウンロードし、XPにインストールします。
XP/2003 iSCSIイニシエータをダウンロードします。


インストールでとりあえず、サービスとソフトウェア(ドライバ)にチェックを入れます。


デスクトップにできたiSCSIイニシエータのアイコンをクリックします。(コンパネにも増えてます)


プロパティが表示されます。


Discoveryタブを選択し、Addを選択します。


iSCSIターゲットのIPアドレスかホスト名を入力します。


特に、Windowsでは認証方式に注意が必要です。
ここで「Authantication Failure」が表示された場合は、認証エラーです。


表示された場合はopenSUSEのターゲットに中途半端なパスワードが設定されています。
WindowsではCHAPのパスワード認証に注意が必要です。
openSUSEでターゲットに認証無しを用いるか、パスワードを設定する場合はopenSUSEのユーザ名とパスワード設定には
12文字以上を設定する必要があります。

openSUSE側にパスワードに12文字以上設定します。

WindowsでiSCSIターゲットの指定でAdvancedをクリックします。
CHAPのログイン情報にパスワードを設定します。


認証なし、もしくはパスワード設定で追加が成功すると、Discoveryにノードが追加されます。


Targetsに、Discoveryで発見されたデバイスが追加されます。
Log onをクリックします。


「Automatically restore this connection when the system boots」にチェックを入れると、起動時に自動ログオンされます。
こちらにもパスワードが必要な場合は「Advanced」を設定し、やはりCHAPに12文字以上のパスワードを入力します。


ログオンに成功すると、ディスク管理に新しいハードディスクが追加されています。
ここへ通常通りパーティションを追加します。


これでディスクが利用可能になりました。
速度を測定してみます。

Sambaのファイル共有による速度測定


iSCSIによる速度測定


とりあえず世間の評判通り、iSCSIはファイル共有より速度は上回っているようです。
ちなみにこれはXP-openSUSEですが、XP-CentOSで測定した場合、Write属性についてはファイル共有よりも下回りました。各ディストリビューションで採用されているターゲットソフトウェアの違いでしょう。





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